という厳粛な現実を受け入れるのが難しいのはヤザワに限ったことではないでしょう。
ホリスティックで癌治療をした挙句、フツーの癌治療に移行して亡くなったスティーヴ・ジョブス然り。世界中の富をかき集めて「永遠の命(死なない俺)」の研究に投資してるイーロン・マスク然り。
ヤザワはヴェジタリアンになってしばらくして、あまりアンチ・エイジングに興味がなくなりました。別に老いるのは病気でもないし劣化でもないという感覚。フツーに自然に年を取ってハラリと枯葉が落ちるようにヴェジタリアンは亡くなるケースが多いらしいという本も読んだせいか、桜のように散ったり、椿のように花が落ちるわけじゃないんだなと安心したんだと思う。やっぱり死ぬのは怖いから。それでヴィーガン(完全菜食)になったことが最初の理由。
自分が老齢でもないのに苦しんで死ぬのは怖いけど、自分の犬猫がそのように死ぬのも耐え難い恐怖があります。
CS60マッサージ中のアガタ
毎日、眠るのが怖いし(「寝てる間にアガタが死んでしまうのでは」)眠って起きた瞬間も凍りつく(「アガタは生きてるか」)目覚めの日々。ホメオパシーを自分も色々飲んで、このストレスを抱えつつ確定申告も済ませ、2時間くらいの細切れの予定で外出してみたり。
アガタはゴハンの最中に顎の膿が溜まった膨らみが裂けて、食事中のお皿いっぱいに膿が流れ込みました
その日は本人もショックでそのまま食事はやめてしまったんですが、次の日はゴハンを食べると、その裂けて穴が空いてしまったところから出てきてしまって
免疫が弱ってしまってるので、色々な症状が悪化していくんです。その裂けた場所は腐敗臭が凄くて、生ゴミが近くにあるようで。。
病院に連れて行って、抗生物質の注射は打ちたくない(パリスはそれで即死しかけたから)と先生に相談したら:「老人ホームとかで床擦れの治療で白砂糖を傷口にまぶしてラップで抑える創傷治療がありますよ。グラニュー糖のような精製砂糖の殺菌作用と吸着で傷口が治るんです。ただ、顎なので塞いで固定するのが難しいのと、蟻が来ないように注意しないと」という方法を教えてもらいました。
純度の高い医療用のワセリンを処方してもらい、グラニュー糖を買って帰り、早速やってますが、腐敗臭は相変わらずなので、麻炭も加えてみたら、腐敗臭は消えました。さすが炭。しかし傷口は塞げないのでなかなかくっつかない状態
その状態でもお腹は減るから食べるので、ホメオパスの先生にも相談して「腐敗を防ぐレメディ」を教えてもらって注文待ち。早く来て〜と待ってるとこです。
アガタの酸素ルームに蟻が来ないように、足の裏にフランキンセンス・オイルを塗ってるのを顎の下にも塗りました。アロマは猫にはダメと聞いていたけど、医療グレードのものならペットの治療にも使って効果があるというのをツイッターで見たのでやってみてます。エッセンシャルオイルは濃縮されたものなので、オーガニックとか医療グレードのものでないと農薬やら不純物まで濃縮されてしまうのでペットの肝臓を直撃してしまうそう。
「ピアノ弾いて」とアガタに言われたので、フィリップ・グラスとかエイナウディを弾くと、目をつぶって尻尾の先を揺らしながら聞いてくれてます。アバンギャルド系でなければクラシックが好きなんです。ポスト・クラシカルをここんとこ集中的に聞かせてますけど。
アガタは最初に来た日から、当時住んでた東京の家の部屋を凝視して、「犬がいたの?」と振り返って聞いたんですよ。アニマル・コミュニケーションで、はっきりと脳に聞こえて驚きました。それからもたまーに「お帰り。(今回の出張は10日で)長かったね」とか、脳に話しかけてくる猫なんです。
オスカルも何を考えて何を言ってるのかよく分かったけど、それは表情と鳴き声で分かったところが大きい。パリスも。たまに2人とも聞こえたけどアガタほどはっきりとは分からなかった。
里親募集会やサイトやSNSでも「最後まで責任を持って飼いましょう。ペットを飼うということはお金がかかることで、命を預かることです」というもっともなことを皆さん言われてて、その通りなんですが:
人間の妊婦に:「子どもはお金がかかります。食べさせて着せるだけじゃないんですよ。病気にもなるし、育つのに15年以上かかるし、仮に育っても引きこもりになったり、事故を起こして賠償することになったりするかもしれないんですよ。犬猫じゃないんですよ。それでも本当に産んで育てる気持ちはあるんですかあなた妊娠して仕事辞めたそうですが、もし旦那が失業したらどうするつもりなんですか実家で子どもを引き受けてくれるんですか」
なんて聞かないと思うんですよ
生まれてくる子どもと遊んで楽しいだろうなーとか考えてるんじゃないでしょうか。
ペットも楽しい時間を一緒に過ごしたら、病気になったり年取っても子どもと一緒なんです。そこで捨てられる人は自分の子どもも虐待してたりすると思う。法律で捨てられないから余計、虐待するかもしれない。
犬猫を可愛がって幸せにしてあげようと思ってたのに、幸せにしてもらったのは自分だったということに飼い主は気がつくのです。歩いてたり走ってたり座ってる後ろ姿だけでも可愛い。いるだけで落ち着く。と思える人間関係がどれほどあるかと思う。別に人間嫌いなわけじゃないけど。
東京から田舎に引っ越して、「ピンクハウス を着て沢山の動物に囲まれて家庭菜園をして季節のジャムを作ったり楽しい贅沢な田舎暮らしを満喫する」というピンクハウス のデザイナーだった金子功さんの描く「都会人の夢」を満喫してるんですが、いかんせん犬猫の寿命は短く、何年かおきに悲劇に見舞われるというのは盲点でした
金子功氏がピンクハウスから独立して立ち上げたブランド、ワンダフル・ワールド ピンクハウス より更に更に豪華
実際のとこ、田舎でこんな格好をして農作業をしたりしてる人はおりません。しかし、以前ドキュメンタリーで「インドの貧しい農家の女性」を見た時、素敵なサリーを着てイヤリング、ブレスレット、ネックレスをつけて農作業をしてたんです。決して金子氏の妄想とも言い切れない。こういう服を着て畑をすれば確かに人生は楽しいかもしれない。「大草原の小さな家」の時代はみんなドレスで重労働してますしね。出来ないことはない。
こういう贅沢な木綿の服を着て、味噌やら梅干し、ぬか漬けやらジャムを作ったり畑をしないと田舎に住む意味がない。ジャージじゃダメ。ピンクハウス とか金子さんのヴィンテージでないと
自分以外、ピンクハウス 着てる人を見たことない沖縄ですが、ピンクハウス の店は2店舗、1つはパレット久茂地(ヤザワが12月にコンサートしたホールの入ってるデパート)と、沖縄市にも大型店舗があるようです。やはりジャム作りする時に家で着てるのかもですね。外では恥ずかしいから(ヤザワは平気)
素材はほぼ木綿のブランド
飼い主の寿命が先で、取り残されてしまって里親募集のオウムとか飼ってみようかという気にもなってます
2年ごとに大泣きして寝込んでるような気がする。続いた年もあったし。
寝るのが怖いけど寝ます