製造業のA工場では、月100時間を超える時間外労働が常態化していたため今年初め南勢ユニオンは所轄の労貴署に改善するように申し入れました。
その結果、一時的には時間外労働が減少したものの最近、新製品の生産開始に伴い、再び異常な長時間労働が常態化するようになっています。このままでは、従業員は健康を損ね、過労死が出かねません。過酷な労働に耐えかねた離職者も跡を絶ちません。
24時間操業で稼働する同工場の主力生産ラインは昼夜2交替制で支えられており、各直が3時間の時間外労働を行う体制になっています。そのことから従業員には時間外労働が強制されざるを得ません。
長時間の時間外労働を維持するため、同工場の36協定は、従来限度が75時間であったものが今年100時間に増やされています。
南勢ユニオンは下記の点を踏まえ事態が改善されるよう労基署に申し入れました。労基署は改善のための調査を約束しました。
《労基署への申し入れ事項》
1.36協定が時間外労働を強制することのないように指導すること。時間外労働を行うことは労働者の自由であることを労使双方に啓発すること。
2.長時間労働を生み出す必然性が、24時間操業を昼夜2交代制で支える生産体制にあることを認識して、従業員の健康を守るために同工場の時間外労働を厳重に監視すること。