梅雨の晴れ間

2006-06-11 00:23:48 | 


梅雨入り宣言して、直ぐの晴れ間は、なにか、嬉しくなる
雨に洗われた木々の色も、日差しの中で輝いている

楓の若葉の赤さは、若さの象徴のように見えて
私の中にも萌えている想いを映し出しているのかな?
なんて、そんな想いで見つめたたけぞうだった

光と影と

2006-06-10 02:33:20 | 徒然に


これまでも、毎日の長雨に閉口していたが
いまさらながらの入梅宣言が出た
だが、明日は晴れるという

光を透過して、美しい姿を見せる、きれいな花を見て
影の部分のなさに、物足りなさを覚えてしまうのは
梅雨の時期の成せる業なのか?

およそ、写真を楽しむものにとって、
雨が続くというのは、辛いことである

光と影をどう映しこむか?
それが写真だと思っている

花を撮る時も、人を撮る時も、美しさだけに心を奪われず
何か言いたげな花の表情、人の表情を写し取りたい

まだ、私が若い頃、カメラに凝り始めた頃の話である
瀬戸内の小さな港に良く、働く人を撮りに出かけていた時期がある

四国から石材を運んでくる小さな船の船員達の姿と
逞しい男のかく汗を写しこみたいと思ったからだ

肉体労働をする男達の姿は美しく、いわゆる絵になるものなのだ
今のように、本州と四国を結ぶ橋などなく、
石材を小さな船に積み込み、そして、簡単なクレーンで荷揚げする
まだまだ、人力に頼っていた古きよき時代の話なのだ

何度が通って、初めはカメラを向けるとカメラ目線で見上げていた彼らも
カメラ慣れして、過酷な労働を自然に私の前でしてくれるようになった

あるとき、帰り舟の荷物が翌朝になり、泊まることになった彼らと
港町の飲み屋で一緒に飲むことになった
無遠慮にカメラを向ける事への。彼らへのお礼をしたかったのである

そこで見せる彼らの表情は、昼間のそれと違って、
影の部分が浮き彫りになる、そんな人間性を見せて私の前にいた

「俺はな、あんたみたいな息子がいたんだが、交通事故で死なしてしまったよ」
赤銅色の顔にしわの線を深く刻ませた船長がポツリと、つぶやいた
「あんたを初めてみた時に、倅に似ているなって思ったものよ」
と、船長は、私のコップに一升瓶から酒を注ぎながら続ける

「荷降ろしの汚い姿の俺達なんて、撮るんじゃ~ねぇ」
最初にあんたが、「写真撮らせてください」と言った時に思ったものよ

「だけど、こんな、俺達に目を向けて写真なんて撮るやつは、
今までいなかったから、倅似のあんたには、許したんだよ」

「それに、港に入る日に、大きな写真を持ってきて、見せてくれ
家に持ち帰って、かかあに自慢できたからな」

居酒屋で見せる彼らの人となりは、昼間の光では見ることのない
影の部分である
しかし、私の本当に撮りたかった働く男達の姿が、そこには、あった

現像液の中で、ゆらゆらと現れる彼らの表情は、逞しく、美しいものであった
残念ながら、私の技量が伴わず、「写真コンテスト」には入賞しなかったが
光と影の何であるかを、私に教えてくれた彼らであった

今、まだ瀬戸内で健在であって欲しいと思うたけぞうである





真竹のタケノコ

2006-06-09 00:00:50 | 徒然に


真竹のタケノコがアチコチニ出て来た
庭の東側に初めは日本アクセントに植えた真竹だが
毎年、根を垣根沿いに伸ばしてタケノコを出して拡がった

竹の葉の風に揺れる風情が好きで植えたが、
特に根の張る事の配慮をしないで植えた報い?かも知れない

それ以来、梅雨に入る前には、邪魔な?タケノコを折り取るのが
朝の日課のようになる
太いタケノコが初め出て、その後ほそいものになる

今年は、全く予想もしていなかった縁側沿いににょきっと顔を出した
考えてみれば、可哀想なことなのだ
植えたんだから増える
でも、身勝手で、彼らの摂理である繁殖を止めようとするのだから

この滴は、タケノコ自らが根から吸い上げた、地中の水分の露である
朝早く庭に出てみると、それぞれの草や木が吸い上げた水分が
葉先に宿るように付いている

葉先に宿る滴
彼らの流す涙なのか、
それを涙と受け止める私の心にも
密かに泣きたい想いが募っているのか
うれし涙か、果て又、寂しさ故か
竹の子は私の分身のように
涙を流している





バイカウツギ

2006-06-07 00:55:10 | 


バイカウツギ(梅花空木)
ユキノシタ科
バイカウツギ属

この花は、昨年、園芸店で買い求めた栽培種のものだ
日本に自生している物は、もっとスッキリとした花姿だが、
この鉢植えの物は、オシベが小さな花びらに変異している
自生種は、花びらが四枚で、シンプル
欲しいなあ~

春になって芽が出て、花芽の付くのを楽しみにしていたが
花芽が見つからない
昨日、茂った葉の影に一枝、花芽を付けていて、
今年も、わずかだけれど、花を見ることが出来た

透き通るように日の光を受けている白い花は、輝くように美しい



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ハナショウブ(涼夏)

2006-06-06 00:38:29 | 


ハナショウブ(涼夏)
涼やかな、透き通るような水色と紺の花びらが印象的だ

残念ながら、株の近くに立ててある名札にはガムテープを貼った上に
マジックで、「涼夏」としか、書かれていない

広大な敷地に大量のハナショウブの株が植えられているので
新しい品種は、手が回らないのかも知れない

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ドクダミ

2006-06-04 00:10:25 | 


ドクダミ
ドクダミ科

今頃の白い野草の花と言ったら、やはり、この十字型のドクダミの花だろう
ドクダミと、聞いただけで、独特の臭みを感じてしまうが
薬草である

まだ、私が外で転げ回って泥だらけで遊んでいた子供の頃、
なぜか「おでき」がよくできた

その時母が「ドクダミを採っておいで」と言っては、
和紙を湿らして葉を包んで火に掛け蒸したものを、
手で揉んで腫れ物の上に乗せてくれた
膿だしとして、かなり効果があったと記憶している
今頃は、色々な野草の健康飲料茶の中にもドクダミが入っている

白い花びらのように見えるのは総苞片で花は真ん中の黄色の部分だ
良く見ると小さな黄色いおしべと白いめしべが密集して柱を作っている




ウノハナ(ウツギ)

2006-06-03 23:40:43 | 


ウツギ(ウノハナ)
ユキノシタ科
ウツギ属

卯月(旧暦4月)に咲くから卯の花
よく知られた初夏を知らせる花木である
「卯の花の匂う垣根に♪ホトトギス早も来啼きて♪♪」

我が家の東側の垣根の手前に、勝手に鳥が置いていった花である
昨年、伸びすぎた枝をほとんど刈り取ったので
残しておいた枝だけに少しの花を付けている

鉢植えの「ヒメウツギ」と違い花びらが厚く花も密集して咲く
この花ほど、虫が集まる花も無いのではないか?
よっぽど美味しい蜜を出すのかな?