ヴァニラ・アイスはプラチナの夢をみるか?

サンプル数一人の話。日記、アニメの感想などを独りよがりに書いてます。

『火の鳥 宇宙編』スカパー課題アニメ2018年11月号その③

2018-10-30 20:16:48 | アニメ・特撮系
ようやくスカパー課題アニメ2018年11月号その③『火の鳥 宇宙編』が書けました!ということで早速本文へゴー!

『火の鳥 宇宙編』

手塚治虫先生の原作漫画を川尻善昭監督によるOVA化した作品です。1987年12月21日に発売されました。宇宙編の名のとおり遠い未来の宇宙を舞台にしたSFもの。OVA版ヤマト編同様に時間は48分と中編クラスの長さですが、主要なストーリーはほぼ原作通りです。


あらすじ

惑星ザルツから地球に向けて飛び立った宇宙船ZFX-302は、宇宙塵との衝突により大破してしまう。
冷凍睡眠から目覚めた隊員たちは、操縦席でひからびたミイラのように死んでいるパイロットの牧村を発見する。牧村は「ボクハコロサレル」というメッセージを残していた。
牧村を殺したのは誰なのか? そしてフレミル星の悲劇とは?(Amazon当該商品ページより引用)

感想

怖い、後味が悪いがなぜか心にグッとくるという不思議な物語です。

それから48分に納めるために原作から削ったり、改変したところは多少あるものの、制作者側にアニメ化するので物語をマイルドにしようなんて不埒な考えが微塵もないところも誠によいですね。

原作のメッセージをそのままアニメに投影できたことは評価に値します。アニメ作品としては知名度がない作品ですが、間違いなくオススメ作品です。

火の鳥宇宙編


宇宙船から脱出し暗い宇宙を漂うという前半の”宇宙の冷酷な怖さ”、辿り着いた惑星でのむき出されるそれぞれの”欲望やエゴ”が原作通りに描かれていました。

前半に出てくる脱出艇はまともな推進力もなく、カプセルホテルみたいな狭い空間に寝た状態で一人ずつ搭乗したうえ、半年分の食糧しかありません。クルーたちは脱出艇の無線機能がなければコミュニケーションもとれない状況なのです。こんな状態でいつ終わるともしれない旅にでることになるなんて考えただけでもゾーっとしませんか?

初めのうちはクルー全員同じコースを進んでいた脱出艇ですが、次第にその一つがコースから離れ始めます。次第に通信が難しくなり声が小さくなっていくのですが、通信が完全にダメになる直前に「さよなら」と呼びかける挨拶が淡泊すぎてめちゃくちゃ怖いんですよ。広大な宇宙の中でなす術を失った人間の小ささを感じられる名シーンだと思います。

また後半では、生き残ったクルー2人が辿り着いたある惑星を舞台で火の鳥から牧村が過去に”欲望やエゴ”にまかせた”ある行動”について聞かされます。それを受けて2人は正反対の反応・行動します。ただし、どちらも自分の”欲望やエゴ”のために行動するのです。

人間が持つ”欲望やエゴ”が招く悲劇は怖いし、物語を後味の悪いラストに導くのですが、視聴後に心からこの物語が離れなくなります。人間の普遍的などうしようもなく暗い部分を正面から描いているからでしょうね。

火の鳥 宇宙編 [DVD]
玄田哲章,神谷明,戸田恵子,池田昌子,塩沢兼人
角川エンタテインメント


作画についてはTVアニメよりも少し質が高い程度でしたので、ヤマト編同様もうちょっと頑張って欲しかったですね・・・。

主なキャスティングは以下のとおりですが、鳳凰編、ヤマト編に続いて完璧ですね。

牧村:神谷明さん、ナナ:戸田恵子さん、猿田:堀勝之祐さん、キャプテン:玄田哲章さん、奇崎:塩沢兼人さん、火の鳥:池田昌子さん

とりあえず牧村役の神谷さんの美青年風の声と狂気に狂った声のギャップのある演技が素晴らしいですね。世代のせいか神谷さんの声を聴けるだけでゾクっとします。

すでに塩沢さんは亡くなっていますし、戸田さんは最近はアンパンマン以外のアニメに出てくれないし、もう見ることのできないキャスティングでもありますね~。そういう意味で貴重な作品だと思いますよ。

あ、でもエンディングで流れる主題歌が妙にダサイんですよ・・・。それはかなり残念。

火の鳥 3・ヤマト編、宇宙編
手塚 治虫
朝日新聞出版


原作も当然オススメです。手塚先生独特のギャグが一切ないというのも今の若い人でも受け入れられやすいと思います。よかったらお手にとってみてください。

それにしても今月の記事を書くために火の鳥を3本読み直しましたが、初めて読んだ時よりも深い感慨を覚えましたね。火の鳥を初めて漫画で読んだのが中学生の頃で、勧善懲悪的なヒーローが不在なうえ、主要な登場人物のほとんどが不幸になるこの作品に違和感を覚えたこともありましたが、30年近く時間が経過してみると独語の印象が全然違っていました。

手塚先生は火の鳥シリーズで類型的な善悪を持ち込まず真正面から”人間”という生き物を描こうとされていたんですね。四十路になってようやく気づきましたよ。

だからこそ、本作『火の鳥 宇宙編』のような”欲望やエゴ”丸出しの人間だちが登場する後味の悪い物語であっても心をグッと心掴まれてしまうんでしょう。結局、「君だって宇宙編の登場人物と何が違うんだい?」って手塚先生は言いたかったのかなぁ~なんて考えてしまいました。


放送局:ファミリー劇場

放送日:11/4(日)16:45
    
    11/8(木)24:00


時間が中途半端だなぁ・・・。今月取り上げた他2作品よりは本作を観てほしいんですがね~。録画できる方は録画してでも観てください。

なんとか10月中に間に合った~。やっぱり一ヶ月に3本はキツイ!若干、放心状態になってます。次回の記事は雑談記事にすると思います。ということで次回も乞うご期待。

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『火の鳥 ヤマト編』スカパー課題アニメ2018年11月号その②

2018-10-26 17:44:55 | アニメ・特撮系
どうも毎度!今週3度目の更新です。

火の鳥は3作品取り上げるなんて宣言しちゃったもんですから、記事更新のピッチを上げていかなきゃいけないんですが、すでに10月終盤。ひえ~このままでは10月が終わってしまう!!!

一度に3作品取り上げるなんて宣言しなきゃよかったと、ちょっと後悔中・・・。と、そんなことも言っていられないんで、さっそくスカパー課題アニメ2018年11月号その②『火の鳥 ヤマト編』に行ってみましょう!!

『火の鳥 ヤマト編』

1987年8月1日発売されたOVA作品。手塚治虫先生の同名の漫画原作のアニメ化で、監督は虫プロ出身で手塚先生原作の劇場アニメ『ユニコ』でも監督を務めた平田敏夫さんです。物語はほぼ原作に準じていますが、原作の時代設定を無視したギャグなどは削除しています。時間は中編ほどの長さの48分です。


あらすじ

父である天皇の命令で、クマソの長タケル征伐に向かったヤマトの王子オグナは、タケルの妹カジカと出会い、互いに愛し合うようになる。しかし、ヤマトの王子とクマソの娘という運命に二人の愛は引き裂かれていく。そんな二人の愛を見届けるかのように火の鳥は天空を舞う。オグナとカジカは果たして結ばれるのか? 愛の横笛は奇跡を起こすのか?(Amazon当該商品ページより引用)


感想

う~ん、つまなくはない。でもそんなに面白くもないという作品。なぜかって?それは原作がそもそもそんなに面白くないからです。原作に準拠したストーリーならそうなってしまうのも当然でしょうね~。

ではどうしてヤマト編にアニメ化の白羽の矢が立ったのか?これは憶測ですが、48分で成立する長さの物語だったからだと思います。原作のヤマト編は鳳凰編の半分くらいのページ数だし、削除しても問題ない手塚先生の寒いギャグシーン(でもワタクシ、嫌いじゃないですが)も多めで48分の尺に納めやすかったからでしょうね。

だからと言ってヤマト編がすごく悪い作品って言ってるワケではありません。火の鳥シリーズは傑作ぞろいなので、それと比較してしまうとどうしても小粒に見えてしまうのです。

ヤマト編は日本神話のヤマトタケルのエピソードを翻案した前半と日本書紀に出てくる埋められた殉死者のうめき声が数日にわたって聞こえたという殉死の風習と埴輪にまつわるエピソードを下敷きにした後半で構成されていますが、この前半・後半の繋がりが手塚先生にしては雑な気がするんですよね~。アニメ版もこの展開を踏襲していますので、やっぱり前半と後半の繋がりが雑に見えてしまうのです。

火の鳥ヤマト編


キャラクターデザインは原作に比べてリアルなものになっています。また原作からギャグシーンも削除してよりシリアスな物語に仕立てたのは個人的にはよかったと思います。それから原作では生き埋めにされた殉死者が労働争議よろしく団結して歌う場面を完成した古墳からオグナの笛の音が聞こえるというように改変したこともオグナとカジカの悲恋を演出するうえでより切なさを表現できていてポイントの高い場面でした。

火の鳥 ヤマト編 [DVD]
塩屋浩三,池田昌子,岸野一彦,井上和彦,屋良有作
角川エンタテインメント


作画はOVAなので悪くはないのですが、劇場版ほどのクオリティもありませんでした。もうちょっと頑張ってほしかったですね~。

次にキャスティングですが、オグナ役は井上和彦さん、カジカ役を鶴ひろみさん、川上タケル役を屋良有作さんなどなど1987年においても人気実力を兼ね備えたキャスティングは隙がありません。特に井上さんの演技は素晴らしいと感じました。カジカを愛したが故に故郷ヤマトとクマソの間で揺れるオグナ役を井上さんは穏やかながら力強く演じています。

火の鳥 3・ヤマト編、宇宙編
手塚 治虫
朝日新聞出版


ヤマト編は悪くないんですが、他の火の鳥シリーズに比べ手塚先生のギャグシーンが多めなので好みが分かれそうなんですよね・・・。そういう意味では惜しい作品でもあります。

ところで、このコミックは宇宙編がセットなのか~奇遇ですね。次回の記事は宇宙編ですからね~。


放送局:ファミリー劇場

放送日:11/4(日)15:45~
    
    11/8(木)23:00~



放送日が迫ってきてて焦った~。でもまだもう一本ありますからね~。10月中に記事更新できるのか?次回はスカパー課題アニメ2018年11月号その③『火の鳥 宇宙編』です。なるべく早く記事書いて更新するつもりです。乞うご期待!


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訃報 辻谷耕史さん死去

2018-10-24 17:47:53 | アニメ・特撮系
10月17日に声優・辻谷耕史さんが脳梗塞のため急逝されました。56歳はあまりにも早すぎます。

ワタクシにとって辻谷さんはガンダムF91の主人公シーブックやガンダム0080のバーニィなど演じられた方ということで非常に印象深い声優さんでした。またガンダム以外では無責任艦長タイラーの主役タイラーなどもはまり役だったと記憶しています。

声質はあくまで青年然とした優し気なものですが、演じる役によってはコミカルでも冷酷でも演じ分けられる実力をお持ちでした。近年には裏方の仕事にも活躍されていたようです。

勝手な想像ですが、まだまだやってみたい仕事があったんではないでしょうか?

ここ最近、働き盛りの実力派声優さんの急逝が相次いでいるのが本当に残念です。

声優は実写の役者とは違い、老けることを前提にしてない部分もあって、ワタクシたちは無理と知りつつもいつまでも声優さんに過去の(何十年も前の)役柄の声を出してくれることを期待してしまいます。

昔のままの声を聞くことで自分の青春時代を思い出し活力を得るような部分もあると思います。ゆえに声優さんの死は自分の青春時代をも喪失するような感じがして大きなショックを受けてしまうのでしょうね。

かく言うワタクシがただいまそういう状況ですから。

と、いつまでも暗い気持を引きずっていくワケにもいきません。辻谷さんの出演された作品は残るワケですから、辻谷さんを悼みつつ作品を楽しむべきでしょうね。

映画「機動戦士ガンダムF91」劇場予告HD


ガンダムF91の活躍を描く劇場版アニメです。この作品は辻谷さんにとっては出世作でしょう。好青年で熱血漢のシーブックを好演されていますね。ワタクシも大好きな作品です。

ラストの「あれセシリーの花なんだよ!セシリーに決まってるじゃないか!」はつくづく名シーンだと思います。

機動戦士ガンダムF91 [Blu-ray]
辻谷耕史,冬馬由美,池元小百合,寺島幹夫,荘司美代子
バンダイビジュアル


元々はTVの企画だったとか?だから物語はかなり詰め込まれてる印象はあるものの、そこはさすがの富野御大。一本の映画にうまく仕立て上げてくれています。それから森口博子さんの主題歌も名曲で鑑賞後に爽やかな感動を残してくれます。

「スーパーロボット大戦X」戦闘演出集:ガンダムF91


F91はスパロボXにも参戦してましたね・・・・。F91の参戦は久しぶりで個人的には喜んでいたんですが、これからいったいどうなってしまうのでしょうか?

【PS4】スーパーロボット大戦X プレミアムアニメソング&サウンドエディション【早期購入特典】スーパーロボット大戦X「早期購入4大特典」プロダクトコード (封入)
バンダイナムコエンターテインメント
バンダイナムコエンターテインメント


辻谷さんがガンダムの主役キャラで初めて亡くなった方になってしまいましたね・・・。

無責任艦長タイラー ノンクレジットOP


シーブックとは一転、女好きでだらしない性格なうえ軍事的な知識が全くないが、悪運だけは最強なタイラー艦長をコミカルに頼りなく演じてくれています。適度に肩の力が抜けてる演技は作品の雰囲気ともマッチしてて楽しかったです。

「無責任艦長タイラー」BD-BOX [Blu-ray]
辻谷耕史,天野由梨,速水奨,笠原弘子,関俊彦
バップ


アツくならない主人公がヒーローになっていくという90年代を象徴するようなアニメの一つです。ハーレムものっぽい要素もあるし今でも十分通用する作品と思います。

機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争 ブルーレイ CM


辻谷さんといえばやっぱりこの作品でしょうね~。ヒーロー不在の戦争ものをガンダムで描いた意欲作です。学生上がりの新兵バーナード・ワイズマン伍長”バーニィ”を人間くさく演じてくれました。

バーニィのビデオレター


ラストのビデオメールはいつ見ても泣きそうになってしまいます。

機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争 Blu-rayメモリアルボックス
矢立肇,富野由悠季,山賀博之,美樹本晴彦
バンダイビジュアル


この作品は以前ワタクシのブログでもとりあげていますのでよかったらそちらもどうぞ⇒今日はバーニィの命日だからな・・・・『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』


これらのほかにも数多くご出演されていますので、ご興味のある方はいろいろ鑑賞してみてくださいね。


辻谷さん、これまでお疲れさまでした。心よりご冥福をお祈り申し上げます。



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『火の鳥 鳳凰編』スカパー課題アニメ2018年11月号その①

2018-10-21 23:28:38 | アニメ・特撮系
今回は予告通りスカパー課題アニメ2018年11月号の第一弾を書いていきたいと思います。

今回のため原作もちゃんと読み返しましたが、めちゃくちゃ面白かったです!十数年ぶりに読んだのですが、手塚先生の天才ぶりを改めて感じました。

そんな名作のアニメ化、いったいどんな作品に仕上がっているのでしょう?

ではでは、スカパー課題アニメ2018年11月号その①『火の鳥 鳳凰編』の始まり始まり~。


『火の鳥 鳳凰編』

1986年12月20日公開の日本のアニメ映画で原作はもちろん手塚治虫先生。上映時間は60分と短め。監督は虫プロ出身のりんたろうさんが務めました。本作は60分という尺のため、ストーリー、登場人物ともに原作から大幅に内容が削られました。ちなみに同時上映は真崎守監督の『時空の旅人』でした。

あらすじ

鳳凰を彫刻するため、その姿を捜し求めて国中を歩く大和の彫物師・茜丸は、盗賊団の主領・我王に出会って、大切な右腕を切られてしまう。我王は略奪を続けるが、妻を猜疑心から殺してしまい、悔恨のあまりノミ1本で仏像を彫り続ける旅に出ることを決意する。一方、必死の修業で右手を直した茜丸は大仏建立の責任者となり、天皇に献上するための彫物を命じられる。しかし、献上品を彫るのは茜丸だけでなく、仏像を作らせたら日本一と評判の乞食僧と腕を競うことになる。(Amazon当該商品ページより引用)

感想

原作を読んだうえで本作を鑑賞すると正直ガッカリする作品ですね。ワタクシは視聴後、思わず「ちがう、ちがう、そうじゃ、そうじゃな~い♪」と鈴木雅之の『違うそうじゃない。』を口ずさんでいました。

違うそうじゃない。


上にも書きましたが60分という尺の都合上とはいえ物語や登場人物を省略しすぎで、ワケがわからなくなっているのです。原作と見比べた結果、尺は120分でもまだ足りないと思うんですよね。60分では正直無謀としかいいようがありません。

鳳凰編は我王と茜丸という二人の主人公の善と悪の属性の逆転とそれがどういう経緯を辿って逆転するのかを丹念に描いている作品なので我王や茜丸に影響を与えた人物やエピソードを省略したらダメなんです。

特に我王が盗賊から僧侶に転身し、仏師としての彼の才能を見抜く師匠・良弁(ろうべん)上人の存在を省略したことにはどうしても納得がいきません。あらすじには我王が「妻を猜疑心から殺してしまい、悔恨のあまりノミ1本で仏像を彫り続ける旅に出ることを決意する。」となっていますが、”決意する”シーンなんてなくて旅しながら仏像らしきものを彫ってる描写しかありません!

原作でもアニメでも冒頭から悪逆の限りをつくす我王ですが、そんな悪い奴がなんのきっかけもなく妻を殺した悔恨だけで仏像を彫り続ける旅に出るってのには無理がありますよ。我王は自分が生きていくために”盗みや殺し”をやっていると原作でもアニメでも主張してるんですから。妻を殺した悔恨で生きる気力を失った我王と良弁との出会いが間にないと薄っぺらい物語になってしまうんですよ・・・。

そんな重要なことをバッサバッサと切りまくってしまうとは・・・。手塚先生も存命中だったのに、よくこれでOKが出たもんです。

終盤の展開も全然違うし、とりあえず火の鳥を登場されて神秘的に演出しつつ終わるというのも感動を無理矢理演出しようという姑息な手段のようにしか思えませんでした。

と、ここまで実に酷評をしてきたのですが、褒めるところがないのか?と問われれば褒めるところもちゃんとあります。

まずは作画。めちゃくちゃ丁寧で素晴らしい!特に冒頭の桜の花が風に舞うシーンでは花弁が一枚一枚丁寧に描かれていますし、火の鳥の描写も神秘的かつ力強くて他で観る漫画チックな火の鳥よりも素晴らしいです。

次にキャラらデザインについてですが、まるっこくて昔のディズニーキャラのような手塚キャラってそのままアニメ化しちゃうと子供っぽく見えると思うのですが、手塚キャラの特徴を残しつつ子供っぽく見えないキャラに上手くアレンジしてて、この部分では原作よりもよかったんじゃないかと思います。

それから音楽。サントラが欲しくなるほどの名曲揃いです。それにエンディングで流れる主題歌、渡辺典子さんの歌う『火の鳥』も名曲です。

まぁこういう所にアニメ化するのに60分しか与えられなかった制作スタッフたちの意地を見るようで、そういう楽しみ方もあるかもしれないですね。

Hi no Tori Houou Hen epilogue ~火の鳥 鳳凰編~ 高画質


城達也さんの渋いナレーションで幕を閉じてか~ら~の主題歌という展開なんもんで「なんだか、いい映画観たぞ」って気分にさせられるんですよね~。

火の鳥 鳳凰編 [DVD]
古川登志夫,大塚周夫,堀勝之祐,城達也,池田昌子
角川エンタテインメント


そうそうキャスティングは完璧でした。

我王:堀勝之祐さん、茜丸:古川登志夫さん、速魚:麻上洋子さん、ブチ:小山茉美さん、火の鳥:池田昌子さん、ナレーション:城達也さんと実力者ばかり!個人的な話ですが、火の鳥役は竹下景子さんより池田さんの方がより神秘的で好きです。

亡くなってる方もいるんですが、できるだけ同じキャストもう一回アニメ化してくんね~かな~?と思う今日この頃です。

火の鳥 4・鳳凰編
手塚 治虫
朝日新聞出版


アニメ版のことはメタクソに貶しましたが、原作は間違いなく名作です。火の鳥全シリーズ読む必要はないと思いますが、この鳳凰編だけは日本人必読の書だと思います。


放送局:ファミリー劇場

放送日時:11/4(日)14:35~
     11/7(水)23:55~


こんだけ酷評しておいて、オススメするというのも罪悪感を感じてしまいますが、お暇なら鑑賞してみてください。特に原作を読んでいる方は鑑賞していただいてワタクシと一緒に「ちがう、ちがう、そうじゃ、そうじゃな~い♪」って歌いましょう!

FC 火の鳥 鳳凰編 BGM集 NES Hi no Tori Houou Hen BGM Collection


そういえばファミコン版もありましたね~。我王が火の鳥の壁画を集めるという全く原作にないストーリーだったはず・・・。原作無視なのにゲームとしては意外に高評価らしいんですよね~。ワタクシは幼少期に友達の家で遊んだことがありますが、面白いな~コレ!っていう印象は特になかったですがね~。ちなみにこのファミコン版のBGMは名曲ぞろいです。さすがコナミ。

【ファミコン】火の鳥-鳳凰編-我王の冒険【カセット】
コナミ
コナミ


うおっ!?ファミコン版がAmazonで販売されてる。しかもプレミア付きで!!ていうか我王の冒険って、茜丸はどうした?もう一人の主人公だぞ!このゲーム結局、我王と火の鳥しか原作キャラはでてこないのか?

ということで今回は以上でございます。次回はスカパー課題アニメ2018年11月号その②『火の鳥 ヤマト編』でお会いしましょう。では次回乞うご期待。

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『十三番目の人格 ISOLA』を読んだ~狂気がもの足りないかも?~

2018-10-18 20:26:30 | マンガ、その他読書系
10月も中旬を過ぎましたね~。夜が寒くて目が覚めるようになってしまいちょっと寝不足気味です。

さて、今回は予告通り読書感想文を書いていこうと思います。今回取り上げるのが貴志祐介さんの『十三番目の人格 ISOLA』です。ってまた貴志さんの作品かよって思われるかもしれませんが、貴志さんの作品ってワタクシと相性いいみたいですっかりハマっております。ではではいってみましょう。

貴志祐介著『十三番目の人格 ISOLA』

1996年4月18日発行のホラー小説です。元は「ISOLA」のタイトルで第3回日本ホラー小説大賞佳作に選ばれ、後に「十三番目の人格 ISOLA」に改名され角川ホラー文庫より出版されました。ちなみに『ISOLA 多重人格少女』の名前で映画化・漫画化もされています。

あらすじ

賀茂由香里は、人の強い感情を読みとることができるエンパスだった。その能力を活かして阪神大震災後、ボランティアで被災者の心のケアをしていた彼女は、西宮の病院に長期入院中の森谷千尋という少女に会う。由香里は、千尋の中に複数の人格が同居しているのを目のあたりにする。このあどけない少女が多重人格障害であることに胸を痛めつつ、しだいにうちとけて幾つかの人格と言葉を交わす由香里。だがやがて、十三番目の人格「ISOLA」の出現に、彼女は身も凍る思いがした。(Amazon当該商品ページから引用)

感想

人の心を読むことができる主人公と多重人格の少女に潜む最悪の人格”イソラ”との対決はなかなか楽しかったですね。まぁ主人公が超能力者という設定は賛否あるでしょうが、相手が多重人格者なので”心の声”を聞くことに物語が進展していくため、うまく機能していたと思います。

多重人格者の心の中で交わされる別人格同士の会話を心を読んで聞くという演出は個人的には好きです。この演出だけでも物語がミステリアスになりますし、人格同士の会話を通じて小出しにされる読者へのヒントによってあれこれ物語の展開を考えることができて楽しかったです。

また相変わらず読みやすい文章や構成だったのでワタクシのような人間でもスラスラ読み進めることができました。”イソラ”の正体のアイデアやその謎に迫る展開には引き込まれ、面白く読むことができました。

ただ”イソラ”がホラーものの敵としては幾分狂気が足らない、あえていうなら普通の殺人犯程度の狂気(本を読んでもらえばわかると思います)なもんだから『黒い家』のラスボスに比べるとどうも迫力が足らない。”イソラ”の能力でもっとスケールの大きい大災厄でも巻き起こすなどのもっとどす黒い狂気を露わにしてくれないと正直もの足りなかったですね。


十三番目の人格(ペルソナ)―ISOLA (角川ホラー文庫)
貴志 祐介
角川書店(角川グループパブリッシング)


そこそこの長編ですが、読みやすい文章なので意外にハードルが低い作品です。序盤に保険会社の業務の詳細が長々続く『黒い家』よりも読みやすいですね。

それにしても”イソラ”の正体に関する貴志さんのアイデアは素晴らしいですね。オカルト的なものを科学的なものを混ぜて読者に「これなら現実にもありそう」と思わせる発想には脱帽です。

ちょっとネタバレですが、本作は全然すっきり終わらないんです。むしろバッドエンドと言ってもいいかもしれないのですが、その終わり方が続編を期待させるんです。続編書いてくれないかな?と密かに思っております。

ISOLA Trailer


2000年に映画化されているようですが、だいぶ設定が変更されているとのこと。観たいような観たくないような・・・・。原作付の映像化ってだいたい自分の中の想像の上をいくものがなくてガッカリするんですよね~。

ISOLA 多重人格少女 [DVD]
貴志祐介
PI,ASM/角川書店


黒澤明監督のお孫さんが出てるらしいですね。ていうか芸能界にデビューしてたんだ、知らんかった。

ということで今回は以上です。次回はスカパー課題アニメの11月号その①『火の鳥 鳳凰編』の感想を書いていく予定ですので、乞うご期待。


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雑談記事 11月のスカパー課題アニメ映画のタイトル発表 他2本

2018-10-14 22:29:37 | その他・日常・たわごと
涼しいから急に冷え込んできましたね~。夜にはグッと気温が下がるから風邪をひいてしまいそうですね~。

それから最近は読書にハマっておりましてダビングしたロボットアニメを全然鑑賞できておりません。ディスクにしておけばいつでも鑑賞できると安心しちゃってるですよね~。

ところで今日は11月のスカパー課題アニメ映画の作品選定ができたのでタイトル発表も兼ねて雑談記事3本でございます。ではいってみましょう。

おしながき

①11月のスカパー課題アニメ映画のタイトル発表
②ゲームセンターCX#266『チョロQ』の感想
③アニメ版ゴジラも完結編かぁ・・・


①11月のスカパー課題アニメ映画のタイトル発表


11月はファミリー劇場で手塚治虫作品のアニメが特集されるので、そこから選びました。で、そのタイトルはこちらでございます。

『火の鳥 鳳凰編』、『火の鳥 ヤマト編』、『火の鳥 宇宙編』。

手塚治虫先生の不朽の名作『火の鳥』シリーズ3作品です。『火の鳥 鳳凰編』が劇場用のアニメとして制作され、それをうけてOVAとして『火の鳥 ヤマト編』、『火の鳥 宇宙編』が制作されました。

確か3本とも角川春樹さんの制作でほぼ同時期の作品ということもあり、3本セットのほうがとりあげやすく、一本ずつでは作品の時間が短いのと、なかなかワタクシのブログでは手塚アニメ作品を紹介できてなかったのでいいチャンスと思ったのです。ただし3本を同じ記事で書くのはやっぱり大変なので、1作品ごとに記事は分けて書いていきますので、どうぞよろしく。

ちなみに記事は次々回くらいから連続で書く予定ですが、予定は予告なく変更するかもしれませんので悪しからずご了承ください。

火の鳥 (文庫版)全13巻完結セット(コミックセット)
手塚 治虫
メーカー情報なし


ワタクシと『火の鳥』シリーズとの出会いは中学校の図書室でしたね~。数少ない”学校で読める漫画”の一つが『火の鳥』でしたね~。たぶん大体その時に読んでいますが、間違いなく名作です。まだ読んだことのない人はぜひ漫画を読んでみてください。

そういえば『火の鳥』シリーズがまとめてアニメ化ってされてなくて、1980年代に「鳳凰編」、「ヤマト編」、「宇宙編」。2004年に「黎明編」・「復活編」・「異形編」・「太陽編」・「未来編」がTVアニメとタイミングが別々だったり、「望郷編」や「乱世編」などはいまだアニメ化に恵まれてないエピソードもあったりとアニメ化からは不遇な扱いを受けている印象もありますね。

名作ゆえに難しいんでしょうが、チャレンジしてほしいですね・・・。

そういえば、『火の鳥』は手塚先生が原案・構成・総監督を自ら務めたアニメ映画『火の鳥2772 愛のコスモゾーン』(1980)という作品もあります。

火の鳥2772 愛のコスモゾーン


なぜかファミリー劇場の特集にはこれがラインナップされてないのですよ。忘れてるのか?

火の鳥2772 愛のコスモゾーン [DVD]
手塚治虫
東宝


手塚先制が自らが映像化した唯一の『火の鳥』でもあるので興味のある方は鑑賞していただきたいですね。このブログでもそのうち感想を書きたいですね~。

②ゲームセンターCX#266『チョロQ』の感想

今回の挑戦ソフト&番組構成

・有野の挑戦
 挑戦ソフト⇒チョロQ(機種:プレーステーション、発売年:1996年、発売元:タカラ(現:タカラトミー))

・東京ゲームショーのリポート

・ミニコーナー「基板屋珈琲店」⇒がんばれギンくん

・1992SFC

PS チョロQ1 スペシャルサーキット


タカラの懐かしいプルバックミニカー”チョロQ”でレーズをするというゲーム。課長は上京したてのダークサイド時代(友達が誰もいなかった)にやりこんでいたとのこと。果たしてエンディングを見ることはできたのか?

感想

課長の「やりこんでいた」発言は正直いって全然あてにならないのですが、今回は違いました。プレーを進めていくにつれてだんだんに思いだし成績を伸ばしていくのはいつもよりも頼もしい課長が観れたのですが、番組的には少し残念でした。ていうかいままで挑戦したレースゲームで一番上手にプレーしてたんではないでしょうか?

課長がやりこんでいたというのもあると思いますが、このゲームのシステムではレースで資金を稼いでパーツを買い揃えチューンナップできるのでコツコツ頑張れる課長の肌に合っていたんだろうとも思います。

今回の名言

さすがやりこんでいたと豪語する課長はかつて磨いたテクニックで華麗に操作したところ、スタッフから「うま~い」という声があがったのですが・・・。





「ゲームしか友達おらんかったからね」とのお言葉。たとえ挑戦に成功しても果てしなく悲しい言葉です。なにかこの名言でグッズ作ってほしいところです。

ゲームセンターCX THE MOVIE 1986 マイティボンジャック [DVD]
有野晋哉,吉井一肇,平祐奈,阿部考将,松島海斗
Happinet(SB)(D)


今回の冒頭で課長が椿鬼奴さんが観て泣いたらしいとの発言。ゲームセンターCXの劇場版。ていうかどこで泣くんだ、この映画で?


③アニメ版ゴジラも完結編かぁ・・・

アニメ版ゴジラ三部作もついに三作目の完結編の予告映像が公開されました。

【11.9 完結】『GODZILLA 星を喰う者』予告①(『GODZILLA:The Planet Eater』 Official Trailer① )


やっぱり本当のラスボスはキングギドラっぽいですね~。2作目で名前だけご登場したもんだから予想通りでしたが、キングギドラがでてきたら人間の入り込む隙間なんてなくなっちゃうんじゃないのか?

まぁ、これでようやくこのシリーズも”怪獣映画”になることができそうですね。今から楽しみですね。

GODZILLA 怪獣惑星 Blu-ray スタンダード・エディション
宮野真守,櫻井孝宏,花澤香菜,杉田智和,梶裕貴
東宝


変質した地球、人類とゴジラとの死闘を描いたシリーズ1作目。SFとしてはよくできている作品。でも怪獣映画を期待しない方がいいかも・・・。

【Amazon.co.jp限定】GODZILLA 決戦機動増殖都市 Blu-ray コレクターズ・エディション(Blu-ray2枚組)(オリジナル特典:開田裕治 描き下ろしA2ポスター付き)
宮野真守,櫻井孝宏,花澤香菜,杉田智和,梶裕貴
東宝


ゴジラは1体だけではなかった!?衝撃の事実、なぞの新人類との邂逅、かつて破棄された最終兵器の再起動などなど盛りだくさんなシリーズ2作目。メ○○○ラって連呼するくせに出てこないガッカリ感はさておき、人類側の兵器でカッコいいロボットが登場したことはワタクシ的には大満足!

ということで今回は以上です。次回はまた読書感想文でも書いていこうと思っていますので、乞うご期待。


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『黒い家』を読んだ~すぐ隣にある恐怖~

2018-10-07 22:18:27 | マンガ、その他読書系
ここ数日、10月なのに暑いかったですね~。フェーン現象とかいうのが原因らしいですね。もうせっかく涼しくなって秋を満喫しようと思っていたのに!

ところで読者の皆さんは今年の秋はどういう秋にするつもりでしょうか?食の秋、スポーツの秋、映画の秋といろいろありますが、ワタクシは読書の秋にしようと思っています。

まぁ先日も鈴木光司さんの小説を2作読んだ感想を記事にしましたが、それがきっかけとなって久しぶりに読書に意欲が湧いてきたんです。

で、お次に読んだのが貴志祐介さんの『黒い家』というホラー小説でした。またもやホラー小説なワケですが、どうやらワタクシ、ホラー小説が好きだってことが四十路になって初めて気付きました。

ということで今回の記事は『黒い家』の感想を書いていきたいと思います。


貴志祐介著『黒い家』


1997年6月27日に発行されたホラー小説で第4回日本ホラー小説大賞受賞作。日本を舞台に1996年4月8日から同年8月23日の間に起った保険金詐欺及び猟奇的殺人事件の裏にある恐怖を描いた作品です。1999年には映画、漫画になりました。


あらすじ

若槻慎二は、生命保険会社の京都支社で保険金の支払い査定に忙殺されていた。ある日、顧客の家に呼び出され、期せずして子供の首吊り死体の第一発見者になってしまう。ほどなく死亡保険金が請求されるが、顧客の不審な態度から他殺を確信していた若槻は、独自調査に乗り出す。信じられない悪夢が待ち受けていることも知らずに…。(Amazon当該商品ページより引用)

感想

文庫版にして400ページ近くの長編大作なので読むのが遅いワタクシにとっては難儀したが、すごく面白く(怖く)読めました。ネタバレになりますが、本作には幽霊やクリーチャーのような存在は登場してきません。サイコパスというあくまで現実社会に存在するものが恐怖を巻き起こすことになるのですが、”すぐ隣にあるかもしれない恐怖”はフィクションながらリアリティがあって本当に怖かったです。

ただ、そのリアリティを発揮するために物語の序盤は保険会社における業務のディティール描写が長く続くので当初まどろっこしく感じました。人によってはそこで断念するかもとも思いました。しかし、そこをくぐりぬけたら怒涛の展開が待ち受けていました。

早く次のページをめくりたくてウズウズする作品には久しぶりに出会ったの嬉しかったですね。まぁ読みながら妙に粘度の高い汗もかいてましたがね・・・。

物語は一見、普通のミステリーのように謎を解きながら進んでいくので犯人探しがメインの内容でないながらも誰が主犯なのか?と思いながら読むのも楽しかったですね。

でもね犯人が分かってからがホラー小説としての本領を発揮します。主人公は刑事とか特殊技能を持つ探偵ではなくサラリーマンですからね~。いろんな意味で”力”を持ってないワケです。どうやって身に降りかかる危機を回避するのか?自分も考えながら読むのが結構面白かったです。

黒い家 (角川ホラー文庫)
貴志 祐介
角川書店


本作は著者の巧みな描写力・伏線に加え、構成にも無駄がなく非常に完成度が高いと思いました。読み始めは登場人物や固有名詞が多いかな?とも思うのですが、ちゃんと最後まで読めばそれがムダなく作中で動いていることがわかります。

それにしても90年代末期にサイコパスに着目する先見性だけでなく、その描写も不気味で心臓が飛び出す程怖かったです。ていうか保険金をせしめるために自らを傷つける人が現実にもけっこういるんだなぁって勉強にもなりました。

まちがいなく傑作なオススメのホラー小説です。ただし、舞台が1996年の日本ということで携帯電話&インターネットが普及する前だってことに留意して読んでいただく必要があることだけは強調しておきます。

黒い家 [DVD]
内野聖陽,大竹しのぶ,西村雅彦
KADOKAWA / 角川書店


原作の恐怖をどこまで表現できているのか?劇場版も機会があれば鑑賞したいところですね~。

ネタバレが命とりな作品だけあって感想にあんまり文字数をかけることができなかったのは悔しい限りですがすね~。

ということで今回はこれにて終了です。次回はスカパーの課題アニメ発表も兼ねた雑談記事にする予定です。よかったら次回も読んでくださりませ。


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