ヴァニラ・アイスはプラチナの夢をみるか?

サンプル数一人の話。日記、アニメの感想などを独りよがりに書いてます。

動きの宮崎、理屈の押井~その後編~

2008-09-17 02:51:42 | アニメ・特撮系
というわけでやっとこさ後半どす。ネタバレありですのでご注意くだされ!

☆スカイ・クロラ☆

「草薙水素」と書いて「クサナギスイト」と読む!

「スイト」!!!!なんじゃそりゃあ~。

しかも菊地凛子が下手というかキャラと合ってないというか・・・。

キャスティングははっきり言って微妙でした。まぁよかったのは谷原章介。

この人めっちゃ巧かったです。

声優さんも仕事を奪われそうな勢いでした。

んで、肝心の物語はというと・・・・・。

バックグラウンドの説明が何もないまま進行するし、派手な戦闘シーンのわりに物語も淡々としてて意外に起伏がないのでちょっと退屈かも?

それから「逆デジャブ」というか、初めての場所のはずなのに主人公のことを周囲の人が知っている?というような発言や態度が多く違和感を感じます。
(最後の方で理由は明かされますが・・・)

もちろんこれらは演出なんでしょうけどね・・・。

物語のポイントは「キルドレ」という「大人になれない」存在が「どう生きて」「どう殺されているのか?」そしてその宿命から「脱却できるか?」というものだったと思います。

「キルドレ」は大人になれない「永遠の子供」で、劇中の世界においては戦争ショービジネスの「兵士」として生きる存在です。

もちろん人工的に作り出された存在です。

彼らは自己の存在について特に疑いを抱かず、どこか呆けたような、気だるいような態度をとることが多くて、戦争(ショーといえど本物の殺し合い)をやっているという自覚にも乏しいように見えます。

しかも、彼らは例え戦闘で命を失っても遺伝子の情報から戦争の経験値だけを残して「別人」としてよみがえることができるのです。

記憶を奪われて「別人」としてよみがえっても顔つきやしぐさなんかは残るため「以前誰であったか」ということがすぐにわかってしまうのです。

だから、初めて赴任したはずの基地ですでに自分のことを周囲の人が知っていたわけです。

つまり「キルドレ」とは「殺され続ける」ことを宿命づけられた「永遠の存在」ということになるのでしょう。

今作のヒロイン「草薙水素」はこのキルドレの存在に疑いをもったキルドレの一人で、ただ現状を変えられないことに絶望しています。

この世界の戦争ショーにはキルドレが絶対勝てない「ティーチャー」という唯一の大人がいます。
つまり、ティーチャーを倒さない限りシステムを変えることができないわけです。

果たして「キルドレ」たちは「ティーチャー」を倒せるのか?

まぁ、それは映画を観てくだされや!

自分が言えることは最後のシーンが好きになれるかどうかでこの映画の評価が変わるってことと、ちゃんと最後まで見てねということです。

最後までですよ!!

ちなみに自分はわりとラストシーンの「水素」のセリフは好きですね。
菊池凛子もだいぶ巧くなってますしね。

最近、例の「まんがで読破」の「ツァラトゥストラかく語りき」を読んだ時、なんだか「スカイ・クロラ」に似てる気がしました。

「キルドレ」の生き様こそ「永遠回帰」に他ならない気がいたしました。

「永遠回帰」からの脱却を目指す「ツァラトゥストラ」こそ「水素」の姿そのものではないかとガラにもなく難しいことを考えてしまいました・・・。

うわ~気がつけば長々と・・・・。

最後に押井監督について

この人ってアニメ監督だけどアニメ作りたいわけじゃないですよね。

つくりたい手法がたまたまアニメだっただけなんですよね。

そこが「アニメをつくりたい」宮崎監督と大きく違うところですね。

今作でいえば戦闘シーンのCGやキルドレの描き方がアニメじゃないとできないからアニメでつくっただけなんでしょうね。

「画」とか「動き」ではなく、登場人物の設定とか世界観とか思想みたいなものに拘って作り始めているように思います。

今作では押井色は薄いんですけど(原作付だからか?)「パトレイバー2」はまさしくそんな感じでしたよね。

目で見るより、頭で見る感覚なんでしょうね。

だから表題を「理屈の押井」としてみました。

高校生とか大学生とかの自分ってこういう作品がすごく好きだったんですが、最近少ししんどいです。

トシとったからかなぁ?

日記@BlogRanking
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

動きの宮崎、理屈の押井~その前編~

2008-09-10 00:28:45 | アニメ・特撮系
先日といっても8月ですが、「崖の上のポニョ」と「スカイ・クロラ」を観てきました!!

というわけで感想をば書いちゃお~というワケです。


☆「崖の上のポニョ」☆

近年の宮崎アニメの中では一番好きかもしれません。

とにかく動きがイイ。

波の上を走るポニョとか、リサが運転する車の疾走具合とか

「カリオストロの城」を彷彿とさせてくれます。

それに波というか水分の粘度の表現がキモイぐらいイイです。

なんか今回は”ストーリー”よりも”動き”にこだわって作ってますね~。

で、思ったのですが、やっぱり宮崎駿は”動き”のアニメを作るほうがいいですね。

これはまさに「原点回帰」ぢゃないでしょうか?

「もののけ姫」で深いテーマの作品に挑戦したものの作画はリアルで残酷な描写に終始し、宮崎アニメらしい”動き”の面白さは感じられなかったですよね。

「ポニョ」のストーリーは単純明快で”動き”がおもしろくなければきっとつまらないアニメだったでしょう。

そのぐらい今作の”動き”へのこだわっていると思います。

それから外せないのは”手書き”へのこだわりですね。

CGを極力使わず作画は手書きで作ったようです。

そうこの手書きこそが今回の”動き”につながっているワケなんですね~。

まさにアニメ制作の「原点回帰」でもあったワケなんですね~。

おっと、全然ストーリーに触れてませんね。

まぁ、本編を観てくださいな。

でもキャラについてはチョットだけ語ります。

これを見た後自分はソースケの母親リサの息子になりたくなりました。

実はこの作品の真のヒロインはポニョじゃなくてリサなんじゃないかと思えるぐらい魅力的なキャラですね。

美人で線も細いのに、力持ちで超絶なドライビングテクニックの持ち主のリサは普通の大人なら否定する不思議なことを受け入れソースケとポニョを暖かく包み込むのです。

理想の母親ですね~。

それから「BAKABAKABAKABAKABAKABAKA」とモールス信号を打つシーンは必見です。

萌ます。

まぁ、本編を観てくださいな。

ちなみにリサ役は山口智子なんですが、新境地を開拓しましたね。

今後もアニメの仕事してほしいです(とんでもないギャラになりそうですが)。

とまぁ、こんなカンジですね~。

ストーリーはあくまで子供向けですから、理屈っぽい大人には向かないかもしれませんが、アニメらしいアニメですので基本的に誰でも楽しめる作品だと思います。


ということで前編終わり!

次回は「スカイ・クロラ」でゴワス。

日記@BlogRanking
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

中途半端病

2008-09-08 06:11:25 | その他・日常・たわごと
最近、というかここ数年「中途半端病」にかかってます。

何をやっても長続きせず、途中でなげだしてしまうという深刻な病なワケで・・・。

このブログも存続の危機です・・・・。

という話題でも書いてとりあえず更新です。

続けてないと絶対やめるから(笑)。

ところで、最近「宇宙兄弟」の2巻を買ってきました。

この人のマンガ何気に面白いんですよ。

真面目と不真面目のバランスがいいです。

中途半端病の発病後でも数少ない連載で読むマンガです。

いつか感想が書ければいいんですけど・・・。

まぁ、いつになるやら・・・。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今日は短め・・・

2008-09-02 22:38:14 | その他・日常・たわごと
あぁ、いつのまにか9月ですね・・・。

ブログの更新がなかなかできません・・・・。

あれやこれや書きたいことはあるんですがね~。

そうそう、「崖の上のポニョ」、「スカイ・クロラ」を見てきました。

感想を書かねばと思いつつなかなかかけません。

というか「ポニョ」はもう一回みたいですね~。

あっ、それから最近初めてスパロボのネットラジオ「うますぎWAVE」を聞きました。

杉田さん(ブリットくんの中の人です)ってこんなキャラだったんですね~という感じでした。

意外にというかいつのまにか爆笑していました。

マニアックな話題とか好きな人にはオススメですね。

あぁ、今月ついに「スパロボZ」が発売ですね~。

まちどおしいんですけど、ちゃんとクリアできるか心配です。

ちなみに「Aポ」は10話ぐらいで止まってます。

「J」に浮気中です。

でも「Z」がでたらそっちに夢中になりそうです。

あぁ、9月がブログの更新がちゃんとできるのかそれが心配です。

それから「マクロスF」と「コードギアスR2」がどう終わるのかも心配です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする