愛媛の伝承文化

大本敬久。民俗学・日本文化論。災害史・災害伝承。地域と文化、人間と社会。愛媛、四国を出発点に考えています。

絵金蔵と弁天座

2009年05月30日 | 日々雑記
朝から車を走らせて、高知の赤岡町の絵金蔵、弁天座まで行ってきました。8月に実施するバスツアーの下見。高知歴民にも立ち寄って、民俗担当の学芸員さんと久々の歓談。

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江戸時代の人形座

2009年05月29日 | 祭りと芸能
愛媛県史の芸術編(653頁)を見ていたら、内子町「六日市永久録」という史料に、文化12(1815)年、淡路の人形座の吉田伝次郎「晴天 十日 沖河原にて興行」の記述があるとのこと。江戸時代の伊予における人形浄瑠璃の史料がまた一つ確認。宇和島・吉田をはじめ、伊予国各地に人形座の興行の史料は結構多いことを最近、認識した次第。

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鬼が笑う・・・来年のこと

2009年05月28日 | 日々雑記
来年度の担当する特別展示がほぼ決まりかけている。今日はその内容打ち合わせ。目の前に迫っている夏の歌舞伎・文楽展から頭を切り替えて、来年の展示準備モードへ。これが結構きつい。同時並行は、ちょっと無理がある。頭の中が少し混乱しているが、まずは目の前の展示準備から処理すべし。来年の展示の内容は、今公表すると、鬼が笑うので、またいずれ紹介します。

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原稿執筆・校正の嵐

2009年05月27日 | 日々雑記
夏の特別展「歌舞伎と文楽の世界」に向けて、図録やラベル原稿の執筆の日々。7月上旬には図録を納品する必要があるので、時間的に危険ゾーンに迫ってきた。寝る間を惜しんで、というか、惜しむという以前に、文章は書かねばならぬ。ただ今、朝の4時。これから3時間は寝て、業者に途中原稿ながら執筆した分を提出予定。

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伊予鉄道の近代化遺産

2009年05月26日 | 日々雑記
今日は、夕方から宇和で岡崎直司さんによるスライド上映会。伊予鉄道の駅舎や橋梁などの近代化遺産の写真を数多く見せていただきました。

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ホタルががいなことになっとる2

2009年05月25日 | 日々雑記
八幡浜の五反田川。確かに、今年はホタルの数がものすごい。

30年以上前にはホタルなんていなかったのに。

下水道が整備されるなど、川がきれいになったこと。

上流に布喜川ダムがあって、一定量の放水をしているので、

安定してホタルが生育していること。

以前、上流の双岩地区が、ホタルの繁殖に努力し、

それが下流の五反田川にもホタルが棲みついたこと。

今年は、大雨・濁流が少なかったので、生育しやすかったこと。

などなど、勝手に理由を考えてみたが、

それにしても、壮観。

ほんとに、がいなことになっていました。

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ホタルががいなことになっとる

2009年05月25日 | 日々雑記
ゴールデンウィークの終わりごろ、八幡浜から電話があった。

八幡浜の五反田川、近年、ホタルがよく飛んでいるが、

今年は、例年より早い。2週間くらい早く飛び始めた、との話。

見に行かねば・・・と思いつつ、10日以上経ってしまった。

そして、再度電話。「今年は、ホタルが、がいなことになっとる。」

というわけで、本日、見に行きました。

写真は、ホタルの光アップ。




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馬鈴薯とジャガイモ

2009年05月08日 | 生産生業
今日もわが家の畑のジャガイモの葉っぱは旺盛だ。収穫までは、あと1ヶ月ほどだと思うが、それが楽しみで仕方ない。先日、タマネギは収穫を完了。数日、日に当てて、昨日から日陰に干している。

ジャガイモのことを考えていたこともあり、書棚の牧野富太郎『植物一日一題』(ちくま学芸文庫)を手にする。そこに「馬鈴薯とジャガイモ」というエッセイがある。これが結構、強烈な文体で、中身も衝撃的。

牧野博士曰く、「ジャガイモに馬鈴薯の文字を用うるのは大変な間違いで、ジャガイモは断じて馬鈴薯そのものではないことは最も明白かつ確乎たる事実である。こんな間違った名を日常平気で使っているのはおろかな話で、これこそ日本文化の恥辱でなくてなんであろう。」

つまり、馬鈴薯とは中国の福建省の一地方の一植物の名であり、元来、ジャガタライモ(ジャカルタのイモ)と呼ばれ、アンデス原産、そして欧州を経て、東洋にもたらされたジャガイモは、決して「馬鈴薯」とは違うと、牧野博士は主張する。

牧野博士・・・そこまで言わなくても・・・と、正直思ってしまうが、この『植物一日一題』は、ジャガイモのみならず、紫陽花とアジサイ、藤とフジなど、日本の植物で用いられている呼び名が漢字で表記した場合の「誤り」を次々に指摘している。読んでいて、痛快でもあり、常識を喝破しているこの文体に少し面食らってしまう。そこが牧野富太郎の文章の魅力だ。

江戸時代の本草学は、中国から輸入された学問であり、ある種、日本の植物すべては中国にもあるものというように考えられた時期があったため、牧野博士は、それを克服し、わざわざ漢字で表記せず、一切カナで書けばよいと主張する。「自分の国で立派な名がありながら他人の国の字でそれを呼ぶとはまことに見下げた見識」だという。

その通りでございます・・・と、植物学の基礎を築いた牧野博士に頭をひれ伏しながら、もう一人、同時代に民俗学を築いた柳田國男を思い浮かべた。この二人、少し似ているかもしれない。

そしてもう一人、本居宣長。『うひ山ぶみ』などで「からごころ」・「やまとごころ」を主張した本居も想起せずにはいられない。(牧野富太郎も柳田國男も、本居の影響を強く受けていたことは間違いない。)

それでも、もう、この時代、ジャガイモは「馬鈴薯」でもいいんじゃないの?と、まだ思ってしまう。(こんなことでは、夢に牧野博士が出てきて、本当に喝破されるかもしれん・・・。)



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町見郷土館 佐田岬みつけ隊展

2009年05月01日 | 日々雑記
朝はタマネギを収穫して、取れたてをかぶりつく。収穫3分以内に食べる新タマネギは美味い。11月上旬に苗を70ほど植えつけて半年。今季はじめてのタマネギ収穫。今日はごくごく一部。来週あたりに、すべてを収穫する予定。

午前中、伊方町の町見郷土館に行く。目的は町見郷土館開館10周年記念企画展「佐田岬みつけ隊~隊員による活動報告展~」を見るため。学芸員の高嶋さんは町内に出かけていて不在でしたが、ゆっくり見学しました。

そのチラシの文言。

「『ハクブツカン』は展覧会を見に行くところ・・・ではなく、地域をしらべたり、資料を整理したり保存したり、展示にあわせてイベントなんかもやったりするところ。あれやこれやの活動をみんなで手分けして、とにかくハクブツカンを育てよう。そんな呼びかけに集まって、四国最西端の町立博物館―町見郷土館に、サポーター集団『佐田岬みつけ隊』が結成されたのは2005年8月でした。(中略)本展は、『佐田岬みつけ隊』3年間の活動の経過報告展。」

鏝絵・石造物・絵馬・古文書・動植物・巨樹・古布、いろんな分野で「佐田岬みつけ隊」の活動を展示紹介。

会期は5月10日まで。

ゴールデンウィークに、佐田岬ドライブの途中に訪れてみませんか?

急ぎ、昼過ぎに町見郷土館から帰宅。子供が小学校から帰ってくる。本格的ゴールデンウィークのはじまり。でも、私は公事・私事で休みがない。即刻、妻と子供を中予の実家に連れて行き、自分だけ夜中に、宇和に帰る。この時期、家族孝行できぬ日々。すまぬ。



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