ピアニスラー

ゴールド・フィンガー、ハイパー・ピアニスト矢沢朋子のブログ

スーパー・ドッグの育て方

2009年03月19日 | ペット
3月14日はバニラの15歳のお誕生日でした。


犬に欠点があるとしたら、寿命が短すぎるということだと思います。

オウムとかインコは80年とか30年とか生きるというのに。猫だって最近は20年近くは生きるというし。先に死なれるのがイヤなら亀とか鳥を飼うしかない。

ちぃ姐こと三橋千鶴さんちでは犬と猫の他、亀も飼いだしたそうです。私がバニラが亡くなって、すぐには犬は飼えないと、ひと時(笑)思ってた時、犬好きが猫を飼うとは思っていなかったようで、亀を勧められました。

「亀も可愛いよ~?『カメ』って呼ぶと、水槽の水からアタマを出すの♪」と。

その「カメ」はちぃ姐の姪が引き継ぐのだろうか。あまりに長生きでもそれはそれで。。

オウムやボタンインコは「犬くらい頭がいい」(と言うのも人間の奢りですが)ので、実はトイレの躾も出来るんだそうです。自分のカゴでトイレとゴハンを食べて、部屋で放し飼い、というのも可能だそうです。そういえばカラスは犬より頭がいい、とも言うものね。。。

ただ、全犬種を一括りで「犬」と考えられないほど、犬種によって能力差があります。

どれくらい違うかというと、例えば:

ジャーマン・シェパード、ボーダー・コリーなど賢くて有名な犬では、「おすわり」「待て」「伏せ」程度は5回以下(1、2回で出来る犬も多い)で出来るし、他の高度な訓練もほぼ5回程度で出来るようになるそうです。

バニラの犬種、ウエストハイランド・ホワイト・テリアはこういった種類の訓練は得意な方ではなく、15~20回ほどで「どうやら何か訓練されているらしい」と理解をし始め、さらに25回から40回ほどの実践でなんとか「おすわり」が出来るようになるというのが平均値らしい。(デキのいい犬、わるい犬『あなたの犬の偏差値は?』スタンレー・コレン著より

確かに。それくらいはざらにかかってた。犬だからそんなもんだと思ってたし、自分(ヤザワ)だってピアノとか英語とか、1~5回で楽に弾けたり話せたり出来ないから、何度も何度も同じ場所を練習して何日も練習して弾けるようになるわけで。だから「テリアは賢くない」なんてこの本を読むまで考えたこともなかった。それにシェパードは訓練されれば猟犬にもなれるだろうけど、テリアは天性のハンターだから訓練が要らないので、そういう意味ではシェパードよりずっと優れているとも言えない?(まーテリアはどんなに訓練しても警察犬は勤まらないけどね)

音楽家でも「1度聴いただけの曲を完璧に暗譜で弾く子ども」という逸話の持ち主が確かにいるわな。アルゲリッチとかそうだったらしいわね。同級生でもそんなようなのが何人かいたわ。人間のシェパード版か。ただシェパードは忍耐強さ、寛容さなどあらゆる美点も持ち合わせてるけど、人間はそのへんどうなのよ?高慢ちきになったりしないか?え?かえってテリア版の人間の方が努力家で誠実な傾向なんじゃない?(テリア版の遠吠え:笑。テリアは負けず嫌いなんですよ)ほら、天才は紙一重というのが人間界の常識だから。やーいやーい。(誰に何の喧嘩を売ってるのかまるで不明)

ドッグ・ショーで見るタイトル犬(~大会と~大会のチャンピオンで、両親も~チャンピオンで、祖父母も~チャンピオンで、みたいなスーパー・ドッグ)は、初めてその種のエリート犬を見る人には驚愕の生物だと思う。同じ犬とは思えない。自分の方がこの犬より頭が悪いんじゃないか?という畏怖の念が沸いてきます。「可愛いわね~♪」なんて頭をなでるのも畏れ多い雰囲気。きっと、天皇とかに謁見して握手する時とかの緊張に近いんじゃないかと想像するんだけど?

どうしたらこんなに気品のある風格を備えて、人間から見ても知性的な犬に育つんだろうか?

というのはずっと疑問でした。「賢い!人間みたい!」と友人知人に絶賛されたバニラですら、スーパー・ドッグの前ではただのイヌという感じになってしまったから。

という疑問はこの本を読んで解決されたのでした。

動物はすべてを知っている


ハリウッドのドル箱スター犬(年収何億)を一時預かることになったJ.アレンの手記です。ショー・ドッグを育てたこともない、ごくごくフツーに「イヌが好き」な人がスター犬との暮らしから得た動物とのコミュニケーションの仕方が書かれています。

J.アレンがスター犬を預かる際「これだけは守って欲しい」と頼まれたことに、毎日の食事内容、食事時間、ブラッシング法、入浴のさせかた、運動のしかた以外に:

1:「知的な人間に接するのと全く同じように接すること」
2:「いかなる時もみくびった態度で接しないこと」
3:「幼児言葉を使わないこと」
4:「決して本心ではないうわべの言葉をかけないこと」
5:「毎日、ためになる本を読んで聞かせること」

などがあったそうです。

「イヌに『ためになる本を読んで聞かせる?』」と思ったそうですが、何といっても相手はドル箱スター犬なので、そのようにしたそうです。そういうスーパー・ドッグの飼育(教育、といって差し支えないと思うけど)を通して、スーパー・ドッグは「世界最高の文学作品を読んで聞かされている」ということもJ.アレンは知ったのでした。

ショー・ドッグのタイトル犬も、文学をたしなむ犬であればこその風格であったわけだ。



なるほど。バニラに足りなかったのは『読書』であったか。。



バニラは生活環境上、クラシック音楽を聞くことが多かったので、道で会う他の犬とは違う「お嬢さん」という雰囲気があったのかも。それで読書もしてたらなー・・・とちょっと後悔。

確かに人間でも本を読むのが好きな人は、ノーブルな雰囲気がありますわよね?たとえ見当違いなことを発言されたとしても:「あの人はお嬢さんだから」「彼は育ちがいいから」で片付いていませんこと?


ノエルの今後の飼育方針が決まりました。

今晩は寝る前に、ベルトランの「夜のガスパール」を一緒に読みましょうね。ん?ナゼ耳を下げているの?詩じゃなくて小説がいいの?ん?その足下にあるのはナニ?

よく見ると・・・

おやつであげたにぼしのアタマ!なぜ突然残すように?目が合っちゃったの?

この後試しに5本ほどにぼしをあげてみましたが、どれも頭を残すのでした。

「頭から食べなさい!」(とヤザワは育てられた)と躾けるべきなんでしょうか。。




Comment    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ニャンダフル♪ | TOP | (人生)折り返してます »
最新の画像もっと見る

post a comment

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Recent Entries | ペット