ヴァニラ・アイスはプラチナの夢をみるか?

サンプル数一人の話。日記、アニメの感想などを独りよがりに書いてます。

今日は67年前、広島に原爆が落とされた日です。

2012-08-06 22:01:38 | その他・日常・たわごと
今日は67年前、広島に原爆が落とされた日です。

オリンピックで盛り上がっていますが、今日ぐらいは平和について考えてください。

ところで、今日NHKで『NHKスペシャル 「黒い雨~活かされなかった被爆者調査~」』が放送されていました。

-去年の暮れ、長崎の医師の問い合わせをきっかけに、被爆に関する「あるデータ」が突然公表された。原爆投下直後に降った放射性物質を含む雨「黒い雨」に、1万3千人もの人があったことを示す分布地図だ。どこでどれくらいの人が黒い雨にあったか、これまで「公式データ」はないとされてきただけに、広島・長崎は衝撃を受けた。データは、放射線の人体への影響を科学的に明らかにするためにアメリカの研究機関ABCCが集め、研究を引き継いだ放射線影響研究所(放影研)が保管していたものだった。多くの被爆者の協力のもと集められた“命の記録”。しかし今に至るまで、このデータを使って黒い雨の影響が研究されることはなかったという。なぜデータは、被爆から67年たつまで、その存在さえ明らかにされなかったのか。調査に協力した被爆者たちは、どんな思いを抱いてきたのか。被爆者追跡調査の歴史を丹念に追いながら、その実像に迫っていく。-
(NHK公式HPより引用)

黒い雨の影響がちゃんと調べられなかった背景には冷戦構造による核武装に対するマイナスイメージをアメリカ国内に醸成させないための”政治的意図”があることに憤りを感じました。

政治的な意図があるということでは今の日本の原発再開のことにも同じようなことが言えますね。てっとり早い電力の安定供給を得るために政治的に判断により十分に研究された安全基準を示さず原発の再開を断行するという政府。

現代においても政治の前には庶民は踏みにじられる存在なのかと絶望と怒りを感じました。

番組では広島大学が独自に研究を進め、黒い雨の分布図と健康被害の分布が重なることをつきとめます。そしてデータを持つ放射線影響研究所にもっと詳しい研究ができるように共同研究を提案しているのですが、放射線影響研究所側は「黒い雨の放射線の数値的な根拠がなければ受け入れられない」とそれを断っています。これにも怒りを感じます。そして大きな不信感を持ってしまいました。

福島の原発事故で放射線の健康被害の解明と対応が急がれるのに広島・長崎の黒い雨などの残留放射線の研究は急務なはずです。なぜちゃんとした研究をして”黒い雨は健康に被害をもたらした(または、もたらさない)”という結論を導き出さないのか?これは研究者としての怠慢でしょう。

少し平和についての話とは離れた話題になってしまいましたね。ワタクシは日本が唯一の被爆国として最もちゃんとした研究をしていると思ってました。なので、この番組は衝撃的でとりあげてみました。

核兵器のない世界を祈りつつ、この記事は終わりにしたいと思います。





コメント
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