気がつけば2週間近い時間が経過してしまいましたね~。
いや~いろいろあって、資料も少ないし~、と言い訳もそこそこに張り切って後半といってみましょう!
『みどりの魔王』(1965)
~バビルの元ネタ?魔王と名づけられたヒーローロボ~
アマゾン、ジャングルの奥地で発見された謎のピラミッド。
その中にねむるロボット「みどりの魔王」。ひょんなことから魔王を手に入れたワタル少年は「魔王」とともに両親の敵討ちのため「ドクロ団」と、魔王をつけねらう科学者ゴラム博士と戦う。
身長5~6メートルで、鉄人の敵ロボット「VL2号」の頭部にバイキングっぽい「く」の字の角を左右に取り付けたようなお姿。飛行能力も有しています。
もともとは地球に漂着した宇宙人が仲間に見つけてもらうためつくったピラミッドの防衛用ロボ。そのため、武装も施されていて、角から発射する破壊光線。
この光線は直接攻撃のほか、相手の動きを静止させたり、浮かせたりします。
「グレンダイザー」の半重力ストームみたいですね。
「てつのサムソン」の終了をうけて学年誌に連載された漫画です。
主人公ワタルくんは両親を「ドクロ団」に殺されているという設定で「魔王」を手に入れるや否やすぐに敵討ちを決意、実行します。
この辺がちょっと怖いですね・・・(悪い子ではないのですが・・・)。
しかもアッサリ完遂し、ギャング団壊滅!(とはいうもののギャング団を捕らえて警察に引き渡しています)
もうちょっと話に起伏があってもよかったかな?と思うのですが・・・。
また、その事件が新聞に取り上げられ、「みどりの魔王」と名づけられるのですが、そのネーミングもどうなんでしょう?(笑)
ヒーローに「魔王」って・・・・。
ところで、敵ロボの「ヘルメス」がやたらカッコいいんですよ。
西洋の甲冑のようなデザインでトゲつきの鉄球をブンブン振り回すんですが、あえなく「魔王」の光線攻撃で撃破されます。
おしいもっと見たかった・・・。
きっと「魔王」よりカッコよかったからすぐにやられたんでしょうね・・・。
おっと、肝心なことを忘れるところでした。
先ほど魔王の出生について少し触れましたが、「地球に漂着した宇宙人」が「仲間への目印」に巨大建造物を作ったという設定は後のバビル2世に酷似していますね。というか明らかに元ネタと思われます。
『マーズ』(1976)
~全滅ロボ漫画の代名詞~
異星人により地球人類が危険な存在になったときのため地球破壊の使命を帯びて眠る少年マーズは海底火山の噴火により予定よりも早くに目覚めてしまう。
予定外の目覚めにより本来の目的を忘れているマーズはマーズと同様の使命を帯びた監視者6名から地球を守るためにロボット「ガイアー」とともに戦うが・・・。
主役ロボ「ガイアー」はジャイアントロボ並みの巨大ロボット。
もともと地球破壊用のためか様々な武装が施されています。
格闘よりも武器により戦う印象が強いですね。
両手を挙げて光線(?)攻撃が基本のスタイルでしょうか?
でもやっぱり体内にある「地球破壊用の反陽子爆弾」でしょうね。
この要素のおかげで「ガイアー」は横光ロボの中でもっとも物騒なロボットになってしまいました。
デザインはなんだか「ハニワ」みたいで、従来の横光ロボットのデザインっぽくないんですよね。個人的には「タイタン」の方がカッコよかったですね。
横光ロボ漫画のなかでも異彩を放つ「マーズ」は「バビル2世」のロボットバトル要素を強化したような作品でした。
敵ロボットである「六神体」ロボも個性的なヤツラも多くてロボ好きにはたまらない作品となっています。
ストーリー的にはラスト、人類に絶望した「マーズ」が結局地球破壊しちゃうんですが、このおかげで「全滅ロボ漫画」の代名詞的に取り上げられることも多いようです。(といってもこの作品が最初ではないのですが・・・)
また、ジャイアントロボと同数の3度にわたり映像化(アニメ化)されていています。
ただ、最初にアニメ化した「ゴッドマーズ」は設定を少し借りてきた全くの別物に仕上がっています。
その後に続く2作品がほぼ原作どおりの内容になっています。
『バビル2世(1971)
~超能力戦争とロボット~
毎晩同じ夢に悩まされていた山野浩一はある日怪鳥「ロプロス」によって夢に見た「バビルの塔」に導かれる。そこで彼は自分が5000年前に地球に漂着した宇宙人バビルの子孫であること、そしてバビルの後継者すなわち「バビル2世」としてバビルの「遺産」を受け継ぐことになった。
ある日バビルの塔の導きによって「ヨミ」なる人物と出会ったバビル2世は「ヨミ」から「ともに世界征服をしよう」ともちかけられるが、それを拒否。バビル2世を危険視したヨミはバビル2世に刺客を差し向ける。
そして「3つのしもべ」を操るバビル2世と「ヨミ」の死闘の火蓋が切っておとされたのだった。
バビル2世の「3つのしもべ」のうち怪鳥「ロプロス」もロボットなんですが、人型でないので今回は「ポセイドン」のスペックを紹介します。
「ポセイドン」はその名が示すように海中戦用のロボットでその推進力は計り知れません。また陸上戦も行えます。ただし飛行能力ありません(これが弱点ですね~)。
また横光ロボにしては珍しく内蔵武装が充実してて、指先のレーザー光線、腹部に魚雷を装備しています。また横光ロボおなじみの厚い装甲と怪力も健在であり、作中で無類の強さを発揮しています。
それにしても「ポセイドン」のデザインはカッコいいですね~。
特に顔がイイ!それまでの「瞳」のあったロボではなく「複眼」みたいな目になってていかにもメカニック、いかにもロボ!ってかんじになってます!
でも首から下は伝統的な横光ロボのデザイン(円柱を組み合わせたような)なんですが・・・。
それでも個人的に一番好きな横光ロボですね。
本来はロボット漫画ではなく、SF漫画にジャンルされる本作ですが、海の「ポセイドン」が活躍するのでやっぱり外せませんね~。
この作品も人気が高くて、3度アニメ化されています。
ロボット要素だけでなく超能力の要素、スパイアクションの要素などが同居する、これまでの横光作品の集大成的な作品でした。
話の途中からヨミが「3つのしもべ」を操れるようになったりしたので結局バビル2世との「超能力合戦」が前面に出てしまって「ロボット要素」が少なくなってしまうのが残念ではありますが・・・。
こういう展開にしたのも生身のヨミを「ポセイドン」で襲うことになるのを躊躇したんでしょうか?確かに力の差ありすぎですね。
完全な妄想ですけど、超能力で動くヨミ専用のロボットがあれば超能力+ロボットで展開したのかも?
『サンダー大王』(1971)
~ランナウェイ、ランナウェイ~
無敵の力を持つ伝説のアトランチスの守護神サンダー大王を手に入れようと様々な悪人や悪の組織「スパイダー」が乗り出してくる。
果たしてサンダー大王を操るアトランチスの生き残りの少年シンゴは逃げ切れるのか?そしてサンダー大王に隠された恐ろしい秘密とは?
サンダー大王は古代のロボットという設定のためローマ兵みたいなデザインです。
身長も主人公シンゴを手のひらにのせるぐらいなんで、12~15mぐらいでしょうか?横光ロボの中では大きい方ですね。飛行能力ももっています。
肝心の武装はというと目から光線を発します。また腰に下げた剣は数千度の熱を帯びていてなんでも切り裂いてしまいます。
装甲も厚く、体全体からも熱を発することできるため作中では鎧の一部をちぎって相手に投げつけるという荒技も披露しています。
それから武器ではないのですが、記憶した風景などを投影する能力も有していています。
実はサンダー大王には戦いに敗れたときのために相手もろとも滅ぼすための水爆がセットされていています。この設定は「マーズ」の「ガイアー」の元ネタと思われます。
「マーズ」「バビル2世」の元ネタがどっさりのこの漫画は「サンダー大王」に水爆がセットされてたり、敵に「ロプロス」モドキがでてきたりと、こういう視点で読むと感慨深いものがありますが、ストーリーは平凡というか、主人公がひたすら追手から逃げ回るという内容なのでいまいち盛り上がりにかけます・・・。
サンダー大王のデザインや設定も魅力的なだけにおしいですな~。
まぁ、シンゴにしてみれば防衛戦をやる必要はあっても積極的に悪の組織を攻撃する必要も、動機もないわけで、ましてサンダー大王は敗北すると自爆するという「危ない」ロボットなんで気安く戦闘もさせられないってことなんでしょうね。
それにしてもシンゴの協力者の「ステンガー大佐」はいい人なんだけどあんまりパっとしないデザインですよね~。
どっちかというと「大塚署長」のような三枚目キャラっぽいデザインなんですよ。
もっとハンサムなキャラだったらよかったのに・・・・。
『ダイモス』(1973)
~闘将じゃありません~
火星から地球に移住してきた火星人「ダイモス人」の集落に同じく火星からの移住者「フォボス人」が攻め込んできた。「ダイモス人」は「真介」を残してほろんでしまう。
真介はダイモス人の復讐をとげるため守護神ロボット「ダイモス」を使って「フォボス人」に戦いを挑む。
主役ロボ「ダイモス」は前述の「ポセイドン」の体色を黒くして「バッカス」「ギルバート」型の横光ロボに置き換えたようなデザインでなかなかカッコよいです。
空も飛べるし、武装もロケットパンチやら、破壊光線などを装備しているようです。
「ダイモス」といえば「スパロボ」好きの自分にとっては空手を使う「闘将ダイモス」をすぐに思い浮かべてしまうのですが、この作品とは全く関係ありません。
元々は学年誌に連載されていたようです。
コミックの絶版という状況のためかこの作品だけネット上にもぜんぜん情報がなくて、これだけ書くので精一杯でした。
すみません・・・。
それにしてもあらすじを読んだだけの印象ですが、なんか暗いというか殺伐としているというか主人公も「復讐」のためにロボットを操るなんて学年誌なんだから単純な勧善懲悪にすればよかったのにね~。
いや~冒頭にも書いたんですが、資料がない!
特に「ダイモス」。
検索すれど「闘将~」の方ばかり(泣)。
まぁよくそれでこんだけまとめられたと自画自賛しております。
でも今回のことで思ったのが、昔の「ロボット漫画」っていろいろあるな~ってことでした。
今回は横光ロボに絞りましたが、この他にもけっこうあるんです。
その代表格が手塚治虫の『マグマ大使』。
「ロボット生命体」(トランスフォーマーとか、勇者ロボ)の元祖ともいえる作品で手塚先生の先見性を垣間見ることができます。
機会があればまた語りたいもんです。
それに今回のことでまた一つ妄想が膨らみました。
横光ロボや『マグマ大使』が一堂に会して悪と戦う「スーパーロボット大戦レトロ」なんていかがでしょう?
遊んでみたい気もしますが、「鉄人28号」はパンチとキックしかないので武器の射程が「1」なんてことになりそうなんで攻略が難しそうですね~。
ダラダラと長くなったので、ここまでにしておきます。
書くのに疲れたので次回は最近クリアしたゲームについて語ることにします。
ではまた、ごきげんよう。
いや~いろいろあって、資料も少ないし~、と言い訳もそこそこに張り切って後半といってみましょう!
『みどりの魔王』(1965)
~バビルの元ネタ?魔王と名づけられたヒーローロボ~
アマゾン、ジャングルの奥地で発見された謎のピラミッド。
その中にねむるロボット「みどりの魔王」。ひょんなことから魔王を手に入れたワタル少年は「魔王」とともに両親の敵討ちのため「ドクロ団」と、魔王をつけねらう科学者ゴラム博士と戦う。
身長5~6メートルで、鉄人の敵ロボット「VL2号」の頭部にバイキングっぽい「く」の字の角を左右に取り付けたようなお姿。飛行能力も有しています。
もともとは地球に漂着した宇宙人が仲間に見つけてもらうためつくったピラミッドの防衛用ロボ。そのため、武装も施されていて、角から発射する破壊光線。
この光線は直接攻撃のほか、相手の動きを静止させたり、浮かせたりします。
「グレンダイザー」の半重力ストームみたいですね。
「てつのサムソン」の終了をうけて学年誌に連載された漫画です。
主人公ワタルくんは両親を「ドクロ団」に殺されているという設定で「魔王」を手に入れるや否やすぐに敵討ちを決意、実行します。
この辺がちょっと怖いですね・・・(悪い子ではないのですが・・・)。
しかもアッサリ完遂し、ギャング団壊滅!(とはいうもののギャング団を捕らえて警察に引き渡しています)
もうちょっと話に起伏があってもよかったかな?と思うのですが・・・。
また、その事件が新聞に取り上げられ、「みどりの魔王」と名づけられるのですが、そのネーミングもどうなんでしょう?(笑)
ヒーローに「魔王」って・・・・。
ところで、敵ロボの「ヘルメス」がやたらカッコいいんですよ。
西洋の甲冑のようなデザインでトゲつきの鉄球をブンブン振り回すんですが、あえなく「魔王」の光線攻撃で撃破されます。
おしいもっと見たかった・・・。
きっと「魔王」よりカッコよかったからすぐにやられたんでしょうね・・・。
おっと、肝心なことを忘れるところでした。
先ほど魔王の出生について少し触れましたが、「地球に漂着した宇宙人」が「仲間への目印」に巨大建造物を作ったという設定は後のバビル2世に酷似していますね。というか明らかに元ネタと思われます。
『マーズ』(1976)
~全滅ロボ漫画の代名詞~
異星人により地球人類が危険な存在になったときのため地球破壊の使命を帯びて眠る少年マーズは海底火山の噴火により予定よりも早くに目覚めてしまう。
予定外の目覚めにより本来の目的を忘れているマーズはマーズと同様の使命を帯びた監視者6名から地球を守るためにロボット「ガイアー」とともに戦うが・・・。
主役ロボ「ガイアー」はジャイアントロボ並みの巨大ロボット。
もともと地球破壊用のためか様々な武装が施されています。
格闘よりも武器により戦う印象が強いですね。
両手を挙げて光線(?)攻撃が基本のスタイルでしょうか?
でもやっぱり体内にある「地球破壊用の反陽子爆弾」でしょうね。
この要素のおかげで「ガイアー」は横光ロボの中でもっとも物騒なロボットになってしまいました。
デザインはなんだか「ハニワ」みたいで、従来の横光ロボットのデザインっぽくないんですよね。個人的には「タイタン」の方がカッコよかったですね。
横光ロボ漫画のなかでも異彩を放つ「マーズ」は「バビル2世」のロボットバトル要素を強化したような作品でした。
敵ロボットである「六神体」ロボも個性的なヤツラも多くてロボ好きにはたまらない作品となっています。
ストーリー的にはラスト、人類に絶望した「マーズ」が結局地球破壊しちゃうんですが、このおかげで「全滅ロボ漫画」の代名詞的に取り上げられることも多いようです。(といってもこの作品が最初ではないのですが・・・)
また、ジャイアントロボと同数の3度にわたり映像化(アニメ化)されていています。
ただ、最初にアニメ化した「ゴッドマーズ」は設定を少し借りてきた全くの別物に仕上がっています。
その後に続く2作品がほぼ原作どおりの内容になっています。
『バビル2世(1971)
~超能力戦争とロボット~
毎晩同じ夢に悩まされていた山野浩一はある日怪鳥「ロプロス」によって夢に見た「バビルの塔」に導かれる。そこで彼は自分が5000年前に地球に漂着した宇宙人バビルの子孫であること、そしてバビルの後継者すなわち「バビル2世」としてバビルの「遺産」を受け継ぐことになった。
ある日バビルの塔の導きによって「ヨミ」なる人物と出会ったバビル2世は「ヨミ」から「ともに世界征服をしよう」ともちかけられるが、それを拒否。バビル2世を危険視したヨミはバビル2世に刺客を差し向ける。
そして「3つのしもべ」を操るバビル2世と「ヨミ」の死闘の火蓋が切っておとされたのだった。
バビル2世の「3つのしもべ」のうち怪鳥「ロプロス」もロボットなんですが、人型でないので今回は「ポセイドン」のスペックを紹介します。
「ポセイドン」はその名が示すように海中戦用のロボットでその推進力は計り知れません。また陸上戦も行えます。ただし飛行能力ありません(これが弱点ですね~)。
また横光ロボにしては珍しく内蔵武装が充実してて、指先のレーザー光線、腹部に魚雷を装備しています。また横光ロボおなじみの厚い装甲と怪力も健在であり、作中で無類の強さを発揮しています。
それにしても「ポセイドン」のデザインはカッコいいですね~。
特に顔がイイ!それまでの「瞳」のあったロボではなく「複眼」みたいな目になってていかにもメカニック、いかにもロボ!ってかんじになってます!
でも首から下は伝統的な横光ロボのデザイン(円柱を組み合わせたような)なんですが・・・。
それでも個人的に一番好きな横光ロボですね。
本来はロボット漫画ではなく、SF漫画にジャンルされる本作ですが、海の「ポセイドン」が活躍するのでやっぱり外せませんね~。
この作品も人気が高くて、3度アニメ化されています。
ロボット要素だけでなく超能力の要素、スパイアクションの要素などが同居する、これまでの横光作品の集大成的な作品でした。
話の途中からヨミが「3つのしもべ」を操れるようになったりしたので結局バビル2世との「超能力合戦」が前面に出てしまって「ロボット要素」が少なくなってしまうのが残念ではありますが・・・。
こういう展開にしたのも生身のヨミを「ポセイドン」で襲うことになるのを躊躇したんでしょうか?確かに力の差ありすぎですね。
完全な妄想ですけど、超能力で動くヨミ専用のロボットがあれば超能力+ロボットで展開したのかも?
『サンダー大王』(1971)
~ランナウェイ、ランナウェイ~
無敵の力を持つ伝説のアトランチスの守護神サンダー大王を手に入れようと様々な悪人や悪の組織「スパイダー」が乗り出してくる。
果たしてサンダー大王を操るアトランチスの生き残りの少年シンゴは逃げ切れるのか?そしてサンダー大王に隠された恐ろしい秘密とは?
サンダー大王は古代のロボットという設定のためローマ兵みたいなデザインです。
身長も主人公シンゴを手のひらにのせるぐらいなんで、12~15mぐらいでしょうか?横光ロボの中では大きい方ですね。飛行能力ももっています。
肝心の武装はというと目から光線を発します。また腰に下げた剣は数千度の熱を帯びていてなんでも切り裂いてしまいます。
装甲も厚く、体全体からも熱を発することできるため作中では鎧の一部をちぎって相手に投げつけるという荒技も披露しています。
それから武器ではないのですが、記憶した風景などを投影する能力も有していています。
実はサンダー大王には戦いに敗れたときのために相手もろとも滅ぼすための水爆がセットされていています。この設定は「マーズ」の「ガイアー」の元ネタと思われます。
「マーズ」「バビル2世」の元ネタがどっさりのこの漫画は「サンダー大王」に水爆がセットされてたり、敵に「ロプロス」モドキがでてきたりと、こういう視点で読むと感慨深いものがありますが、ストーリーは平凡というか、主人公がひたすら追手から逃げ回るという内容なのでいまいち盛り上がりにかけます・・・。
サンダー大王のデザインや設定も魅力的なだけにおしいですな~。
まぁ、シンゴにしてみれば防衛戦をやる必要はあっても積極的に悪の組織を攻撃する必要も、動機もないわけで、ましてサンダー大王は敗北すると自爆するという「危ない」ロボットなんで気安く戦闘もさせられないってことなんでしょうね。
それにしてもシンゴの協力者の「ステンガー大佐」はいい人なんだけどあんまりパっとしないデザインですよね~。
どっちかというと「大塚署長」のような三枚目キャラっぽいデザインなんですよ。
もっとハンサムなキャラだったらよかったのに・・・・。
『ダイモス』(1973)
~闘将じゃありません~
火星から地球に移住してきた火星人「ダイモス人」の集落に同じく火星からの移住者「フォボス人」が攻め込んできた。「ダイモス人」は「真介」を残してほろんでしまう。
真介はダイモス人の復讐をとげるため守護神ロボット「ダイモス」を使って「フォボス人」に戦いを挑む。
主役ロボ「ダイモス」は前述の「ポセイドン」の体色を黒くして「バッカス」「ギルバート」型の横光ロボに置き換えたようなデザインでなかなかカッコよいです。
空も飛べるし、武装もロケットパンチやら、破壊光線などを装備しているようです。
「ダイモス」といえば「スパロボ」好きの自分にとっては空手を使う「闘将ダイモス」をすぐに思い浮かべてしまうのですが、この作品とは全く関係ありません。
元々は学年誌に連載されていたようです。
コミックの絶版という状況のためかこの作品だけネット上にもぜんぜん情報がなくて、これだけ書くので精一杯でした。
すみません・・・。
それにしてもあらすじを読んだだけの印象ですが、なんか暗いというか殺伐としているというか主人公も「復讐」のためにロボットを操るなんて学年誌なんだから単純な勧善懲悪にすればよかったのにね~。
いや~冒頭にも書いたんですが、資料がない!
特に「ダイモス」。
検索すれど「闘将~」の方ばかり(泣)。
まぁよくそれでこんだけまとめられたと自画自賛しております。
でも今回のことで思ったのが、昔の「ロボット漫画」っていろいろあるな~ってことでした。
今回は横光ロボに絞りましたが、この他にもけっこうあるんです。
その代表格が手塚治虫の『マグマ大使』。
「ロボット生命体」(トランスフォーマーとか、勇者ロボ)の元祖ともいえる作品で手塚先生の先見性を垣間見ることができます。
機会があればまた語りたいもんです。
それに今回のことでまた一つ妄想が膨らみました。
横光ロボや『マグマ大使』が一堂に会して悪と戦う「スーパーロボット大戦レトロ」なんていかがでしょう?
遊んでみたい気もしますが、「鉄人28号」はパンチとキックしかないので武器の射程が「1」なんてことになりそうなんで攻略が難しそうですね~。
ダラダラと長くなったので、ここまでにしておきます。
書くのに疲れたので次回は最近クリアしたゲームについて語ることにします。
ではまた、ごきげんよう。