ヴァニラ・アイスはプラチナの夢をみるか?

サンプル数一人の話。日記、アニメの感想などを独りよがりに書いてます。

『ゴジラvsキングギドラ(1991)』~B級グルメ版ゴジラ~

2020-05-07 19:59:23 | 映画系

『ゴジラvsキングギドラ(1991)』

1991年(平成3年)12月14日公開の日本の特撮映画でゴジラシリーズの第18作です。前作に引き続き脚本と監督には大森一樹さんを起用、特技監督は川北紘一さんが務めました。また本作では『メカゴジラの逆襲』以来16年ぶりに音楽を伊福部昭さんが担当しました。上映時間103分。登場怪獣はゴジラ、ゴジラザウルス、キングギドラ、メカキングギドラ、ドラット。

あらすじ

突如、23世紀からの使者ウィルソンら3人が姿を現した。彼らは現代のノンフィクション作家・寺沢の「生き残りの恐竜が核実験によりゴジラへと変異した」との仮説により「過去に遡ってゴジラの存在を抹殺する」というプランを日本政府に示した。日本政府はこれを受諾。未来人エミーと寺沢らを乗せたタイムマシンで戦時下のラゴス島にタイムスリップ。恐竜ゴジラザウルスをベーリング海に転送しゴジラは歴史から抹殺されたが、新たに怪獣キングギドラという脅威が日本に襲い掛かっていた。実はウィルソンらが圧倒的な軍事力と経済力で超大国として君臨した23世紀の日本を弱体化するためにキングギドラを操っていたのである。キングギドラが福岡を蹂躙する姿に日本人の血を引くエミーは衝撃を受け、以後寺沢たちに内通するようになる。その頃、ベーリング海ではゴジラザウルスが不法遺棄された核燃料の影響で既により強力なゴジラへと変異していた。北海道でゴジラはウィルソンの操るキングギドラに苦戦を強いられるが、造反したエミーがキングギドラのコントロール装置を破壊すると形成が逆転、ゴジラはキングギドラをオホーツク海に沈め、ウィルソンのUFOも破壊し、今度は首都東京への侵攻を開始した。ゴジラの脅威から日本を救うためにキングギドラを23世紀の技術で再生しゴジラと戦わせるという計画を実行するためエミーは未来へと帰っていった。そして首都を蹂躙するゴジラの前に、時空を超えてメカキングギドラがその姿を現した。果たして日本の未来はどうなってしまうのか?

感想

ツッコミどころ満載なのにすごく楽しめた映画でしたね~。

設定もぶっ飛んでるし、映像表現も稚拙な部分があって、決してハイクオリティな映画とは呼べないのですが、ワタクシはすごく好きな映画ですね~。

タイムパラドックスもの、SF映画、反核思想映画、戦争映画、当時の日本への風刺、怪獣特撮と前作同様にいろいろな要素があるにも関わらず、それらをうまく同居させエンターテイメント映画として成立させているという点は評価できると思います。

個性の違う数々の素材たちをエンターテイメント重視という濃いめの味付けで一つにまとめ上げてしまったのは力技と言ってもよいのですが、それは濃いめの味付けでも許されるゴジラ映画というジャンルだからこそできたのだろうと思います。

ここから”ゴジラ出しとけば何やってもOK”という製作陣の乱暴な発想が窺えます(笑)。

それから前作と違ってドラマ部分において主人公クラスの登場人物をしぼり、わかりやすい悪役を配置するなどして誰でも受け入れやすいストーリー作りができていました。

素材の味そのものよりも濃い目の味付けで誰もが受け入れやすい映画として完成させたことはまるでBグルメのようです。

だから設定上の矛盾やツッコミどころを許せてしまうのだと思います。

でもアンドロイド・M11が高速で走るシーンの稚拙さだけはなんとかならんかったのか・・・。あまりにひどいんですよ~。

それにM11号についてはターミネーター2の影響うけまくりで観ているこちらが恥ずかしくなってしまいました(笑)。

ともかく数あるツッコミどころもエンターテイメントの一つとして楽しんでしまえる不思議な魅力のある映画でした。

【公式】「ゴジラVSキングギドラ」予告 ゴジラがキングギドラと1対1の闘いを繰り広げる唯一の作品。ゴジラシリーズの第18作目。

ミニチュアを使った都市破壊シーンは今回も迫力満点!

それから怪獣バトルは前作で物足りなかった分を補って余りあるボリュームですごく見ごたえがあって楽しかったですね~。ゴジラVSキングギドラ、ゴジラVSメカキングギドラという一粒で二度おいしいのもポイントが高いですね~。

意外なところでは米軍の艦砲射撃のシーンも良くできていて、怪獣特撮以外にも力が入っていて素晴らしかったですね~。

ただ残念だったのが上述のとおりM11が高速で走るシーンの表現がかなり稚拙だったこと。まるでコントを見てるようで笑ってしまいました・・・。

まぁ気になる方はどうぞ本作をご覧になってください。

 

キャストは前作に比べるといくぶん小粒になった印象なのですが、悪役、脇役、チョイ役の出演者たちが誠に面白いんです。

東宝特撮ではお馴染みの土屋嘉男さんと佐原健二さん、ウルトラマンの黒部進さんと小林昭二さん、当時の人気外国人タレントのチャック・ウィルソンさん、ケント・ギルバートさん、劇中でUFOを解説する本人役の矢追純一さんなどなど・・・。

本筋以外にも誰がどこに出てるのか探す楽しみもあって気の抜けない103分になりましたね!

そういえば山形弁を話さないダニエル・カールさんを初めて見ました。あの人英語しゃべれるんですね(笑)。

”メカ”ってつくだけで心躍るのは何故なんでしょうね~。まだまだ子供の心を失ってないってことなのでしょうか?

まさかキングギドラが悪役から善玉に転生するとは思っていなかったですが、それはさておきサイボーグとして甦ったキングギドラのデザインいいですね~。メカ部分の増量によりゴジラに負けない重量感があっていかにも強そうですよね~。

さて、本作では前作で物足りなかったエンターテイメント要素を強化したことでB級グルメみたいな映画に仕上ってしまった反面、その後の怪獣バトルに重点をおいた平成ゴジラシリーズの方向性を決定づけたエポックな映画であるともいえると思うのです。

ということで今回はここまで。次回乞うご期待!

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『ゴジラvsビオランテ(1989)』~いろんな味が楽しめます?~

2020-05-02 11:05:47 | 映画系

『ゴジラvsビオランテ(1989)』

1989年12月16日に公開された日本映画で、「ゴジラシリーズ」の第17作です。平成ゴジラシリーズの原点となる前作『ゴジラ』(1984年)の直接の続編で平成VS(ブイエス)ゴジラシリーズの第1弾でもあります。特技監督に川北紘一さん、脚本と監督には大森一樹さん、音楽にすぎやまこういちさんを起用しています。上映時間は105分。登場怪獣はゴジラ、ビオランテ。

あらすじ

米国のバイオメジャーの工作員たちはゴジラ襲撃後の新宿からゴジラの細胞「G細胞」を持ち出すことに成功するが、サラジア共和国の工作員にそれを強奪されてしまう。そのG細胞はサラジア共和国で砂漠に強い植物を研究する白神博士のもとに送られたが、博士の研究室はバイオメジャーの策略によって爆破され、博士は最愛の娘・英理加とG細胞を失ってしまう。それから5年後、三原山に没したゴジラ復活の予兆を察知した政府はゴジラ体内の核物質を食べる抗核バクテリアの開発を進め、白神博士に協力を依頼する。だが白神博士は娘の細胞を融合させたバラにG細胞を組み込んだ怪獣ビオランテを作り出してしまう。一方、完成した抗核バクテリアをめぐるバイオメジャーとサラジアの争いにより三原山が爆破され、ついにゴジラが三原山から姿を現す。ゴジラは迎え撃つ自衛隊を撃退し、ビオランテとの激闘を制すが自らもダメージを負い海に消えていった。次にゴジラが上陸した大阪で自衛隊は抗核バクテリアによる攻撃を試みるも効果が認められず、若狭湾の原発の方へ向かってしまう。そこで自衛隊は抗核バクテリアの効力を高めるために新たな作戦でゴジラを迎え撃つことに。それをもってしても歩みをゆるめないゴジラの前に進化したビオランテが現れた!

感想

いろんな要素が混ざり合ってる映画ですね~。

怪獣特撮、スパイもの、マッドサイエンティストもの、超能力ものとワタクシが認識できた要素だけでも4つも同じ映画に入っているのです。

当然、それに合わせて登場人物も多いんですよ~。

若きエリート自衛官、たたき上げのベテラン自衛官、ビオランテを作ってしまった科学者、科学に理想を燃やす科学者、G細胞をめぐり暗躍する工作員、超能力少女など劇中には主役クラスに個性の強い面々が登場してくるワケです。

それを105分で消化してしまおうというのですが、正直言って無理がありました。尺が短いのでポンポンと物語が進んでいくのですが、急ぎ過ぎてて逆に雑な印象が強かったですね。

もう少し時間をかけて登場人物の背景やら見せ場を作ってくれれば、全く印象の違う映画になったと思うのですが・・・。

一つ一つの要素が悪くないだけに惜しい作品でしたね~。料理に例えるといろんな味がしすぎてお互い邪魔してるって感じですね。

【公式】「ゴジラVSビオランテ」予告 初めて植物をベースにした怪獣が現れるゴジラシリーズの第17作目。

今回も特撮には力が入ってます。ゴジラと自衛隊との交戦シーンゴジラVSビオランテなどは間違いなく見所ですね~。

まぁゴジラとビオランテとの対決については時間が短いので濃い~怪獣バトルを期待していたワタクシには少し薄味でした

それはさておき、特に見て欲しいのがゴジラが大きく口を開け咆哮する姿ですね。舌が露わになって吠えてるゴジラがなんともカッコイイのです。

まさに怪獣王です!

 

キャスティングはどの役者さんも素晴らしい演技をされていたと思いますが、特に印象深かったのが、峰岸徹さんですね~。

峰岸さん演じる権藤は、軽口をたたきながらも冷静な判断力と高い行動力をもったキャラですごくカッコいいんですよ~。

動きの少ない他の登場人物に比べ、劇中で動き回る権藤が物語をリードしていたと思うのですが、残念ながら途中退場してしまい、その後の物語が冷え込んでしまった印象ですね。

なんで権藤をあんなに早く退場させちゃったのか・・・。

そういえば、スーパーXⅡのオペレーター役として鈴木京香さんがご出演されていましたね~。

1989年の時点で鈴木さんのオーラはものすごく、メインキャストにも負けない存在感がありましたね~。

この他にも特撮ファンで有名なデーモン小暮閣下がチラリと登場していたり、『ゴジラ対メガロ』や『メカゴジラの逆襲』に出演された佐々木勝彦さんもご出演されていて特撮ファンをニヤリとさせてくれます。

人間、バラ、ゴジラのハイブリット怪獣のビオランテですが、凶悪そうなデザインは大好きです。

だからもっともっと凶悪なところを見たかったんですが、なんかいいヤツなんですよね~、コイツ。

自衛隊の秘密兵器スーパーXⅡ。前作から装甲も厚くなり、ゴジラの放射熱線を1万倍にして跳ね返せるファイヤーミラーを装備して見せ場を作るもののやっぱりかませ犬・・・。

う~ん、損な役回りのメカだ。

さて、前作の直接の続編ということで期待値が高かったのが原因なのか、ワタクシは本作にあんまり満足できませんでした。

世間的な評価が高いことからワタクシの見る目がないだけだと思いますが、本作を視聴する時は期待しすぎないようにした方がよさそうです。

ということで今回はここまで。次回乞うご期待!

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『ゴジラ (1984)』~ゴジラ映画の中興の祖~

2020-04-23 17:06:56 | 映画系

『ゴジラ (1984)』

1984年(昭和59年)12月15日に公開された日本映画でゴジラシリーズの第16作で昭和期に公開された最後のゴジラ映画です。前作『メカゴジラの逆襲』以来9年ぶりに製作され、『ゴジラvsデストロイア』まで続く新しいゴジラシリーズのスタート作品でもあります(このためゴジラの平成シリーズに本作を加える場合もある)。劇中では、「1954年のゴジラ出現から30年ぶりにゴジラが現れた」という設定で過去の第2作から第15作とはストーリーがつながっていません。なお本作以降のゴジラは再び人類の敵として描かれています。監督は橋本幸治さん、特技監督は中野昭慶さん。上映時間は103分。登場怪獣はゴジラ、ショッキラス。

あらすじ

大黒島が突如噴火した。その3カ月後、大黒島付近で遭難した漁船からの唯一の生存者・奥村が救出された。奥村は遭難の際に巨大生物を見たと証言。奥村の恩師・林田はゴジラが大黒島噴火で目覚めたことを確信した。このことを重くみた日本政府はパニックを防ぐため報道管制を敷く。その頃、日本近海でソ連の原潜が撃沈。米ソ東西関係に緊張が走る中、自衛隊の海面写真により、原潜の撃沈はゴジラによることが判明。このことを受けた日本政府は米ソの衝突を防ぐため、ついにゴジラ報道の全面解禁に踏み切る。その直後、静岡の原発で破壊の限りと尽くしたゴジラは頭上の渡り鳥に吸い寄せられるように海へ消えた。林田は渡り鳥の発する超音波にゴジラが反応したと考え、超音波を合成してゴジラを三原山へ誘導し火口へ落とすという作戦を日本政府に提案する。一方、米ソは日本政府に対しゴジラへの戦術核兵器の使用を強く要請するも首相の尽力で米ソによる核攻撃の危機は回避される。そして遂にゴジラが東京港へ上陸する。その戦闘の余波で東京湾に停泊していたソ連の貨物船に搭載された核ミサイル指令機器が誤作動し、核ミサイルが発射されてされてしまう!ゴジラと核ミサイルの二重の危機が東京を襲う!果たして東京の運命は?

感想

結構面白い映画でしたね~。初代ゴジラに回帰したような切り口の本作は後の『シン・ゴジラ』に通じるものがありました。

ゴジラの脅威と1980年代の米ソの軍事的緊張を絡めた政治ドラマ、新聞記者の牧と奥村の妹・直子を中心にした人間ドラマ、ゴジラの襲撃と自衛隊の奮闘という特撮ドラマと、見どころも盛りだくさん!

正直、ここまで面白いとは本作を完全になめてました・・・。反省してます

なんといっても103分という尺がちょうどいいんですよ~。2時間もあると長くてダレるだろうし、1時間だと物足りなかったでしょうからね。

ストーリーのテンポもいいし政治・人間・特撮ドラマのバランス、絡み方もよくて案外万人受けする映画だと思いますね。

ただゴジラが災害と同等に描かれる様はヒーローとしてのゴジラが好きな人からは受け入れがたいかもしれません。

まぁワタクシ個人としてはゴジラのヒーロー性を捨てることで日本人が忘れていた本質的なゴジラの恐怖を描き出そうとしたと解釈しています。

そしてその意図は成功し、次作からのVSシリーズにつながっていったのだと思います。

それにしても本作の自衛隊は残念なことばかりなんですよね~。

あらかじめ策を講じているにも関わらずゴジラにアッサリと本土上陸を許しちゃうし、秘密兵器のスーパーXがかませ犬であるばかりか、引き際を誤った結果、東京の被害を拡大させちゃうし・・・。

まぁこういう描写の根拠には自衛隊が実戦経験のない組織だという理由があるんでしょうケド、その裏には自衛隊に対する批判精神なんかも盛り込まれているんだろうなぁと邪推しています。

それからストーリーに少し意地悪な指摘なんですが、登場人物が善人ばっかりなことは気になりましたね~。

総理大臣の足を引っ張る大臣とか日本の事情に構わず核ミサイルのスイッチ押しちゃう軍人などなどがいても娯楽映画としてはアリだったかな?とも思いました。

【公式】「ゴジラ」(1984)予告 ゴジラ生誕30周年を記念して製作されたゴジラシリーズの第16作目。

ゴジラ映画だけに特撮には力が入ってましたね~。

特にビル破壊は迫力満点でした。作りこまれたビルのミニチュア、惜しみなく使われた火薬。まさに怪獣映画でした。

まぁミニチュアに着ぐるみではCGでどんな映像も作れてしまう現在に比べ見劣りするのでしょうが、丁寧に細部まで作られたミニチュアが破壊される様子はCGにはない味わいがありました。

ワタクシ個人としてはミニチュア撮影の方が好きなんですけどね~。

それはさておき東京湾でゴジラが自衛隊を焼き払い、自分よりも大きな高層ビル群を闊歩しながら破壊しまくる一連のシーンは科学力が発展してもゴジラの歩みは止められないという恐怖感をうまく演出できていたと思います。

燃え上がる都市にゴジラの巨体が映えるんだよな~。

 

本作の主人公である三田村首相の小林桂樹さんを筆頭に、夏木陽介さん、田中健さん、沢口靖子さん、宅麻伸さん、金子信雄さん、加藤武さんなどなどの豪華な顔ぶれのキャスティング!

どの俳優さんも役どころにぴったりですんなり物語に入っていけました。

特にホームレス役の武田鉄矢さんがいい味だしてましたね~。予告でも見られますが、「でっかい顔して歩くんじゃねぇ、この田舎もんが!」は名セリフだと思います。

それからチョイ役に石坂浩二さん起用のゴージャスさには驚きでした。まぁ石坂さん端役でもいいからと頼み込んで出演をご希望されたらしいんですがね~。

それにしても石坂さんと加藤さんのお名前を見るとついつい市川昆監督の金田一耕助シリーズを思い出してしまうのはワタクシだけ?

ゴジラの顔の造形がすごく愛嬌があって可愛いんですよ~。だから天災扱いの凶悪なゴジラ像からはかけ離れててあんまり怖くなかったです・・・。

さて、本作は前述のとおり原点回帰を目指し、前作まで積み重ねてきた”ヒーロー”ゴジラのイメージを払拭して”人間の脅威”ゴジラに立ち戻った作品です。

そして本作を出発点にしてゴジラシリーズの新しい歴史が紡がれていくことになるのです。

まさに本作はゴジラシリーズにおいて中興の祖といえるのではないかと個人的には思っています。

それなのに本作はマイナーですよね~。初代と同じタイトルだからか?

まぁなんにしてもゴジラ映画のターニングポイントとして本作はもっと評価されてほしいものです。

 

ということで今回はここまで。次回乞うご期待!

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『劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん(2019)』~父子もの王道物語~

2019-06-23 16:49:16 | 映画系
『劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん(2019)』

2019年6月21日に公開された日本の映画で、原作はハンドルネーム”マイディー”のブログ「一撃確殺SS日記」にて連載していた『光のお父さん』というブログ日記です。60歳を超える父に自分がユーザーであるオンラインゲームの『ファイナルファンタジーXIV』(以下FF14)で親孝行したいという計画が注目され、マイディーのブログは人気を呼び、書籍化、テレビドラマ化、そして本作の劇場映画化に至りました。劇中では実写ドラマパートとFF14のゲーム画面をそのまま使った”エオルゼアパート”で構成されているのも大きな特徴です。監督は野口照夫さん、上映時間は114分。

ちなみにタイトルは、FF14における主人公(プレイヤー)が”光の戦士”と呼ばれていることから、父親を「光の戦士=光のお父さん」と作中で命名しているからです。

あらすじ


仕事一筋だった父がある日突然会社を辞めて家に帰ってきた。1日中ぼんやりとテレビを見ている父の姿からは何を考えているのかまったくわからなかった。そんな父の本音が知りたいと思ったアキオは、オンラインゲームFF14の世界に父を導き、自分は正体を隠し、父とともにゲーム世界で冒険に出ることを思いつく。顔も本当の名前も知らないゲームの仲間たちに励まされながら、父と冒険を続ける中で、アキオはこれまで知ることのなかった父の意外な一面を知ることとなる。

感想

本題の前に一言!ワタクシは原作のブログや書籍、ドラマも未見で本作だけを観て感想を書いています。それからFF14おろかオンラインゲームも未プレーであることを事前に告白しておきます。

さてさて、では感想を書いていきましょう!

作品全体としてはなかなか面白い映画だったと思います。

すれ違っていた父と息子の心の距離が徐々に縮まっていくストーリーは力強く王道的な感動がありました。

ただ、FF14というかオンラインゲームの予備知識がないと「何がなにやら?」となるかもしれないので万人向け映画とはいえませんね。

特に劇中の”お父さん”くらいの年配の人には敷居が高いかもしれないですね・・・。

逆に”父子関係の修復もの”という渋いテーマであるにも関わらず、それがFF14を介して行われるために若い人が入り込みやすくなっているのは事実だと思います。実際、観客は20代くらいの人が多かったと思います。

ちなみにゲームをかじった四十路のワタクシにはギリギリ面白さがわかる映画でほっとしております。

それから家族関係ものにありがちな重く暗~い雰囲気もなく、コミカルに味付けされた本作はすごく観やすかったです。ラストも爽やかで理想の父子関係のゴール地点の一つを見せてくれたようにも思いました。

全体としては満足したのですが、ところがどっこいマイナス点も多かったかな~?とも思っています。

まず不要な登場人物が2人もいること

主人公アキオの同僚二人である佐藤隆太さんと佐久間由衣さんが主人公家族以外でやたら登場してくるのですが、尺の短い劇場版では不要な登場人物だと思いました。

特に佐久間由衣さんとの恋愛要素は息子と父の物語には邪魔だと思ってしまいました。

次に全体的に演出が過剰気味なこと。

例えば無理に笑いをとろうとする場面などが多くて観てるコッチが照れくさくなってしまいました。

もっと淡々と描写してくれる方がリアルでよかったんですが・・・。

そして、アキオの操作するマイディーが女性キャラのためエオルゼアパートではアフレコを女性声優が担当していること(女性声優さんの演技そのものは満点)です。ちなみに一方の父の操作キャラのインディ(男性キャラですが)は吉田鋼太郎さんがそのままアフレコしていました。

ぎこちない父子関係の変化を描くためには見た目との違和感があってもマイディーの声はアキオ役の坂口健太郎さんが担当した方がよかったなぁと思いました。

まぁこれだけケチをつけても全体の感想が”面白い”ってなるんだから、本作はなかなかすごい映画なのかもしれないですね~。

【公式】『劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん』6.21(金)公開/本編映像


キャスティング、演技については申し分なかったと思います。特に吉田鋼太郎さんのアフレコは秀逸で、吉田さんのあの渋い声で「~だぴょん」はなかなか面白かったです。

現実の気難しいお父さん
エオルゼアを満喫するお父さんのギャップは吉田さんの熱演もあって本作の大きな見所でしたね~。

【公式】『劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん』大ヒット上映中!/Maidyのthis is エオルゼアパート


一応、映画公式にはFF14を簡単に説明してくれる動画を作ってくれているので、特に年配の「FF14って何?」という人はこの動画を観てから劇場に足を運ぶのもいいかもしれません。

ただ、この動画を観ても頭に???となるようなら本作の鑑賞には慎重になった方がいいのかもしれませんね。まぁ身近の若い人、例えば息子さんとか娘さんとかと一緒に劇場に行ってもらうのならありでしょうけど・・・。

ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア - PS4
スクウェア・エニックス
スクウェア・エニックス


FF14ってすごい人気のオンラインRPGでグラフィックもキレイだし、面白そうだとは思うんですが、ワタクシは一人でちまちまゲームやってるのが好きだから、なかなか手が出ないゲームですね。

ただ、遠距離にいても繋がっていたいという誰かがいればやるかもしれませんケドね~。


ということで今回はここまで。次回乞うご期待!

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『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ(2019・吹替版)』~怪獣の圧倒的な実存感~

2019-06-09 16:30:45 | 映画系
『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ(2019)』

2019年5月31日に全米と日本で公開されたアメリカ合衆国のSF怪獣映画で、日本ではゴジラ65周年記念作品となります。また、モンスターバースシリーズとしては第3作目の映画です。監督はマイケル・ドハティさん。上映時間132分。主要な登場怪獣はゴジラ、モスラ、ラドン、キングギドラ。

あらすじ


ゴジラとムートーの戦いから5年後。それまで極秘に怪獣の調査を行ってきた秘密機関「モナーク」は政府や世論から怪獣への対応と被害の責任について追及を受け、解体の危機に晒されていた。同じ頃、中国にあるモナーク基地では、モナークの科学者エマ・ラッセル博士と娘のマディソンらが孵化したモスラの幼虫との交信を試みていた。しかし、そこへ環境テロリストであるアランたちが基地を襲撃、エマとマディソンを連れ去り、怪獣と交信する装置"オルカ"も強奪されてしまう。事態を把握したモナークの科学者・芹沢博士は、元モナークのメンバーでエマの夫マークに協力を要請した。オルカの音波を追跡した結果、アラン達がモナークの南極基地へ向かっていることが判明し、マーク達も南極へ。南極基地を占拠したアラン達の目的は南極に眠る怪獣"モンスターゼロ"を目覚めさせることだった。到着したモナークの兵士とテロリストが銃撃戦を繰り広げる中、マークは妻子と再会する。だが氷塊に仕掛けられた爆弾が爆発し、基地は崩壊してしまう。アランはエマとマディソンを連れて逃亡、それにより眠っていたモンスターゼロが目覚めてしまう。しかし、そこへモンスターゼロの復活を察知したゴジラが出現し、ここに怪獣たちによる世界の命運を掛けた戦いが始まった。


感想


感想を書く前にワタクシが今回鑑賞したのは日本語吹替版であることをお伝えしておきます。

さて、本作は怪獣特撮映画としてもゴジラ映画としても素晴らしいデキでした。

全編で”怪獣の重量感”が上手く表現できていたと思います。その重量感に裏打ちされた怪獣バトルは力強く”これぞ怪獣映画”という印象でした。

特にゴジラとキングギドラのバトルは永遠のライバルの2大怪獣にふさわしいもので、周囲の被害などお構いなしの容赦のないバトルは本作一番の見どころです。

それから人間ドラマのほうではモナークVSテロリストという対立構図が分かりやすく、すんなり物語に入っていけました

また物語には家族愛や自然破壊をする人類への警鐘というテーマが流れているので”陳腐すぎる物語”にならず、かといって”説教臭く”もならないように配慮されているので、よりいっそう本作の娯楽性を高めていると感じました。

まぁストーリー展開そのものは超展開ばかりなのでツッコミどころも満載ですが、スクリーン狭しと大暴れする怪獣たちが楽しくて正直どうでもよかったです。

映画『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』【予告3(日本語吹替ver.)】


予告を観ただけでわかると思いますが、映像はものすごい迫力でしたね。特に怪獣たちの表現が素晴らしかったです。

日本のような着ぐるみではなくCGですが、硬い皮膚の質感、重さを持った動物としての動きなど空想上の動物である怪獣たちを”リアル”に描いていました。

この圧倒的な実存感こそが本作最大の魅力で、一番観ていただきたいところですね。

また本作では怪獣、特にゴジラに対して畏敬の念を感じました。

怪獣をただ駆逐する存在として描かず、地球に棲む生命体として認める姿勢は日本のゴジラ映画に通じるものがあって本作は日本人に馴染みやすいのではないかとも感じました。

そして本作のこういう部分に日本のゴジラ映画へのリスペクトを感じましたね。

ゴジラ キング・オブ・モンスターズ(オリジナル・サウンドトラック)
ADA
ADA


日本のゴジラ映画へのリスペクトならば本作のBGMにもそれがいえるでしょう。日本人にはお馴染みのゴジラのテーマ、モスラのテーマのアレンジが流れた時は鳥肌がたちました

NECA ゴジラ 12インチ 頭から尻尾まで動くアクションフィギュア ゴジラ (2019)
NECA
NECA


劇中、日本人にはお馴染みの怪獣たちが大暴れするワケですが、デザインが違うことに違和感を感じる方がいると思います。

全体的に怪獣が怖くなってますよね~。特にモスラは可愛らしさが消されて随分恐ろしい容貌になっています。

本作の怪獣観”畏怖される怪獣”という視点から見れば仕方ない改変だったかなと思っています。日本のモスラのデザインをそのまま本作に登場させるには可愛いすぎたのでしょうね。

田中圭、吹き替え初挑戦 渡辺謙との“共演”に「格が違う」とへこむ? 「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」初日舞台あいさつ


日本語の吹き替えにも触れておきましょう。

いわゆる俳優の声優起用問題ですが、皆さん演技については全く問題なかったと思います、

特にエマ・ラッセル役の木村佳乃さんの演技は素晴らしく、声優さんとの演技でも遜色なかったです。

ただ、田中圭さんの声と主人公マークを演じたカイル・チャンドラーさんとの見た目が全然マッチしてなくて・・・・。田中さんの演技が悪くなかっただけに非常に残念でしたね~。

まぁ吹替え版は字幕を読まなくてもいい気楽さがあるので怪獣バトルに集中できるし、全体的な満足度は高かったです。

それから昔のゴジラ映画好きにしかわからないことですが、『ゴジラ対メガロ』などにも主演された佐々木勝彦さんが吹き替えに参加していらっしゃいました。

佐々木さんの吹替えシーンは少ないのですが、旧作のゴジラ映画ファンであるワタクシには嬉しかったですね。

ところで「怪獣映画好きだから絶賛してるんでしょ?」という声も聞こえてきそうですね~。

確かに怪獣映画好きな人には間違いなくオススメの映画です。しかしながらその映像の迫力や魅力、入り込みやすい物語は怪獣映画好き以外の人でも十分に楽しめる映画になっていると思いますよ。

あ、そうそうこれから鑑賞するという人はスタッフロールが流れ出しても最後の最後まで席から離れないでくださいね。


ということで今回はここまで。次回乞うご期待!

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『メカゴジラの逆襲(1975)』~あれ!?ゴジラの印象が薄くないか?~

2019-05-31 22:12:41 | 映画系
『メカゴジラの逆襲(1975)』

1975年(昭和50年)3月15日に公開された日本映画で「ゴジラシリーズ」第15作。『シン・ゴジラ』までのシリーズ全29作品のうち、タイトルにゴジラ以外のキャラクターだけがフィーチャーされた唯一の作品。ゴジラシリーズ観客動員数のワースト記録である97万人を記録したために東宝はゴジラシリーズを一時休止させることを決定、本作を最後に1954年公開の第1作から足かけ21年間続いた「昭和ゴジラシリーズ」は終了しました。監督は初代『ゴジラ』の本多猪四郎さん、特技監督は中野昭慶さん。上映時間は83分。登場怪獣はゴジラ、メカゴジラII、チタノサウルス。

あらすじ

ゴジラに敗れ、海に沈んだメカゴジラを調査していた潜水艦が「恐龍」という言葉を残して消息を絶った。「恐龍」とは15年前に学会を追放された真船博士が操る怪獣チタノザウルスだった。海洋学者の一之瀬は異端の説を唱えたため学会から追われ、人間社会からも迫害された真船博士の娘・桂(かつら)と接触を持つが、桂は「父は死んだ」と答えるのみだった。しかし一之瀬はその後も桂と出会いを重ね、一之瀬と桂の間には恋愛感情が芽生えていく。一方、実は生きていた真船博士は人間社会を憎み、復讐を目論んでいた。ブラックホール第3惑星人は博士と手を組み、破壊されたメカゴジラをメカゴジラIIとして改修。かつて事故死した桂をサイボーグとして再生することで恩を売っていたブラックホール第3惑星人は桂にメカゴジラIIのコントロールシステムを組み込み、より完璧な兵器へと完成させた。さらに真船博士が発明した怪獣コントロール装置でチタノザウルスを操り、二体の怪獣で打倒ゴジラを狙うのだった。そしてついに計画は開始されチタノザウルスとメカゴジラIIが横須賀に上陸した。そこへ現れたゴジラは奮戦するも空しく窮地に陥り生き埋めにされてしまう!その頃、秘密基地を発見していた国際警察もブラックホール第3惑星人を追い詰めていた!果たしてゴジラは2体の怪獣に勝てたのか?そして地球の命運はいかに!?

感想

悪い映画とは思わないのですが、ドラマ部分の比重が大きすぎるので怪獣バトルの印象が薄かったです。

サイボーグに改造された女性の悲劇や悲恋を描いた物語も嫌いではありませんが、ワタクシはもっと怪獣バトルに期待していたのでちょっとがっかりしてしまいました。

バトルそのものはかなり派手なんですよ。ただゴジラのキャラクター性が薄くてドラマを終息させる”道具”のようになっているから、2体の敵怪獣に対するゴジラって構図はすごく興味深いのに印象に残りにくかったのでしょう。

”怪獣映画にも関わらず主役怪獣の印象が薄い”という本作を怪獣映画と呼んでいいのか悩んでしまいますね。

一方、ドラマについては『ロミオとジュリエット』みたいな悲劇と悲恋が描かれていて子供向けにしては少し難しいんじゃないか?とも思いました。

ただ今までゴジラ映画に持ち込まれたことのないテーマを持ち込んだ作品としては一定の評価ができると思います。

マッドサイエンティストと宇宙人の侵略物語の内側で進む”サイボーグと人間の恋””敵と味方の恋”は実らないという暗い未来を予測させる物語は観客を切なくさせるものだったと思います。

まぁドラマ部分を評価するか、怪獣バトルの部分を評価するかで賛否わかれそうな作品でありました。

【公式】「メカゴジラの逆襲」予告 メカゴジラを不動の人気にしたゴジラシリーズの第15作目。


特撮についてはかなり力が入っていて、時間が短いもののバトルも派手でした。でも異星人にコスチュームとサイボーグの内部構造はダメダメでしたが・・・・。

怪獣バトルでの見所はなんといってもゴジラが一方的にやられるシーンですね。

飛び道具は持たないものの持ち前の怪力と尻尾のヒレを使って起こす強風でゴジラを苦しめるチタノザウルス、前作同様にフルオープンアタックを仕掛けてくるメカゴジラIIになす術もなく生き埋めにされるゴジラというシーンの珍しさだけなく、迫力も十分で「ここからどうやって勝つのかな?」と大逆転に期待を持たせてくれました。

まぁ本作では人間が頑張り過ぎた結果、相手が弱体化するので終盤ゴジラが無双するものの、自力じゃないから少しだけガッカリしましたが・・・。

メカゴジラの逆襲 東宝DVD名作セレクション
高山由紀子
東宝


メカゴジラの逆襲
高山 由紀子
メーカー情報なし


キャスティングは前作に比べるとややスケールダウンした印象ですね。

画面に映る時間は主人公・一之瀬を演じた佐々木勝彦さん、ヒロイン・桂役の藍とも子さんが長いのですが、印象に残るのはマッドサイエンティスト真船博士役の平田昭彦さんと冷酷な侵略宇宙人・ムガール隊長役の睦五郎さんでしたね~。

どちらもハマリ役なので、本作を観た際はぜひとも二人の演技に注目していただきたいですね。

東宝大怪獣シリーズ チタノザウルス 全高約280mm PVC製 塗装済み 完成品 フィギュア
エクスプラス
エクスプラス


本来は大人しい怪獣のチタノサウルスは真船博士の発明したコントロール装置で凶暴化してしまいます。なんともかわいそうな怪獣です。

見た目は細長い怪獣ですが、意外と怪力でゴジラを蹴り一発で吹っ飛ばしたりしてました。

本作が「昭和ゴジラシリーズ」の最終作ということで今年1月から始めたゴジラ映画の感想記事のルーティンは区切りをつけたいと思います。ただ、慢性的なネタ不足の本ブログなので不定期的に「平成ゴジラシリーズ」の感想を書いていくとは思います。

さて、本日からついに『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』が公開されましたね!ワタクシは予定が合わず、すぐには鑑賞できませんが、必ず鑑賞して感想を書いていきますので、どうぞよろしくお願いします。

映画『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』【予告3(日本語吹替ver.)】


やべ~歴代のゴジラ映画を鑑賞した後だからなのか、ワクワクがとまりません!


ということで今回はここまで。次回乞うご期待!

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『ゴジラ対メカゴジラ(1974)』~ドラマと特撮のバランスがナイスな良作~

2019-05-26 18:57:20 | 映画系
『ゴジラ対メカゴジラ(1974)』

1974年(昭和49年)3月21日に「東宝チャンピオンまつり」の一編として公開された日本の特撮映画で「ゴジラシリーズ」の第14作です。ゴジラ誕生20周年記念映画でもあり、翌1975年開催予定の沖縄国際海洋博覧会に絡めて沖縄本島を舞台としています。沖縄県は2年前の1972年に日本へ返還されたばかりでひときわ注目を集めていた時期に当たるとのこと。当時のゴジラシリーズには珍しく子役俳優がまったく登場しない一方、平田昭彦、小泉博、佐原健二、睦五郎、岸田森といった往年のゴジラシリーズや特撮作品の常連俳優が多数出演するなど「原点回帰」とも言えるキャスティングも大きな特徴です。監督は福田純さん、特技監督は中野昭慶さん。登場怪獣、ゴジラ、アンギラス、キングシーサー、メカゴジラ。上映時間は84分です。

あらすじ


地球征服を企むブラックホール第三惑星人が、ゴジラを徹底的に分析して作り上げたメカゴジラを日本に出現させた。死闘の末、2頭のゴジラは傷を追いながら姿を消す。宇宙金属の謎を追って沖縄に向かった宮島博士らは、そこに大宇宙ブラックホール第3惑星人の基地を発見するが、捕らえられ、メカゴジラの修理を強制される。一方、同じく沖縄に向かった清水は洞窟で発見された置物に書かれた古代文字に従い、伝説の怪獣キングシーサーを召喚する。メカゴジラ、ゴジラも沖縄に上陸し、三大怪獣による死闘が始まる(Prime Videoのあらすじより引用)。

感想


かなり面白かったです。

まず地球人VS侵略宇宙人の攻防を軸にしたストーリーが面白かったですね。

生身の人間のアクションシーンが豊富なうえ、物語後半になるまで敵か味方か不明な人物を配置するなどスパイアクション映画の要素も入ってて先が読めないストーリーは最後までハラハラドキドキさせてくれました

そしてもちろん怪獣バトルも楽しかったです。圧倒的な火力を持つメカゴジラとの激しいバトルは手に汗握るものがありました。それに怪獣バトルを終盤に集中させるのではなく、序盤から怪獣バトルが観られるのもポイントが高いですね。

なによりストーリーの面白さと怪獣バトルの楽しさとのバランスが良く、娯楽映画として質が高かったです。まぁ古い映画ですから、ツッコみ所も多々ありますし、回りくどさ全開の侵略宇宙人は相変わらずのザル警備で笑っちゃうんですが、それを差し引いても本作は魅力的な映画だと思いました。

ちなみに本作では怪獣映画では珍しく防衛隊が出てきません。でもストーリーと怪獣バトルが盛りだくさんなので、鑑賞後までそれに気づきませんでした・・・。

【公式】「ゴジラ対メカゴジラ」予告 メカゴジラが初登場するゴジラシリーズの第14作目。


敵怪獣ながら、メカゴジラの造形のカッコよさは単なる偽物キャラとは一線を画するもので、劇中でもその魅力がいかんなく発揮されていました。

また沖縄の伝説の獣シーサーをモチーフにしたキングシーサーは味方怪獣ならではの愛嬌あるデザインで子供達にもすんなり受け入れられたのではないでしょうか?

本作の特撮は怪獣バトルに比重が置かれているためにミニチュアの出番が少ないのが残念な点ではあるものの、光線やミサイルで派手に攻撃を加えるメカゴジラとのバトル描写には迫力があって、その残念な点を補って余りありました。

メカゴジラが2体の怪獣に囲まれても体はゴジラ、首はキングシーサーに向けてそれぞれを攻撃するシーンは特にすごかったです。

また、怪獣バトル以外の特撮ではダメージを受けたブラックホール第三惑星人が正体を露わにするシーンが非常に不気味で個人的には好きです。

草野大悟さん扮するブラックホール第三惑星人の顔がだんだんに変化していくシーンが本当に下手なホラー映画よりもインパクトあって怖いんですよ~。このシーンはまじで必見です。

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福田純,山浦弘靖
東宝


ゴジラ対メカゴジラ
福田 純,山浦 弘靖
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上にも書きましたが、往年のゴジラシリーズから平田昭彦さん、小泉博さん、佐原健二さん、特撮作品の常連俳優である睦五郎さん、岸田森さんといった方々がキャスティングされており、特撮ファンにはそれだけで楽しい映画なのですが、特に岸田森さんの存在感は圧倒的でした。

岸田さんが演じる南原の前半の不気味な雰囲気と正体を明かしてからの雰囲気の違いにはさすが名優と唸ってしまいました。また睦五郎さんの紳士的で余裕ぶった悪役っぷりも堂に入っており見どころの一つだといえます。

バンダイ S.H.MonsterArts メカゴジラ(1974)
バンダイ(BANDAI)
バンダイ(BANDAI)


メカゴジラはブラックホール第三惑星人の操る地球侵略用兵器として、「スペースチタニウム」を原料に、地球のゴジラを徹底的に分析し作られました。体内にミサイル工場を有し、単独で飛行する能力をもつなどブラックホール第三惑星人の高い技術が投入されています。また、光線やミサイルによる攻撃、バリアで攻撃を防ぐなどゴジラ、キングシーサーを苦しめました。

メカゴジラは後のシリーズにもデザインを改変されて登場していますが、やっぱりこのデザインが一番カッコイイですね~。


ということで今回はここまで。次回乞うご期待!

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『貞子(2019)』~容赦のない駄作~

2019-05-25 18:34:21 | 映画系
『貞子(2019)』

鈴木光司による「リング」シリーズのミステリ・ホラー小説『タイド』を原作に、『リング』、『リング2』の中田秀夫監督により2019年5月24日に実写映画化。主演は池田エライザ。 『タイド』が原作となっていますが、異なる登場人物、YouTubeを題材としているなど、内容は小説とは違うオリジナルストーリーとなっています。上映時間は99分。

あらすじ


心理カウンセラーの茉優(池田エライザ)のもとに、ひとりの記憶障害の少女が入院してくる。やがてその少女は、1週間前に公営団地で起きた放火事件の犯人・祖父江(ともさかりえ)が人知れず生み育てていた子供であることが判明。少女と真摯に向き合う茉優だったが、次第に彼女のまわりで奇妙な出来事が起こり始めるー。一方、WEBマーケティング会社に勤める祐介(塚本高史)の薦めで動画クリエイターとなった、茉優の弟・和真(清水尋也)はアクセス数の獲得に焦るあまり、心霊動画を撮ろうとその火災跡に忍び込むが、動画をアップしたのちに消息を絶ってしまう。茉優は拡散された動画を探し出し、再生してみると、和真の背後に長い髪の女が立っていて……(公式HPから引用)。

感想

誠に残念な映画でした。とにかく内容が中途半端。普通の映画の前半くらいの話を99分かけてやってくれます。あまりの突然の幕切れに観客の誰もが「え!?これで終わり?」と思ったはずです。

正直、未完成品を見せられた気分ですよ。99分間の中に薄まったストーリーを展開させるのですから、当然映画のテンポも悪いし、謎が謎のままに終わってしまうし・・・。映画代を無駄にした怒りを通り越して悲しくなってきました

なぜ原作のとおり映画化しなかったのか?小説リングシリーズはホラーでありながら謎解きの要素もあって、それが面白さにつながっているのですが、本作では謎解きに入る前に物語が終わっている印象で、正直リングシリーズを名乗ってほしくないですね。

それからホラー要素もイマイチで全然、怖くないんですよ。貞子がネタキャラ化してるので貞子登場シーンが軒並みギャグシーンになってしまってますからね~。

ネタキャラ化した貞子をこの映画でホラーキャラとしての復活を期待してましたが、全くの期待ハズレでした。

本作には”この映画、容赦ない”ってキャッチコピーがついてたと思いますが、確かに、この駄作っぷりは”容赦なかった”ですね・・・。

映画『貞子』本予告/呪いは、投稿動画から


予告編を改めて観てみると映画の内容と予告編がほぼ同じでした。この予告編が本編だと思ってもらうとどれだけ薄味な内容だったかわかっていただけると思います。

俳優さんたちの演技は結構よかったんですよ。特に佐藤仁美さんの熱演はこの映画の数少ない見どころでした。ホラー映画ですから恐怖シーンも様々でてくるんですが、人間の佐藤さんの演技が一番怖かったです。

ちなみに佐藤さんはまだ痩せる前に撮影したみたいでぽっちゃりしてました。

タイド (角川ホラー文庫)
鈴木 光司
KADOKAWA/角川書店


この映画のクオリティだと原作者の鈴木さんが怒りそうだなぁ・・・。

原作はリングシリーズの中でかなり重要な事実が発覚するエピソードであり、貞子の怨念の源泉も知ることができるんですが、映画ではあまりにそれらが無視されてて残念でした。

関連記事⇒『タイド』を読んだ~終盤の展開は好きになれない・・・~

この映画に比べたら原作は何倍も面白いので映画は観なくていいので原作を読んであげてください


ということで今回はここまで。次回乞うご期待!

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『ゴジラ対メガロ(1973)』~ジェットジャガーのことしか頭に残らん!~

2019-05-18 16:36:50 | 映画系
『ゴジラ対メガロ(1973)』

1973年(昭和48年)3月17日に「東宝チャンピオンまつり」の一編として公開された特撮映画であり、「ゴジラシリーズ」の第13作です。主題歌歌手にはアニメや特撮の主題歌で知られる子門真人を起用したほか、ゲストメカのジェットジャガーのテレビヒーロー調デザイン、巨大化の描写など、当時の「変身・怪獣ブーム」によって誕生していた巨大ヒーロー番組の影響を少なからず受けているとのことです。監督は福田純さん。登場怪獣ゴジラ、メガロ、ガイガン、ラドン、アンギラス。上映時間は82分

あらすじ

197X年、アリューシャン列島のアスカ島で行なわれた国際核実験は太平洋の全体にも影響を及ぼし、怪獣島やシートピア海底王国も被害を受ける。復讐に燃えるシートピアは、地上人に報復すべく大規模な地殻変動を起こした上、王国の守護神・怪獣メガロを使って地上攻撃を開始。メガロは迎え撃つ防衛隊を壊滅させ、市街地やコンビナートを次々と破壊する。さらに、シートピアは青年科学者・伊吹吾郎の作った等身大ロボット・ジェットジャガーを強奪し、水先案内を行わせる。だが、ペンダント形のマスターコントローラーにより吾郎たちはジェットジャガーを取り戻す。ジェットジャガーは怪獣島へゴジラを呼びに行く。そして己の意思で巨大化した上、メガロに立ち向かう。しかしシートピア人はこれに対抗して宇宙からガイガンを呼び寄せ、ジェットジャガーはピンチに!そこへゴジラが出現。果たして勝負の行方は?

感想

本作のことは10年前くらいに記事にしたことがあって、それ以来久しぶりに鑑賞しました。

この手の低予算の子供向け映画ってどうしても全体的にクオリティが低いのは仕方ないと思うのですが、さらに本作では終盤に行くほどグダリ方が酷くなっていくのです。

そのため一番の見せ場であるはずの怪獣バトルにも力が抜けているし、シートピアとの決着も”ジャンプの打ち切り漫画”のように曖昧なまま物語が終わるし、ついでにいえば映画が力強い子門正人さんの歌声で終わるのもそういうグダってるのを誤魔化すためにやってるんじゃないかって勘繰ってしまいます。

だからどうしても本作を怪獣映画としてではなく”ネタ映画”として鑑賞しちゃうんですよね~。

特にゲストメカのジェットジャガー。ネタになるのはその悪役顔だけでなく、ゴジラに助太刀を頼むときの野球のサインみたいな身振りとか、急に自我に目覚めて巨大化したりとかなどなど。枚挙にいとまがありません。

なにより本作の巨大ヒーロー的な存在のジェットジャガーがゴジラという怪獣に助けられるという展開こそが一番のネタだと思います。

ラストは何故かジェットジャガーの歌で映画がおわるワケで、鑑賞後にほとんどの客がネタ要素の強いジェットジャガーのことしか覚えてない映画になってます。

ゴジラとジェットジャガーでパンチ パンチ パンチ!


子門さんの歌唱力ならばこんなトンデモソングでもカッコ良く聞こえてしまうから驚きです。でもパンチ、パンチ、パァァンチ!ってところではいつも笑ってしまいます。

本作はゴジラに巨大ヒーローの要素を加算してその時代にマッチしたものを作ろうしたワケですが、結局、怪獣王ゴジラと巨大ヒーローは両雄並び立たずでうまくいかなかったという映画だったワケですね~。

【公式】「ゴジラ対メガロ」予告 人間型電子ロボットのジェットジャガーが登場するゴジラシリーズの第13作目。


低予算映画のため、特撮については過去作の流用映像が多いですね。それでもメガロがダムを破壊するシーンはなかなか凄くてこのシーンは見どころだと思います。

怪獣バトルについては悪くはないのですが、これまでの作品に比べて迫力に欠けています。特に爆発は火薬不足なのかあんまり派手なシーンもなく大人しい印象でした。

でもゴジラのドロップキックのシーンは好きですね~。不自然に滞空時間の長いドロップキックは映像的にもインパクトがありつつ、ネタ的にも最高でした。

ゴジラ対メガロ 東宝DVD名作セレクション
福田純,関沢新一
東宝


登場人物は、ほぼ男ばっかりで華がなかったですね~。ヒロインがいるだけで印象も全然違ったと思うのになぁ。役者の演技はまぁまぁですね。正直ジェットジャガーしか頭に残らない映画なので・・・。

東宝30cmシリーズ ジェットジャガー 全高約310mm PVC製 塗装済み 完成品 フィギュア
エクスプラス
エクスプラス


ジェットジャガーはアントニオ猪木と般若を組み合わせて作られたデザインって聞いたことがあります。全然、ヒーロー面してませんね~。

しかも都合よく自我が芽生えたり、巨大化したりします。光線技などはもっていませんが、単体で飛行能力を持ち、それは大いに本作でも活躍します。

ただし、能力は怪獣たちには一歩及ばない印象で結構、かなりボコられていました・・・・。

関連記事⇒ジェット・ジャガーの歌


ということで今回はここまで。次回乞うご期待!

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『地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン(1972)』~怪獣バトルが始まる前に寝るんじゃないぞ!~

2019-05-14 21:17:10 | 映画系
『地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン(1972)』

「東宝チャンピオンまつり」の一編として1972年(昭和47年)3月12日に公開した日本映画で「ゴジラシリーズ」の第12作です。監督は福田純さん、登場怪獣はゴジラ、アンギラス、ガイガン、キングギドラ。上映時間89分。

あらすじ


真の世界平和を謳い建設中の世界子供ランド。しかしそこは地球侵略を目論むM宇宙ハンター星雲人の秘密基地だった。ひょんなことから、その企みを知った売れない漫画家・小高源吾は仲間ととも奔走するが、M宇宙ハンター星雲人はキングギドラたサイボーグ怪獣のガイガンを操って東京襲撃を命じる!これを察知したゴジラはアンギラスを伴って地球を救うために東京に向かう!果たして地球侵略は回避できたのか?

感想

怪獣のバトルシーンは結構よくできてるのですが、そこまでがすごくダルかったですね~。

まずM宇宙ハンター星雲人(長い!以降、M星雲人とします)と人間とのドラマに緊張感がなさ過ぎたからでしょうね。

とにかくM星人がマヌケなんですよ。

M星雲人の警戒がザルすぎて簡単に秘密基地へ潜入されるし、せっかく捕まえて侵入者も簡単に取り逃がしてしまうし・・・・。

キングギドラやガイガンを操ったこと以外には全然ダメなヤツらでした。こんなヤツラが相手じゃ物語に緊張感が生まれるハズもなくあえなく野望は潰えてしまうのですが・・・・。

それから海を渡るゴジラとアンギラスのシーンが長すぎることもすごくダルかったですね。

東京を蹂躙し尽くすキングギドラ達と必死に海を泳いで渡るゴジラ達の対比を描きたかったのはわかるんですが、そのシーンを延々と見せられても間延びするだけで正直眠たかったです。

怪獣バトルが始まるまでは、眠たいくなるようなシーンの連続だったのですが、唯一の救いが防衛隊の戦闘シーンでした。過去作からの流用映像もあるものの、なかなか迫力があってよかったです。

そして怪獣バトルが始まってしまえば、眠気もふっとびましたね!

空も飛べる強力な宇宙怪獣2体を相手にする地上を行くゴジラとアンギラスとの対比の面白さ、そしてゴジラ達の苦戦からの大逆転という爽快さは他のシリーズではなかなか観られない本作の大きな特徴だと思いました。

まぁ本作はマヌケなM星雲人に笑いつつ、怪獣対決を楽しむ映画なんでしょうね。

【公式】「地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン」予告 ゴジラとアンギラスがタッグを組んで地球を守るゴジラシリーズの第12作目。


この予告の”悪い仲間 キングギドラ”って字幕は何度見ても笑ってしまいます。それにアンギラスってゴジラと”名コンビ”というワリにはゴジラに顎で使われたり、バトルで負けそうになったらゴジラに助けを求めたりとまるで”ゴジラの舎弟”でしたよ。

バトル中も終盤のキングギドラにお見舞いした甲羅のとげとげ攻撃以外にあんまり貢献もしてなかったし・・・。

それはさておき、過去作の流用シーンも多かったものの特撮シーンには見どころも多かったです。

特に燃え盛る石油コンビナートで4体の怪獣たちが対決するシーンは好きですね。炎はもちろん本物ですし、火の勢いもハンパないなかでの怪獣バトルは本当にアツかったです。

また上にも書きましたが、久しぶりの防衛隊の活躍も見逃せません!

というように特撮シーンだけ目当てに本作を観るのもいいかもしれませんね。

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関沢新一
東宝


あんまりドラマ部分は面白くないのですが、役者さんの演技は申し分なかったと思います。特に世界子供ランド会長役の藤田漸さんの感情を抑制された演技は悪役の異星人として素晴らしかったですね。

それから志摩マチ子役の梅田智子さん、友江トモ子役の菱見百合子(ウルトラセブンのアンヌ隊員!)さんがすごく可愛い!お二人の可愛さだけは間違いなく必見です。

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海洋堂(KAIYODO)


M宇宙ハンター星雲人が宇宙恐竜をサイボーグへ改造した怪獣ということで別名”サイボーグ怪獣”とも呼ばれるガイガン。

そのデザインのカッコよさから怪獣ファンからも人気の高い怪獣です。ガイガンのバイザーみたいな単眼がカッコ良すぎです。


ということで今回はここまで。次回乞うご期待!

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『キングダム(2019)』~早く続編が観たい!!~

2019-05-08 19:22:14 | 映画系
*ワタクシは原作の『キングダム』は読んでません。なので今回の記事では”ここが原作とは違う”というような話は一切出てきませんのであしからずご了承くださいませ。

『キングダム(2019)』


2019年4月19日から公開されている大人気コミック『キングダム』を原作とした日本映画です。本作はコミックス第50巻達成を記念して主演・山﨑賢人さんで企画されたもので『アイアムアヒーロー』の佐藤信介監督がメガホンをとりました。また1年にわたる脚本会議には原作者の原泰久さんも参加し「納得の脚本」と太鼓判を押したとのことです。上映時間は134分です。

あらすじ


紀元前245年、中華西方の国・秦。戦災で親を失くした少年・信(シン)と漂(ヒョウ)は、天下の大将軍になる”夢”を抱き、日々剣術の特訓に明け暮れていた。やがて漂は王宮へと召し上げられるが、秦王の弟が仕掛けたクーデターにより致命傷を負う。息を引き取る寸前の漂から渡された地図を頼りにある小屋へと向かった信は、そこで王座を追われた漂と”うり二つ”の秦王・嬴政(エイセイ)と対面する。漂が彼の身代わりとなって殺されたのを知った信は、その後、嬴政と共に王座を奪還するために戦うことを決意するが・・・。

感想

とにかくアクションが素晴らしい出来で感動しました。また古代中国の城を再現したオープンセットや城内部のセットも素晴らしく非常にスケールの大きな邦画だったと思います。

鑑賞する前は原作も一切読んでないし、中国の歴史の予備知識がないと難しいかなぁ?と心配していましたが、複雑なストーリーの”歴史映画”というよりは勧善懲悪の”アクション映画”だったので全く問題ありませんでした。

本作のケレン味たっぷりのアクションは、時に退屈になってしまう歴史映画にはない楽しみを与えてくれました。

しかも様式化したチャンバラものでも、計算されつくされたカンフーものでもない力強く荒々しいタイプのアクションは目新しくて楽しかったです。

特に王の弟に使える”人斬り”左慈(サジ)とのラストバトルは見応えがありました。

それから若手のイケメン俳優である山崎賢人さんや吉沢亮さんが出演するので「イケメンをかっこよく見せるだけの生ぬるい映画なら嫌だなぁ」とも思っていたんですが、全然違いました。

アクション全部をこなしてはいないと思いますが、二人とも血みどろかつ、かなり激しい立ち回りで、非常に好感が持てました

本作で少し残念なことは、大規模な合戦シーンがなかったことです。ラストは王宮内での戦いになるのですが、アクションの質はいいものの人数が少ない!

やっぱり中国が舞台なのだから大人数同士の合戦シーンが欲しかったところです。大軍勢が集合・整列したシーンがあって、かなり壮観でしたのですごく期待しちゃったんですが・・・・。次回作があればぜひとも合戦シーンを入れてほしいですね!

映画『キングダム』予告


正直、”予告編がカッコいいだけの映画かも?”とも思っていましたよ。いい意味で期待を裏切ってくれてよかったです。

予告編でストーリーのほとんどを語ってるのが面白いですね。”物語より観てほしいものがある”ってことなんでしょうね。

キャスティングもハマっていたと思います。主演の山崎さんは若くて未熟だけどまっすぐな主人公の信を熱演してくれてます。

そして脇を固める俳優陣がすごい!石橋蓮司さん、宇梶剛士さん、髙嶋政宏さんなどなど名だたるベテラン俳優さんが出演しています。そのなかで最も異彩をはなっていたのが王騎将軍役の大沢たかおさんです。

この役のために15㎏太ったという体躯に似合わず、柔和な表情と丁寧な言葉遣いの演技には大きなギャップがあってとても印象的でした。

本作では大沢さんの出番や活躍が少ないのが残念でしたが、その不気味な存在感は多くの観客にインパクトを残したに違いありません。次回作があるなら、ぜひとも大沢さんの王騎将軍の活躍を観たいものです。

そうそう、長澤まさみさんの太ももにも注目ですよ!

キングダム 1 (ヤングジャンプコミックス)
原 泰久
集英社


原作にも興味が湧いてきました。完結したら読もうかな?って思ってましたが、漫画喫茶でイッキ読みしようかな?

本作は原作1巻から5巻あたりまでを映画化したとのことです。どの程度、原作に準拠していたのでしょうね?漫画の実写化ってワタクシ、あんまり肯定的ではありませんが、本作については全肯定でございます。

それにしても続きが気になるんだよな~。続きは原作を読んでもいいのですが、同じキャスティングで実写映画も観たいのですよ~。

だから早く続編作ってくれ!いや、作ってください!!

ということで今回はここまで。次回乞うご期待!

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『モスラ(1996)』~火薬の量が多いんじゃあ~

2019-05-06 20:08:18 | 映画系
『モスラ(1996)』

1996年12月14日に公開された日本映画、平成モスラシリーズの第1作です。従来の怪獣特撮映画ではなくジュブナイル映画、ファンタジー要素の強いファミリー映画に仕上がっています。森林伐採という環境問題やエゴイスティックなマスコミを登場させるなど社会性の強いテーマを持ちつつ、主人公一家、モスラ親子、エリアス姉妹の家族の絆もシリーズを通してのテーマとして描かれたとのこと。監督は米田興弘さん、特技監督は川北紘一さん。登場怪獣はモスラ(成虫・幼虫)、デスギドラ。上映時間は106分。

あらすじ

北海道の紋別で森林の伐採をしていた豊国商事の現場監督である後藤裕一は森の中で発見した古代遺跡に埋め込まれていたメダルを外してしまう。その遺跡は妖精のエリアス族の遺跡であり、そこには6千5百万年前に宇宙から地球の命を吸い取るために来訪した宇宙怪獣デスギドラをそのメダル = 「エリアスの盾」で封印していたのだ。裕一はそれを自宅に持ちかえって娘・若葉に与える。そして黒い妖精ベルベラがエリアスの盾を狙って飛来し、彼女と対立するエリアス姉妹と戦い盾を奪っていった。エリアス姉妹に「エリアスの盾と封印の意味」を知らされた後藤一家はエリアス姉妹を伴い、紋別へ行き、大樹の協力でエリアスの盾を奪還したエリアス姉妹だが、ついにデスギドラが復活してしまう。デスギドラを倒す為にエリアスはモスラを召喚したが、モスラは卵を産んだ後で、寿命も長くなかったため、デスギドラとの決戦はかなり苦戦を強いられた。親を助けようと予定より早く生まれた幼虫が親モスラを援護するが、2匹ともやられるだけであった。果たしてモスラ達とデスギドラとの戦いの行方は!?そして地球は守られるのか!?

感想

ファミリー向け、ファンタジー色の強い作品だけあって、低年齢向けという印象の作品ですね。つっこみ所も満載だし、特撮も今の目から見れば古さを感じてしまうでしょうね。

それから演出面でも、主人公は小学生の少年だったり、モスラも昔のモスラよりもモフモフでヌイグルミみたいだし、劇中で挿入されるエリアス姉妹の歌唱シーンも突然すぎて???になっちゃうし、養う家族のいないオッサンには少々ツライ部分がありました。

でもこれらのことも低年齢層が長時間の鑑賞にも耐えうるようにするための工夫なんですよね~。

そんな低年齢層に配慮した映画のくせにモスラ親子VSデスギドラの死闘はファミリー向けのファンタジー映画とは思えぬ苛烈さでかなり迫力がありました。

昔ながらの操演による特撮バトルでしたが、見どころいっぱいで楽しませてもらいました。

オッサンには”怪獣バトル”の部分だけで満足できる映画でもありました。だから意外に誰が観ても大丈夫な映画ではないかと思いましたね。

【HD】モスラ(1996) 予告編


味方怪獣がモスラだけの映画なのでモスラがかなりパワーアップしてました。

まさかモスラが光線技を使うとは思ってもみませんでしたが、デスギドラの超強力な設定を考えれば、そうでもしないと対等に渡り合うことができないでしょうからね~。

特撮シーンは町の破壊や逃げ惑う群衆シーン(工事現場から逃げる人たちのシーンはあり、これは必見!)がないために怪獣バトル増量で力が入ってましたね~。とにかく火薬の量多めドッカン!ドッカン!やってくれます。

1996年頃って火薬が多く使えたんですね~。絶対、現場は熱かったはずです(笑)

それにダムの破壊シーンは圧巻!東宝の培ってきた特撮技術の高さを改めて感心しました。

爆破シーン以外ではバトル中のモスラが撒く金の鱗粉シーンがとても幻想的かつキレイでした。怪獣のバトルシーンに見とれるという経験を初めてしましたね。

モスラ(1996年度作品) [東宝DVD名作セレクション]
田中友幸,渡辺俊幸,富山省吾,末谷真澄
東宝


子役の演技はそこそこですが、キャスティングには不満な点はなかったと思います。ただレポーター役の萩原流行さんの演技がとてもクセが強い!ワタクシは嫌いではありませんが、萩原さんの過剰な演技を嫌う人もいるかもです。

そうそう、お医者さん役で寺尾聰さんが出演されてますが、めちゃくちゃ出演時間が短い!ベテラン俳優だからストーリー的にもっと仕事すると思っていたのに・・・・。

そうそう、モスラといえばお馴染みの「モスラの歌」も劇中に使われていました。

mothra song Rebirth Of Mothra 1


この歌が出てこないと”モスラ”観た気にならないので、出てきてよかったです。それにしても山口紗弥加さん若くてカワイイなぁ~。

それにしても1996年段階の日本が描かれてるのが懐かしかったですね~。携帯やスマホも普及してないし、TVはブラウン管だし、PCも古臭かったりと1996年に青春を送った身としてはすんなり作品世界に入っていけました。

これまで感想を書いてきた怪獣映画はワタクシが生まれる前の作品ばっかりでしたから懐かしいとか全然なくて、こういう感覚は新鮮でしたね。


ということで今回はここまで。次回乞うご期待!

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『ゴジラ対ヘドラ(1971)』~ゴジラが飛ぶ?シリーズ随一の異色作~

2019-04-24 20:13:32 | 映画系
『ゴジラ対ヘドラ(1971)』

1971年(昭和46年)7月24日に「東宝チャンピオンまつり」の一編として公開された東宝製作の日本映画で、ゴジラシリーズの第11作です。監督は坂野義光さん、特技監督は中野昭慶さん。本作は公開当時に大きな社会問題であった公害問題を題材に採った作品。この他サイケデリック文化や若者のモラトリアムなど同時代の要素も盛り込まれ、劇中に公害をテーマとしたアニメが挿入されたり、ゴジラが飛ぶなど異色作となっています。登場怪獣はゴジラ、ヘドラ。上映時間は85分。

あらすじ


駿河湾で巨大なオタマジャクシに似た怪物が誕生していた。怪物は駿河湾航行中のタンカーを襲う。海洋学者の矢野は怪物が海中に溜まったヘドロと宇宙鉱物から生まれたと推測。ヘドロの怪物”ヘドラ”は公害を主食に進化し巨大化を繰り返し、巨大な怪獣へと変貌を遂げた!ヘドラは硫酸ミストを撒き散らしながら町を襲う。そこへゴジラが現れた!ゴジラとヘドラは激戦を繰り広げるが、決着は付かない。ヘドラによる被害はますます増大し、深刻な社会問題となるなか、ヘドラはとうとうゴジラをしのぐほどに巨大化し、富士山麓に出現。そしてゴジラも現れ、ヘドラとの最終決戦が始まる。果たして勝負の行方は!?

感想

劇中にアニメを挿入したり、ゴジラを飛ばしてみたりと新しい試みは素晴らしいと思うんですが、娯楽性が薄いと思いました。

タイトルやあらすじの通りゴジラとヘドラの戦う映画ではあるんですが、それ以上に公害への批判というメッセージ性を強調しすぎる演出が少しうざかったですね。

初代ゴジラだって”水爆実験への警鐘を鳴らす”などメッセージ性も含んでいますが、基本は”パニック映画”ですからね~。

それに比べて本作は冒頭から公害批判の歌(かえせ!太陽を)と汚染された海の映像で始まるワケでメッセージ性が前面に出過ぎでした。

かえせ!太陽を


この曲の曲調は明るいのですが、汚染物質をリズミカルに羅列するのが逆に怖いです。汚染された海の映像もかなり怖く、とても”怪獣映画”を観るテンションではいられません。

それに子供用の怪獣映画にしては残酷な描写も多くて観たらトラウマになる子供達もおおいのではないでしょうか?

でも上映時には結構な人が入ったというのですから意外です。それだけ当時の日本人にとって公害が深刻で問題意識も高かったということを表しているのかもしれませんね。

1971年といえば公害から生まれた怪獣と戦う特撮ヒーロー『スペクトルマン』の放送開始された年でもあります。こういう側面からも公害の深刻さがみてとれるような気がしますね。

それはさておき本作は怪獣映画としてそれなりに面白かったと思います。

というのもヘドラの不気味でグロい容姿は別にして段々に進化していく様子怪獣としての強さは怪獣好きにはたまらない要素だと思うからです。

そのためゴジラ対ヘドラは白熱しますゴジラが一方的にやられる描写もあってハラハラさせてくれました。

【公式】「ゴジラ対ヘドラ」予告 根強い人気の公害怪獣ヘドラとの闘いを描いたゴジラシリーズの第11作目。


本作での特撮は怪獣の操演やミニチュアだけでなく、恐怖演出にも使われているので見どころの一つと思います。今から見ると少しちゃちではありますが、嫌いじゃないです。

それからゴジラが飛ぶシーンについてアイデアは面白いんですが、結構間抜けな姿でズッコケました。



放射火炎を推進力にして飛ぶってアイデアはいいのですが、このエビみたいな姿、なんとかならんかったのか?

ゴジラ対ヘドラ 東宝DVD名作セレクション
坂野義光
東宝


低予算のためキャストは新人さんが多かったそうです。その新人俳優の中に後に『シルバー仮面』という特撮ヒーローで主役をはる柴俊夫(本作では柴本俊夫でクレジット)さんがいました。若くて初々しい演技は見どころの一つと思います。

GARAGE TOY デフォリアル ヘドラ 全高約140mm PVC製 塗装済み 完成品 フィギュア
エクスプラス(X PLUS)
エクスプラス(X PLUS)


こんな容姿ですが、光線技を持っていたり、飛行形態に変形できるなどの万能さでゴジラをかなり苦しめた怪獣です。結末を知らずに観てますから、ゴジラ死んじゃった?と思うシーンもあるので終盤の怪獣バトルは結構面白かったです。

かと言って決してオススメできる作品ではありません。観るときは自己責任でお願いします。


ということで今回はここまで。次回乞うご期待!

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『ダンボ(2019)』~ダンボのカワイさに萌える映画~

2019-04-20 10:19:37 | 映画系
『ダンボ(2019)』

2019年3月29日に公開のアメリカ映画でティム・バートン監督作品です。1941年公開のディズニーのアニメーション映画『ダンボ』を原作とする実写映画です。

あらすじ

1919年、かつて一流サーカスとして名を馳せたメディチ・ブラザーズ・サーカスだが、第一次世界大戦の影響やインフルエンザの流行などを受け経営が傾いていた。団長のメディチは一座の再興のため妊娠した雌のアジアゾウのジャンボを購入するが、生まれた子象ジャンボジュニアは異常に大きな耳を持って生まれ、「ダンボ」とあだ名されてしまう。失望したメディチはかつて一座の花形スターであったホルトにダンボの世話を任せるが、彼の子供たちであるミリーとジョーはダンボがその巨大な耳を使って飛べることに気付き、それをショーで披露したことで一座の運命は好転したかに見えた。
だがこの話を聞きつけた有名興行師ヴァンデヴァーに誘われ、メディチ・ブラザーズ・サーカスは彼がニューヨークで経営する巨大娯楽施設ドリームランドへと雇われる。そこからまた彼らの運命は大きく回り始めていく(Wikipediaより引用)。


感想


ディズニー映画としては十分、ティム・バートン作品としては不十分な映画だったと思います。

かといってダメな映画というワケではありませんよ。映画そのものはダンボのカワイさだけでも十分に楽しめます。

そもそも子供向け映画ってことでオッサンのワタクシが楽しめたのはよかったんですが、ワタクシが期待したティム・バートン作品にある悪ノリ的なものは全然なかったですね~。これは率直に残念。

ワタクシとしては『チャーリーとチョコレート工場』みたいな原作ブレイカー的ノリを期待していたんですが、やっぱり鬼才ティム・バートンでもディズニーのブランドを無視して悪ノリはできなったんでしょうね。

恐るべしディズニー。


まぁまぁそれはさておき、CGと実写の融合した見事な映像をはじめ映画そのもののクオリティはとても高かったと思います。

なによりディズニーならではのファンタジックかつハートフルな物語は子どもだけでなく大人も童心に誘ってくれますから、大人が観てもOKだと思います。

それに本作は”子どもの成長”を描いた物語でもあるので涙腺の弱い親御さんは泣いちゃうかも?

とにかく親子で鑑賞するにはもってこいの映画ですよ。お母さん!!

「ダンボ」日本版予告編


2Dと3Dの中間で”適度にリアル、適度にアニメチック”なデザインが絶妙でカワイイ。ダンボにセリフはないものの感情を上手く動きで表現してるし、それがまたカワイイ。

アニメのキャラの実写化って何気に難しいと思うのですが、キャラクターの持つ魅力を損なわず実写にできたのは監督ティム・バートンの手腕の高さを表していると思います。

監督はアニメ映画も製作していますし、アニメと実写がどう融合すればベストなのかわかっているんでしょうね。

この他、監督の手腕が発揮されているのがレトロフューチャーにデザインされた遊園地です。

監督のヲタク趣味も反映されてるデザインですが、ファンタジックな世界観にマッチしていて独特の魅力がありました。

それから過去にティム・バートン作品に参加した俳優たちが多数参加したキャスティングもよかったと思います。

特に好きなのがサーカスの団長役のダニー・デヴィート。コミカルで人情味のあるキャラクターを70歳過ぎてるとは思えないくらいに元気に存在感抜群に演じていました。ほんとに観てて楽しかった!

ダンボ [Blu-ray]
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ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社


ワタクシがアニメ版を観たのは随分昔のことなので物語の内容を全然覚えてませんが、ティモシーというネズミが登場するのは覚えていますね。おしゃべりでおせっかいだったような印象があります。

まぁ本作にはティモシーは出てきませんが・・・・。

ティモシー以外にもアニメ版からの改変はいろいろあるようですのでアニメ版とは別物として楽しんだら良いと思います。

まぁでもダンボのカワイさだけは変わってないとは思いますが・・・。


ということで今回はここまで。次回乞うご期待!

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『ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃(1969)』~怪獣映画として観ないで!~

2019-04-17 20:17:29 | 映画系
『ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃(1969)』

1969年(昭和44年)12月20日に児童向けの「東宝チャンピオンまつり」第1回興業のメインとして公開した日本映画で、「ゴジラシリーズ」第10作です。監督は本多猪四郎さんです。少年の夢の中における想像の産物としてのみ怪獣が登場するという異色の怪獣映画です。登場怪獣はゴジラ、ミニラ、ガバラ、カマキラス、クモンガ、アンギラス、ゴロザウルス、マンダ、エビラ、大ワシ。上映時間70分。

あらすじ


神奈川県川崎市に住む、いじめられっ子で引っ込み思案の小学生・三木一郎は、両親が共働きの鍵っ子だ。彼のもっぱらの楽しみは、同じアパートに住む「発明おじさん」こと南信平が作った玩具で遊ぶこと。発明おじさんを真似てガラクタで作った玩具のコンピューターで夢の世界へ向かった一郎は、怪獣島に住むミニラと出逢う。そこで一郎はミニラが、自分をいじめているガキ大将と同名であるいじめっ子怪獣ガバラにいじめられていることを知り、自分によく似た境遇にいるミニラを激励する。一郎がそんな夢に浸っている最中、逃亡中の2人組の銀行強盗犯がひょんなことから一郎を人質に取ろうと企てる(Wikipediaより引用)。

感想


”怪獣映画”ではなく”少年の成長物語”として鑑賞するのが正しい鑑賞方法なんだろうなと思いました。

怪獣の大暴れで町を破壊するような展開もないし、過去作品の流用映像ばっかりだし、新規怪獣ガバラとの対決は子供同士のケンカレベルだし、物語終盤では怪獣は全然関係なくなりますからね。

”怪獣映画”
だと思って観ると間違いなくガッカリしちゃいますね。

そもそも本作は児童向けの「東宝チャンピオンまつり」のメインをはる映画として作られました。つまり初めから低年齢向けに作られているんです。

だから怪獣が都市を破壊しまくるというような殺伐とした内容ではなく少年とミニラとの交流を描いたファンタジックかつコミカルな映画を作ったんだと思います。

それから本作では少年がミニラとの交流によって困難にぶつかっていく勇気を身につけ、自分をさらった強盗犯との対決を決意するのですが、これはまさしく”少年の成長物語”的王道の展開を描いていました。

本作を鑑賞する機会があれば、怪獣は”登場すれども活躍せず”と思って観ていただかないと肩透かしをくらってしまうと思います。

だからといって本作はつまらないというワケではなく、見どころも結構あると思います。

まずは少年とミニラとの交流シーン。ミニラが流暢な日本語でしゃべってくれるのがなんとも奇妙でおかしい!

それに少年とミニラのやり取りが子供らしいかわいらしさでほっこりしました。半人前の怪獣ミニラだからこそ少年と同じ目線でやり取りできたんだろうなって思いました。

それからクライマックスの少年対強盗犯。グーニーズやホームアローン的なドタバタで笑わせてもらいました。

特に強盗犯の兄貴分が少年を追い詰めるときに滑って転んで頭から箱につっこんじゃうシーン(何気に危険なシーンです)は面白いし、役者さんの熱演に感動もしました。

とにかく本作は”怪獣映画じゃない”って割り切って楽しんでほしいですね。

【公式】「ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃」予告 人気9怪獣が怪獣島を舞台に大決戦を繰り広げるゴジラシリーズの第10作目。


クモンガ、アンギラス、ゴロザウルス、マンダ、エビラ、大ワシの登場シーンは過去作品の流用映像のみです。しかも怪獣が活躍する舞台が怪獣島の設定のため東宝特撮お馴染みの都市の精巧なミニチュアも全く登場しません。

それに新規特撮のガバラとの格闘シーンもそこまで白熱しないというダメっぷり・・・。まぁ本作に特撮の魅力を期待してはいけません(笑)

とはいっても子供時代に怪獣特撮映画を期待した人はツラかっただろうな~。

ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃 東宝名作DVDセレクション
関沢新一
東宝


怪獣よりも役者さんたちの演技は見所は多かったですよ。

頭から箱につっこむ強盗犯役の堺左千夫さんはもちろんのこと、発明おじさん役の天本英世さんがすごくよかったですね。

『仮面ライダー』の死神博士役で不気味な演技をやってた人と同じと思えないくらい優しいおじさんを熱演されています。

特に一郎少年と接する時の優しい眼差しは必見です。こういう天本さんの演技に役者の凄みを感じましたよ。

東宝大怪獣シリーズ「ガバラ」ショウネンリック限定版
エクスプラス
エクスプラス


主人公一郎少年の妄想の産物といえる怪獣ガバラ。ガマガエルが核爆発の影響を受けて巨大化した怪獣で性格は意地悪かつ弱い者いじめを好むとのこと。一郎少年をいじめる同級生のガバラと同じ名前をもつ怪獣です。

デザインは結構よくできてると思いますが、夢の産物設定が災いしてなのかゴジラ映画シリーズでは本作以外に出番がありません。かわいそうに。

伊集院「子供の現実逃避している話として観る『オール怪獣大進撃 』」


こんな動画を発見しました。伊集院光さんのラジオで本作について語った部分を編集したものです。伊集院さんの感想はなかなか面白いのでぜひ観てみてください。

まぁ伊集院さんは駄作、駄作と連呼してますが、ワタクシは嫌いじゃないですね。昔の子供向け番組にあったおっとりした雰囲気がなんともいえず懐かしいし、なにより大人から子供への優しさを感じる映画だと思いました。


ということで今回はここまで。次回乞うご期待!

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