晴耕雨読を綴る。

3.11から考え方を変えた。液状化と直下型地震に脅える日々。自然の驚異を感じながらも、共生と調和を求めていく!

許せない耐震偽装問題。

2006-10-13 07:56:48 | 社会 生活 教育 文化
 姉歯氏の裁判も大詰めに来ている。どのような判決になるのだろうか?注意してみたい。本人自身は、いかなる判決が出ようとも、個人としてその罪を背負って生きていくしかないだろう。気の毒なのは、彼が設計したマンションを購入した人たちである。何処の誰が、彼らの被害を補償してくれるのか?その救済策はあるのだろうか?私は、国の(国交省)委託を受けた民間検査会社が犯したミスなのだから、国にも責任があるし、国の指導の下に最善の対策を構づべきと思う。裁判にのみ話題が集中して、この種の議論がなされないのは、どうしたことだろうか。民事裁判にしても、相手に支払い能力がないのだから、お涙金でおしまいというようなことにならないだろうか?大いに疑問である。

 それにしても、住宅のプロ集団が71%しかない建物を設計、建設していたとは?戦後の住宅不足を解消するために、住宅公団としてスタートし、全国に斬新な住宅を供給し続けた公団である。独立法人化される前の建物とはいえ、信頼の高かった公団でもそうなのかと耐震設計のあやふやさを痛感する。今、超高層ブームである。かたや、関東東海地震は、まもなくといわれている。地震国日本に住む以上、いつかは来るであろう大地震、その安全対策についてもう一度身の回りからチェックしてみたい。常に言い訳として聞かされる「予測の範囲を超えた・・・」では済まされないのだから。