goo blog サービス終了のお知らせ 

山本晴美 ここで愛ましょう

歌語りシンガソングライター 山本晴美のブログ

母VSオレオレ

2007-04-04 14:58:16 | ここで愛ましょう
ついにきました、我が実家にも。
オレオレが。
昨日、「携帯を水に落として使えなくなったので、新しい番号になった」と弟本人から電話がはいったらしい。
電話を受けた父と母はそれを私に知らせにきた。
その夜、弟があまりにも古い携帯を使っていたので変えるきっかけになってよかったと冷やかしにいき、その事実がない事がわかった。
父と母は本人からの電話だったと疑っていない。

そして今日。
私はお皿をかえしに実家に行ったらちょうど、母が電話口でまゆをひそめている。

「なんでそんな事に・・・。」
「いくら?」
「そんな事言ったって急には用意出来ないよ」

興奮している。
すぐに変だと気づいたので電話のそばで耳を傾ける。
物忘れが激しくなり、興奮すると状況が混乱する母VSオレオレのバトルだった。
私はすぐに、メモを用意し母にそのまま聞き出すように指示した。
同時に携帯で妹に電話、警察に通報してもらう。

母は本気にしているから、説教もリアルだ。
泣きそうである。
11時20分くらいの電話で「11じ半までにお金を振り込んでほしい」との内容。
何でも、250万使い込みをして、今日中になんとかしないと取り返しがつかないとか。
「そんなに急には用意できない」
「だったらとりあえず、50万でいいから・・・」となった。
しかし、興奮状態の母は同じ事を何度も繰り返し聞き返す。

「どうしてそんな事に・・・」
「どうしたらいいの?」
「すぐには無理だよ」

電話をひきのばし、警察の指示をあおぐ作戦だったが、、、、
作戦じゃなくても電話の内容は先へ進まない。
言っておくが、母は軽い認知症。
説教はつづく。
オレオレもよく、同じ事をくり返し会話しているなと少し可笑しくなった。

やっと指定口座を聞き出す所まで行き着いた。
これがまた大変。
シティーバンクが母には「四器銀行=シキぎんこう」にしかとれないらしい。
私は電話口で母の会話をメモしながら???だったがこぼれてくる声はそんなに大きくないので、オレオレの言葉をくり返す母の言葉をメモした。
・・・まるでコントのようだ。

オレオレも根気がある。
7分くらいかけてやっと振り込み口座を母に伝えた。
私はすでに笑いをこらえるのに必死。
また説教がはじまる・・・。
指定の11時半はとっくに過ぎている。
一度電話を切るように、紙に書いて指示。

警察と連絡を取り合い、すぐ対処を・・・と、再度電話。
事がよく理解できないらしい母はまた説教からはじまる。
まったく同じ会話がくり返される。

オレオレ・・・ホントに根気がある。
私にはオレオレは出来ない。


年寄りをねらい、悪さしようとしているオレオレ!
心を洗いなおし、傾聴ボランティアとか介護施設でその忍耐力は活かせるよ。


警察(私)とオレオレ(母)との電話を交互に受けながら、口座の凍結まではできたのだが・・・。
みなさん、お家の方にくれぐれも気をつけるようにと伝えてくださいね。










コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする