南勢ユニオンのブログ

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雨天日の賃金補償をめぐって話し合い

2012-10-23 09:13:00 | 南勢ユニオン便り
Fさんは、昨年7月から12月末までD社に雇用され竹林伐採などに従事しました。採用時に交付された「労働条件通知書」には、休日は「日曜日、年末年始、盆休、企業長が特に定めた日」と記されていました。
勤め始めた頃は、少しの雨でも仕事しましたが、やがて雨の日は休みになり、賃金がつきません。当日の朝、弁当を作った頃、「今日は休み」と連絡してくるのです。
Fさんは、雨の日の休業補償を求めましたが相手にされなかったので、雇用期間が過ぎてから三重労働局や三重県労働委員会に斡旋を申し立てましたが、会社はその場に出てきませんでした。その後、南勢ユニオンを知り相談に訪れました。
Fさんはユニオンに加入し、会社と団体交渉をしました。ユニオンは「雨の日を休日とするためには、遅くとも前日までに、その日を休日とする旨を労働者に通知しておく必要がある。当日になってからの通知は「休日」ではなく「休業」であり、賃金補償をすべきだ」と主張しました。交渉は継続することになりました。


竹林伐採――写真は記事とは関係ありません

雇用契約期間途中の派遣社員の解雇

2012-10-18 21:05:00 | リポート
Dさん(女性、18歳)は今年3月からH派遣会社に雇用されていました。F食品工場に派遣され包装作業に従事していました。10月になってから派遣先が「Dの出勤率が悪い、解雇せよ」と言い出し、派遣会社から解雇されました。12月中旬までの契約期間の途中解雇です。途方に暮れたDさんは知人に紹介され南勢ユニオンを訪ねました。
南勢ユニオンは派遣会社に「契約期間の途中解雇は認められない」と電話したところ、派遣会社の本社から電話があり、「解雇は正当な手続きを経たものでなかった。しかし辞めてほしいので契約期間の残り2カ月分の賃金分は支払う」と回答してきました。また、雇用保険に加入させていなかったことについては、違法行為であったことを認め「採用時に遡って加入する手続きをする」と回答しました。Dさんは2カ月分の解雇予告手当の支給と離職票を急いで発行するという条件で派遣会社を退社することにしました。
なお、派遣先企業が特定の派遣社員を解雇せよということは、派遣法に抵触する行為です。


写真は記事とは関係ありません。

臨時職員等の待遇で懇談――伊勢市と

2012-10-11 11:29:00 | 南勢ユニオン便り
南勢ユニオンも加盟しているみえ労連(三重県労働組合総連合)と伊勢市との懇談が、10月10日行われました。みえ労連は毎年、県下の全市町と三重県や自治体病院との懇談を行ってきましたが、伊勢市との懇談もその一環です。
懇談は、正規職員の問題のほか、臨時など非正規職員や市が事業委託している団体の職員の待遇問題に及びました。
伊勢市では、2006年度と2012年度を比較すると正職員は276人減ですが、臨時など非正規職員は133人増え、非正規職員の利率は36%を占めるに至っています。臨時職員は選挙時など一時的に雇われる場合もありますが、多くは恒常的な仕事で働いています。
安上がりの労働者として自治体が雇用しているのです。
伊勢市の臨時事務職の場合、時給は877円で、推定年収は166万円、ボーナスも支給されません。ワーキングプア(働く貧困層)をなくすためにも待遇を改善してもらいたいものです。
懇談では、市が発注する公共事業で働く労働者の待遇を底上げする公契約条例の制定にも話がすすみました。市当局は、公共工事の価格は、業者間競争が厳しく入札価格が安くなっているので
労働者の賃金を契約で保証することは、現状では難しい面があると話しました。
四日市市長は、公契約条例に前向きだといいます。


右側が藤本伊勢市総務部長さんたち、左側がみえ労連の参加者

法律改正され65歳まで働けます

2012-10-04 11:48:00 | リポート
高齢者雇用安定法が改正され、65歳までの雇用継続にあたって、事業主が労使協定により限定できる仕組みが廃止されました。65歳まで雇用されることになったのです。2013年4月施行ですが各企業が法律に基づき実施するよう働きかけていくことが重要です。
 H社(伊勢市)や伊勢病院(臨時職員)、松阪市観光協会では60歳を超える労働者の雇用の継続を拒みましたが、南勢ユニオンは少なくとも年金満額支給時まで雇用するよう要求して闘ってきました。こうしたユニオンや全国の闘いが法律の改正を余儀なくさせ、企業による選別を廃止させることになりました。