愛媛の伝承文化

大本敬久。民俗学・日本文化論。災害史・災害伝承。地域と文化、人間と社会。愛媛、四国を出発点に考えています。

講演会 星になったチロと塩崎宇宙さん

2011年11月09日 | 災害の歴史・伝承
1980年代に読書感想文の課題図書『星になったチロ―犬の天文台長』にも取り上げられるほど話題になった犬のチロ。(南極物語のタロとジロじゃないですよ。)天体写真家藤井旭氏の助手であり福島県の天体観測所の所長でもあった犬のチロの物語。

この星になったチロの像を作ったのが八幡浜で活躍した塩崎宇宙氏。今年は塩崎宇宙生誕100年です。

明日、10日夕方に、えひめ星空キャラバン隊主催で、藤井旭、チロゆかりの福島県田村市の「星の村天文台」台長 大野裕明さんが八幡浜市愛宕中学校で講演会を開かれるとのこと。

チロのこと、塩崎宇宙さんのこと、地震で被災した福島の天文台のこと、そして星空のことなどなどお話いただけるようです。


案内文を引用します。



塩崎宇宙生誕百周年記念講演会 天体観測会

11月10日(木) 時刻予定:午後7時より9時 
会場:八幡浜市立愛宕中学校
講師:福島県田村市「星の村天文台」台長 大野裕明氏
演題:「世界を旅しての宇宙観」


本年は天文愛好者のアイドル的存在でした天文犬チロの像を制作された故塩崎宇宙氏(彫塑家・彫刻家、当時八幡浜在住)の生誕百年にあたります。チロの飼い主・天体写真家藤井旭氏が創設した白河天体観測所メンバー、福島県田村市「星の村天文台」台長の大野裕明氏を講師にお迎えし、実施いたします。  
大野氏が台長を務められている天文台は、先の東日本大震災により福島県内最大口径の65センチ反射望遠鏡が落下、甚大な被害を受けられました。天文台のプラネタリウムを修理、手持ちの望遠鏡で観測会を開催するなど福島第一原発に最も近い天文台(約33㌔)復興を目指し奮闘。『復興のシンボル』として「星の素晴らしさを伝え、被災者を勇気づけたい」と被災地を巡回、出前の観察会も実施されました。氏のご努力が実り、このほど田村市市議会で天文台修復のための予算が認められ、今回、ご来県いただけることとなりました。(愛媛でも、支援の募金活動を実施しました)この機会に、かつて愛媛・八幡浜の地に塩崎宇宙という彫刻家・彫刻家が活動されていたことを思い出していただき、改めて記憶に留めていただければ幸いです。

【塩崎宇宙氏のご紹介】
明治44年(1911年)、大阪市生まれ。昭和18年から48年間、妻冨美子さんの故郷八幡浜市で倉らし、平成2年に78歳で死去した。「青少年の成長と平和」をモチーフに制作活動を続け、国体記念の「青年像」「植村直己レリーフ」「天文犬チロ像」など数多くの作品を残している。

【大野裕明氏のご紹介】
昭和23年(1948年)、福島市生まれ。小学生のころ天文に興味を持ち始め、福島天文同好会会長として全国の天文愛好者と交流を深める。福島県田村市の「星の村天文台」台長として天文普及活動に専念。皆既日食やオーロラ観測のため世界各国へ遠征。テレビ・ラジオでおなじみの天文ジャーナリスト。宇宙先生がチロ像を制作されたご縁で、愛媛の天文愛好者との交流を続けている。
        
主催/えひめ星空キャラバン隊



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