南勢ユニオンが相談にのった未払賃金の立替払が相次いで実現しています。
◎一つは、松阪駅前で昨年7月まで営業していたエステ店(Consideration)です。二人の女性従業員に2ヶ月分の給料を支払っていませんでした。裁判で支払命令がでても支払わないほど悪質でした。昨年秋、南勢ユニオンに相談があり、事実上の倒産認定の申請を松阪労基署に行いました。このほど、労基署が倒産状態にあることを認め、未払い額の8割を国が立て替えて元従業員に支払うことになりました。
立替払の申請には期限があり、南勢ユニオンへの相談がもう少し遅れたら立替払が出来ない滑り込みセーフの手続きでした。
◎もう一つは、昨年7月に従業員を雇い止めしたDIOジャパン経営の志摩のコールセンターです。
東京の本社が、企業存続を固執したため倒産状態でないとの理由で、賃金未払いが続きました。今年1月、裁判所が破産を確定したため、志摩の7人の元従業員の未払賃金の立替払を申請ができるようになりました。この支払実現に至るまで、南勢ユニオンが東京本社と団体交渉したり、全労連の呼びかけで他県のDIOジャパン従業員とともに厚生労働省にDIOへの指導強化を申し入れるなどの粘り強い活動がありました。