困った時の駆け込み寺――南勢ユニオン

建築会社に１１ヵ月勤めたＡさんは、会社の業務縮小で退職を迫られました。勤続１年未満では、離職理由が「会社都合」では、失業手当が受給できますが、「自己都合」では受給できません。大違いです。ところが、会社は退職を迫っておきながら、「会社都合」にはしませんでした。困ったＡさんは、南勢ユニオンに相談、会社と交渉をもち、退職勧奨による退社と、離職票に書かせることを約束させました。失業手当が、７日間の待機期間だけで受給できるようになりました。

労働相談をやっている南勢ユニオンの事務所（伊勢市一之木４丁目）

親切、安心な事故対応――全労連の自動車共済

全労連共済が代理業務を行なっている中部自動車共済協同組合（本部＝名古屋市）から講師を招いて自動車共済の学習会が、６月２９日津市で開かれたので参加しました。共済制度の特色、補償の内容などの説明があり、理解を深めました。
参加者の意見交換では、事故対応の話になり、実際に中部自動車共済協同組合に事故の対応をしてもらった人から体験談が語られました。事故の時には、すぐ来てくれたし、本当に安心できたとのこと。津市と四日市市にあるサービスセンターが迅速、親切な事故対応を行なっています。その点、以前加入していた組合の共済が、事故のとき、自分で書類を作らねければならなかったのとは、大違いだったそうです。
全労連の自動車共済は、利益を目的にしないから、安い掛け金で安心できる保障、事故対応です。

自動車共済の学習会（津市・みえ労連事務所にて）

６月２回目のパソコン教室

２７日夜、南勢ユニオン主催で６月２回目のパソコン教室が開かれました。今日は、公務員労組のＹさんが応援してくれました。恒例ですが、受講者に応じたマンツーマンの教室。Ａ夫妻は、外国にいる娘さんにメールを送りました。返事が楽しみです。Ｂさんは、ひたすら文字入力。新聞のコラムを写しています。Ｃさんは、撮った写真をパソコンに取り込み、編集しました。入学２回目のＤさんは、インターネットで母国ブラジルのサッカー情報をあさっていました。７月は１２日（火）、２５日（月）の夜７時より、南勢ユニオン事務所のあるよろず会館（伊勢市）で開催されます。どなたでも参加できます。

失業手当の受給待機期間が３ヵ月から７日間に短縮されました

Ａさんは時給で、１ヵ月１４０～１５０時間働いていましたが、会社は一方的に月１１０時間ぐらいに労働時間を減らしてきました。これでは生活できないので退職し、会社から離職票を送ってもらましたが、離職理由欄に「自己都合による退社」と書いてありました。自己都合退社では、失業手当の受給開始まで３ヵ月待たなければなりません。南勢ユニオンに相談し、賃金を一方的に８５％以下に切り下げられたのだから、解雇に準ずる「非自発的離職」だとハローワークに申して立てました。伊勢のハロワークは、会社のある津のハローワークの調査を待たなければならないが、Ａさんの申し立てが事実だと認定されたら、７日間の待機期間でよいと言ってくれました。

ハローワーク伊勢

「最低賃金を１０００円以上に！」ビラ配布

６月２４日朝、「最低賃金を１０００円以上に！」と訴える三重県下いっせいの宣伝行動がとりくまれ、南勢労連は松阪、伊勢市、宇治山田の各駅で出勤労働者にビラを配布しました。南勢ユニオンもこの行動に参加しました。
現在の最低賃金額は、全国平均で７３０円、三重県は７１４円です。最賃１０００円は、先進国では当たり前になっています。フランス１２３１円、イギリス１１５１円、オーストラリア１２０３円、アメリカ９１５円となっています。最賃をアップすると、生活関連消費が増え、地域におカネが回ると中小企業への発注も増えます。

近鉄宇治山田駅にて