宇ち中
宇ち多゛中毒のページ




2007/10/05
10月最初の金曜日。この日は、結婚を機に今年2月に職場を去った元同僚、ミキティ似のNさんと久しぶりに呑みましょうという日。Nさんの今の職場は六本木、そしてお住まいは恵比寿ということなので、大徳寺さんの「中目黒あたりで呑んでます」で拝見して、ずっと気になっているお店、「藤八」に行くことにしました。人気店ということなのでこの日の夕方予約を入れ、S先輩、Iさんと3人で会社を出ます。小雨の降る中、お店への到着は予約した時刻の19:00ちょっと前でした。



入り口には、お店に入ろうとするお客さんが結構いらっしゃいます。そしてそのお客さん達がお店に吸い込まれてから、店員さんに「予約した○○です」と名前を伝えると、「何人?」と聞かれます。おっと、予約が通ってなかったかな?と思いつつ、案内されて一番奥の座敷へ通されました。結構大箱なお店なんですね。案内してくれた店員さんの若いおねえさんに、「瓶ビールは何がありますか?」とお聞きすると「サッポロです」と。「サッポロラガーですか?」と更に聞くと「キリンはありません」と。どうも「サッポロ」しかないようなので、黒ラベルが来るとばっかり思いつつビール(大、630円)をお願いすると、すぐにやってきたのはサッポロラガーでした。



先程のおねえさん、「これは赤星と言って、人気があるんですよ。」と。なるほど。サッポロラガーでは通らず、赤星だったら通用したんですね。お通し(350円)は春雨のタラコ和え。そしておねえさんにいろいろとおかずを注文します。まずは「藤八名物」と書かれたラインナップから、「いかのかき揚げ」(420円)、「自家製腸詰」(420円)を注文。そしてテーブルに置かれた本日のオススメメニューから、おねえさんオススメの戻りガツオ(お値段失念、たしか500円ほど)をお願いします。



まずやってきたのは、揚げたてのかき揚げ。これが揚げたてあつあつで、かなり旨いです。さすが名物というだけありますね。この頃にNさんも到着しました。予定より早く、しかもすんなり到着したので「よく奥の座敷って分かったね」と聞くと「○○さんの名前を言ったら、奥ですって言われたから」と。なんと、ちゃんと予約は通っていたようです。なかなか不思議なオペレーションですが、ちゃんとしてますね。



おねえさんオススメの戻りガツオ。いいルックスです。大ぶりに切られて、一口でいただくと口の中にカツオの香りがいっぱいになります。旬のものをいただくのは良いものですね。



そしてこちらも藤八名物、腸詰めです。ほのかに温かくて、軟らかい腸詰め。これがかなりの大ヒット。今までいただいた中で一番美味しい腸詰めです。Nさんも来たので追加注文しましょう、ということで店員さんに声をかけるとすぐに来てくれます。気持ちのいい接客じゃないですか。おねえさんとの不思議なコミュニケーションも楽しめるようになってきました。「自家製〆サバ」(480円)と「もつポン酢」(380円)を追加でお願いします。



カツオのショウガ用と分けるために、ちゃんとしょうゆ皿を新しく持ってきてくれます。〆サバは、割とよく締めといった感じの味です。



もつポン酢のもつは、ボイルした豚のガツでした。ネギときゅうり、そして細くスライスしたガツにポン酢味といったさっぱりとした味わいです。そして先程のおねえさん、「これ女将さんからです」とイカ焼きを持ってきてくれました。



「女将さんが、狭いところに通しちゃって申し訳ございません、ということでした。」とおねえさん。そういえばお店に入った時、女将さんが常連さんたちのテーブルを移動して、トイレへの通路を作ったりされてました。たまに横をお客さんが通りますが、全く窮屈ではなく、かえって恐縮しちゃいました。恐らくメニューにある「まいかの一夜干し」(580円)でしょう。有り難く、美味しくいただいちゃいました。そして3本目のビールも空いて、そろそろ飲み物を切り替えましょうか、ということに。S先輩から「キンミヤでしょ」と突っ込みが入ります。



壁に貼ってあった「金宮焼酎」(1,500円)の短冊に視線が行っていたのを、S先輩にバレていたのでした。そして、大井町の「ほんま」に行った時のエピソードなどで大いに盛り上がったりします。その後、そろそろおしんこをもらいたいタイミングかなと思うのですが、壁には「なすの一本漬」(370円)や「キャベツアリラン漬」(370円)といったメニューはあるのですが、おしんこ盛りあわせはありません。おねえさんに聞いてみると、あっさりと「ありますよ。」とのこと。それじゃ、とお願いします。



メニューにないのでお値段不明ですが、大皿で結構いい盛りですね。これはしばらくアテに困りそうにありません。そしてこれも藤八名物、「自家製はんぺん」(420円)をいただきます。



白いはんぺんの表面に、じゃこをつけて焼いてありますね。一口いただくと、ふわふわとろとろ、そしてもちもちなはんぺんです。さすが、これも名物と言われるだけあります。はんぺんをいただいていると、若い男性の店員さんがぎんなんを持ってきてくれました。「頼んでないですよ」と伝えると、「あ、すみません」と向こう側のテーブルへ。一度テーブルに置かれたぎんなんをじっと見ていたNさん。こりゃ頼まないといけませんねえ。



「名物肉じゃがコロッケ」(210円)と一緒に「ぎんなん串」(1本130円?)もやって来ました。肉じゃがコロッケは、まさに料理として出てくる肉じゃがのコロッケで、ほんのり甘い味がします。Iさんが「肉じゃがコロッケって、珍しいですよねえ」と。いやいや、スーパーのコロッケコーナーとかでよく売ってるじゃないですかという突っ込みに驚くIさん。そういうコロッケがあることを知らなかったようです。



呑み始めて2時間ほど経とうとする頃、生ですと書かれた「岩のり」(420円)も追加することにします。この岩のりが、風味が濃くて絶品。四つ木ゑびすの岩のりを想い出させますね。お酒も進み、あっという間にキンミヤも空っぽになっちゃいました。余裕でもう1本行けそうですね、ということで追加します。



S先輩とNさんは緑茶とウーロン割り、そしてIさんとボクは黒ホッピーでじゃんじゃん呑んじゃっている訳ですが、割っているものそれぞれはメニューにはなく、お値段は不明です。恐らくホッピー外は1本200円程度でしょうか。お酒も進み、かなりゴキゲン状態になってきた頃、あとから入れ替わりでいらっしゃったお隣のお客さん達とも意気投合。いろんな話題で盛り上がっちゃいます。



なんでもお隣のお客さん、以前中目黒のこの近くが職場だったそうですが、その後、職場自体が別の場所に移転してしまったとのこと。遠く離れてしまって呑みに来る頻度は低くなってしまったものの、このお店の常連さんで居続けているそうです。女将さんもいらっしゃって、先程のイカ焼きのお礼を言うと、お隣のお客さんたちとのお話もしてくれました。そんなこんなであっという間に時間が過ぎ、23:00も過ぎます。お腹はいっぱいなのですが、〆のうどんもちゃんといただきましょう、ということで「素うどん」(420円)と「のりうどん」(520円)を4人でシェアすることにしました。



透明な汁ですが、出汁のちゃんと効いたいい味です。麺もなかなか腰のある讃岐風。これも藤八の名物のようですね。うどんを啜りつつ時計を見ると、時刻は23:20。実は中目黒からはバスで帰ると便利で、終バスの時間もしっかりと下調べをしてきたのですが、まさにその終バスの時刻じゃないですか。この日呑んでいる時にも、この週の月曜日に新橋から歩いて帰宅した話で盛り上がったりしていたので、終バスを逃した時点ですっかり徒歩帰宅が決定しちゃいました。結局閉店時刻までじっくりと楽しんでごちそうさま。4時間半ほどの藤八フルコースを堪能して、お値段は4人で15,000円ほど。飲み物のお値段を見て、ちょっと高めの価格設定かなと思ったのですが、いやなに、お安いじゃないですか。



お店を出るとすっかり灯りの消えたお店。東横線を使って渋谷経由で電車で帰れる時刻だったにもかかわらず、すっかり酔っぱらいモードのボク。恵比寿まで歩くという3人と別れて、酔っぱらいモードでてくてくと1時間半、歩いて帰宅したのでした。

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