ヴァニラ・アイスはプラチナの夢をみるか?

サンプル数一人の話。日記、アニメの感想などを独りよがりに書いてます。

『プロメア(2019)』~脳を空っぽにして楽しんでほしい~

2019-05-28 21:16:16 | ロボットアニメ系
『プロメア(2019)』

2019年5月24日に公開された日本のアニメ映画です。『天元突破グレンラガン』、『キルラキル』を生み出した今石洋之監督と脚本家の中島かずきさんが再びタッグを組んだ作品です。上映時間は111分。

あらすじ

世界の半分が焼失したその未曽有の事態の引き金となったのは、突然変異で誕生した炎を操る人種〈バーニッシュ〉だった。あれから30年、〈バーニッシュ〉の一部攻撃的な面々は〈マッドバーニッシュ〉を名乗り、再び世界に襲いかかる。〈マッドバーニッシュ〉が引き起こす火災を鎮火すべく、自治共和国プロメポリスの司政官クレイ・フォーサイトは、対バーニッシュ用の高機動救命消防隊〈バーニングレスキュー〉を結成した。高層ビルの大火災の中、燃える火消し魂を持つ新人隊員ガロ・ティモスは、〈マッドバーニッシュ〉のリーダーで、指名手配中の炎上テロリスト、リオ・フォーティアと出会い、激しくぶつかり合う。リオを捕らえることに成功し、クレイからその功績を認められ ―― ガロにとってクレイは幼き頃、命を救ってくれた恩人で憧れのヒーロー ―― 誇らしげに喜ぶガロであった。
しかし、リオは〈マッドバーニッシュ〉の幹部であるゲーラ、メイスと共に捕らえられていた〈バーニッシュ〉を引き連れて脱走する。後を追ったガロが彼らのアジトにたどり着くも、そこで目にしたものは、懸命に生きる〈バーニッシュ〉たちの姿であった。そして、リオから〈バーニッシュ〉をめぐる衝撃の真実を告げられることに。何が正しいのか――。そんな折、ガロたちは地球規模で進められている“ある計画”の存在を知ることになる――(公式HPより引用)


感想

幸せな111分間でした。

序盤からド派手なアクションで観客を魅了し、その勢いのままラストまで駆け抜ける本作のハンパない爽快感は他ではなかなか体験できない映画になっていたと思います。

その爽快感とともに主人公が切る見得など外連味のある演出も心地よかったです。そしてストーリーそのものに目新しさはないもののラストで感じるカタルシスは本当に気持ちよかったです。

このように本作はテンション高いド派手なアクション、外連味たっぷりの演出、そしてカタルシスのある物語と三拍子揃った娯楽映画でした!

でも実はツッコミたい所も山ほどありますが、理屈を面白がる映画じゃなくて、テンションや勢いを”感じる”映画なので言うだけ野暮ってもんです。



「考えるな、感じろ」って言葉があるでしょ?まさにこの映画はそんな映画です。

主人公のガロというキャラを”徹底したバカ”に描いているのがその象徴でしたね。バカといってもガロの場合は”自らの信念に一途でどんな状況でも理屈抜きに気合とか勢いで立ち向かってしまう”という意味ですが・・・。

そのガロが次々に困難や敵に打ち勝っていく様は”理屈抜き”に本当に気持ちよかったです。

映画『プロメア』ロングPV


この予告編はネタバレしまくってるなぁ・・・。まぁストーリーがわかっていてもその映像と演出で観客を魅了できるって自信があったんでしょう。

それにしても二時間弱の映画にしてはキャラクターが多く、最初とまどうんですが。どのキャラも立っているので物語が終わる頃にはちゃんと頭に残っていましたね

それから作画についてはさすがの劇場用アニメだけあった高水準でしたね。まぁ独特のクセがあるので好き嫌いは分かれるかもしれませんがね。

映画『プロメア』冒頭アクションシーン 制作:TRIGGER  5月24日〈金〉全国公開


本作の冒頭のアクションシーンが公開されていますが、アクションについてはこのレベルの作画とテンションで序の口でした。この動画を気に入ったなら本作を劇場で鑑賞することをオススメします。

そしてキャストについても触れておかねばならないでしょう。劇場アニメの懸念材料である”俳優の声優起用”ですが、少なくとも本作については杞憂でした。

アツい主人公ガロ役の松山ケンイチさん、クールなリオ役の早乙女太一さん、豹変するクレイ役の堺雅人さんは完全にはまり役で素晴らしい演技をしてくれたと思います。むしろ彼らの演技も見所の一つだと思います。

あと、ワタクシが個人的に感心したキャストがルチア役の新谷真弓さんです。このキャラを演じた新谷さんは以前『この世界の片隅に』で北條サン役を演じていた人なのです。



↑ルチアはロリな見た目の女性キャラです。


↑北條サンは主人公すずの夫、周作の母で、見た目五十代くらいでしょうか?

キャラクターの方向性が真逆だし、全然、声が違うし同じ人が演じてる思えず、”声優の凄み”ってヤツを感じました。劇場で観る方も注目してほしいです。

「プロメア」オリジナルサウンドトラック
アニプレックス
アニプレックス


『ガンダムUC』の澤野弘之さんが担当したBGMも魅力的だったなぁ~。まぁところどころBGMがデカくてセリフが聞き取りにくいところがあったのはマイナス点ですが・・・。

いや~久しぶりにアニメ映画でお腹いっぱいになりましたよ。ワタクシが『天元突破グレンラガン』好きだから本作とも波長があったのだと思いますが、その部分を差し引いても良くできた作品だと思います。間違いなくオススメ作品です。

もし鑑賞するなら脳を空っぽにして楽しんできてほしいですね。



ということで今回はここまで。次回乞うご期待!

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『機動戦士ガンダム Twilight AXIS 赤き残影(2017) 』~尺が足らん!~

2019-03-28 20:54:00 | ロボットアニメ系
『機動戦士ガンダム Twilight AXIS 赤き残影(2017) 』

2017年11月18日に公開されたアニメーションです。本作はウェブ小説『機動戦士ガンダム Twilight AXIS』を原作にした全6話の同名ショートアニメに新作シーンを加え特別編としてイベント上映されました。監督の金世俊さんは監督のみならず脚本、キャラデザイン、メカデザイン、作画監督など多くの役割を果たしました。上映時間26分。

あらすじ

宇宙世紀0096年後半、「サイコフレーム」の存在に脅威を感じた地球連邦政府は、直轄の情報部に所属するメーメット・メルカ中尉に特殊部隊「マスティマ」を編成させ、地球圏を漂う小惑星「アクシズ」の分断された片側に潜入・調査という重要な指令を下す。
メーメットと同行する調査隊のメンバー内には、かつてのジオン公国とネオ・ジオンで、技術者とテストパイロットだったアルレット・アルマージュとダントン・ハイレッグという二人の民間人が加わっていた。
アクシズに潜入した調査隊は、誰もいないはずの基地内で私兵集団「バーナム」の新型「ガンダム」らの強襲を受け、ダントンとアルレットはかつて開発に関わっていた赤い「ザクⅢ改」で応戦するも、様々な危機的局面に遭遇する。
その中で、アルレットはある「想い」を胸に秘め、アクシズの表面に取り残されたサザビーの残骸に向かうのだった…(公式HPより引用)。


感想


頑張って作ってはいますが、尺が足らなくて完全にダイジェストになっていますね。

ストーリーは劇中で説明的なセリフやナレーションを使わないので非常にわかりにくいです。

例えば主人公の素性を断片的なシーンをところどころ挟むことで語ろうするんですが、結局、説明不足。はっきり言って尺の短いアニメで使う手法ではないと思います。

またロボットアクションについてはイマイチ盛り上がらないですね。特に終盤のアクションでは”命の奪い合い”をしている緊張感が薄く、ハラハラドキドキしませんでした。おかげでクライマックスの感動が上滑りしていました。

これもアクションにさける尺が足らなかったことが原因だと思います。

機動戦士ガンダム Twilight AXIS #1


無料で公開されている通常版の第1話です。作画については文句なしです。メカも手書きだし、個人的にはキャラデザインも好きだし、いろいろ期待させてくれる1話目なんですけどね~。

これで倍の尺あれば物語もアクションもまともだったと思うんですがね。惜しいなぁ~。

機動戦士ガンダム Twilight AXIS 赤き残影 Blu-ray Disc
清水理沙,阪口周平,小野大輔,増田俊樹
バンダイビジュアル


いいものを作ろうという意気込みはすごく感じるので、パーツパーツは質が高い作品なのですが、とにもかくにも尺が足らん!

機動戦士ガンダム Twilight AXIS(1) (ヤンマガKCスペシャル)
矢立 肇・富野 由悠季
講談社


コミック版はアニメで描かれなかった部分を補完してるらしいのでアニメよりもコミック読んだ方が楽しめるかもしれませんね。

HGUC 機動戦士ガンダム TWILIGHT AXIS ガンダムAN-01 トリスタン 1/144スケール 色分け済みプラモデル
BANDAI SPIRITS(バンダイ スピリッツ)
BANDAI SPIRITS(バンダイ スピリッツ)


本作の劇中で登場した謎のガンダムですが、ガンダムAN-01”トリスタン”という名前だそうです。一年戦争時に故障したガンダムNT-1”アレックス”を極秘に改修したMSだそうです。アニメではそんな設定には一切言及しないじゃない!!

ちなみにこのプラモも2006年発売のHGUCアレックスがベースになっているため、かなり時代遅れらしくモデラー達から不評だそうです・・・・。

ワタクシも本作のことはボロカスに書いてしまいましたが、プラモにまでケチがつくとはあまりのことに同情を禁じえません。

久し振りにロボットアニメの感想書いたら悪口ばかりになってしまいました・・・。まぁ最初から悪口を書きたくて観たワケではありません。元はネット配信でのアニメだったのでずっと気になっていたんですよね。

だから特別版をスカパーで放送してくれることになって嬉しかったのですが、残念なことに見事に期待を裏切ってくれました。

ストーリーも作画も悪くないし、いつか完全版を作って欲しいなぁ~。


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「ゾルタン様の3分でわかる宇宙世紀!」が面白い!

2019-01-16 17:36:35 | ロボットアニメ系
『ガンダムNT』の悪役ゾルタン様が宇宙世紀を3分で語り切った動画がオフィシャルで公開され、巷で話題になっているようです。

早速、観てみましょう!!

ゾルタン様の3分でわかる宇宙世紀!


ゾルタン様のいいカンジに狂ったキレキレのナレーションがまさしく”MAD動画”!!ナレーション以外のところではテロップもいい具合に狂ってますね!カミーユを”中二病ニュータイプ”とかヒドイ!ガンダムNTオフィシャルも相当狂ってます!

逆シャアの時のシャアを”赤い彗星なのに黄色いからダメ”には爆笑しました。でも案外、正鵠を射た内容でわかりやすいんだなぁ、これが!!

HGUC 機動戦士ガンダムNT シナンジュ・スタイン (ナラティブVer.) 1/144スケール 色分け済みプラモデル
BANDAI SPIRITS(バンダイ スピリッツ)
BANDAI SPIRITS(バンダイ スピリッツ)


ゾルタン様の愛機シナンジュ・スタイン。敵機なのにかっこいい!個人的には丸裸さんの赤いシナンジュよりこっちが好きです。

というワケでこんな狂ったゾルタン様の活躍が鑑賞できる『ガンダムNT』まだ観てない方はぜひ劇場へ!!


関連記事⇒『機動戦士ガンダムNT』の感想年末年始に『機動戦士ガンダムNT』をぜひドウゾ!

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年末年始に『機動戦士ガンダムNT』をぜひドウゾ!

2018-12-28 21:33:18 | ロボットアニメ系

数日前にアニメ映画『機動戦士ガンダムNT』が公開から24日経った12月23日に5億円を突破した!とのニュースを読みました。このヒットを受けてシリーズ前作にあたる『機動戦士ガンダムUC』のキャスト陣登壇の舞台挨拶が決定致したらしいです。

ニュース記事⇒『機動戦士ガンダムNT』興行収入5億円突破で記念舞台挨拶が決定 入場者特典もスゴイ

ちなみにワタクシ入場者特典もらってないなぁ・・・。岡山では配ってなかったのか?

それにしても自分がオススメしたい映画がヒットしているというのは嬉しいですね~。ワタクシが鑑賞したのはまだ上映開始して間もない頃でしたので自分だけが面白い!!と感じたのかと心配してましたからね。

以前感想の記事を書いた時にはテンション上りすぎて無駄な長文&妄想考察を書いてしまったことは正直反省しております。でも後悔はしてないです。だってそれだけ面白かったんですから。

『ガンダムNT』で驚いたのは90分という限られた尺の中でちゃんとストーリーを展開させ、アクションに力を入れ、主役機交代までやって前作の主人公まで登場させたうえでちゃんと役割を与えるという数々の要素をやりきってますからね~。本当にたいした作品です。

『機動戦士ガンダムNT』冒頭23分


冒頭23分も公開日にネットや地上波で見せるなんてことするから、当初そんなに自信がないのか?と思っていたんですが、実は真逆で自信の裏返しだったワケですね。

冒頭からスクリーンを意識した迫力あるアクションが展開されて、ググッと引き込まれるんですよ~。

ところで前作主人公のバナージの登場と活躍には驚きました。主人公ヨナを食う程の活躍でもないが、ただの顔見せでもないという絶妙なポジション。もの悲しいながら希望を感じさせるラストの展開になったのもバナージあってのことでした。

『機動戦士ガンダムUC』全話ダイジェスト ~バナージの旅路~


登場人物が共通しているので前作『ガンダムUC』を事前に観ておくとより楽しめるかとは思いますが、こんな動画を発見(ちなみにこれ公式動画です)。時間がない人はとりあえずこれを観てれば『ガンダムNT』には十分ついていけると思います。

年末年始に暇な時間を持て余してるならぜひ『ガンダムNT』を鑑賞していただきたいですね!

HGUC 機動戦士ガンダムNT ユニコーンガンダム3号機 フェネクス (デストロイモード) (ナラティブVer.) [ゴールドコーティング] 1/144スケール 色分け済みプラモデル
BANDAI SPIRITS(バンダイ スピリッツ)
BANDAI SPIRITS(バンダイ スピリッツ)


ゴールドコーティングバージョンカッコいいわ~。まさかこいつが後継機だったなんてなぁ~。

関連記事⇒『機動戦士ガンダムNT』の感想

それにしてもワタクシが感想の時に書いた妄想考察に似た意見ってネット上で見かけないんですよ。まぁ所詮妄想だからいいんですケドね・・・。エヴァンゲリオンに似てるなあって思ったんですが、思いすごしだったのかなぁ?

ということで今回はこれまで!次回乞うご期待!!

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『グレートマジンガー対ゲッターロボG 空中大激突』帰ってきたスカパー課題アニメ②

2018-12-27 17:38:14 | ロボットアニメ系
『グレートマジンガー対ゲッターロボG 空中大激突』

1975年に東映まんがまつりで上映されたアニメ映画作品。永井豪原作のTVアニメ『グレートマジンガー』と『ゲッターロボG』のクロスオーバー作品であり、ゲッターロボ側はテレビ版と異なるムサシの最期及びゲッターロボからゲッターロボGへの交替劇を描き、またグレートマジンガー側ではテレビ版に先駆けて新武装グレートブースターの登場を描いています。上映時間は24分。


あらすじ

突如現れた謎の宇宙船の攻撃を受け、リョウ・ムサシ・ハヤトの3人はただちに合体し反撃するが早乙女研究所は損壊。ベアー号とムサシを失ってしまった。早乙女博士は涙にくれるリョウとハヤトに新しいゲッターロボGを与える。一方、羽田空港に着陸した宇宙船は、周囲を手当たり次第に破壊、さらに光波獣・ピグドロンに対し出撃を命じていた。修理を終え、ピグドロンを倒すべく出撃したグレートマジンガーだが、ピグドロンの光の矢攻撃を受けて鉄也が負傷してしまう。駆けつけた新ゲッターロボGは鉄也を助け出すと、宇宙船に立ち向かった。そしてようやくグレートマジンガーの新しい武器・グレートブースターも完成。ゲッターロボGとグレートマジンガーの反撃が開始された。(Amazon Prime当該商品ページより引用)

感想

悪くはないのですが、『グレートマジンガー対ゲッターロボ』を鑑賞した直後に観てしまうとかなり物足りなかったです。

その理由は尺が24分と短いこともあるのでしょうが、最大の要因はゲッターロボGの活躍があまりにも描かれないからだと思います。

今回の映画も『グレートマジンガー対ゲッターロボ』同様にグレートマジンガーの世界にゲッターロボが客演しているという体裁の物語のために主役を食わないようゲッターロボ側の活躍がかなり地味になっています。

まぁそういう演出意図もわかるんですが、旧型のゲッターロボから新型へ乗り換える(しかもムサシという仲間を失っての)という重要なイベントがあったにも関わらず、3つの形態のうちゲッタードラゴンしか登場しないというのはあまりにも酷です。この辺りはもうちょっとどうにかならなかったんでしょうかね?

せっかくの新型なのでライガーやポセイドンの活躍も観たかったですよ。しかもグレートマジンガー側からは重要なコメディリリーフ役であるボスボロットも登場しませんしね。

グレートマジンガー及びゲッターロボGの両方のファンであると”ロボットたちの過不足ない活躍”を描いてくれないとどうしても物足りなく思ってしまいますね~。

それから物語は大変重かったですね。おそらく序盤にゲッターチームのムサシが戦死したことで物語全体に弔い合戦の意味合いが強くなりすぎたことが原因なんだと思います。新しい力を手に入れ、ようやく強敵を倒した後のラストもかなり湿っぽくてカタルシスを感じられにくかったのは残念です。

グレートマジンガー対ゲッターロボG 空中大激突(プレビュー)


機関銃の射撃音とともに現れるタイトルがカッコイイですね。

ところで作画はあんまりよくないですね。平凡な作画でした。まぁだからといってすごく崩れているシーンもないのですがね。

見所はラストのピクドロン戦です。傷つきながらも奮戦する2大ロボットの活躍には否応なくアツくなってしまいました。画面をところ狭しと飛び回るロボットというのはいいもんです。

それに今回も”技名叫び”がいい味出してましたよ。

グレートマジンガー対ゲッターロボG 空中大激突
藤川桂介
メーカー情報なし


それにしてもツッコミ所が多いんですよね~。

一番に挙げたいのはムサシ戦死の直後に明かされるゲッターロボGの存在。ていうか完成してたんなら、それで出撃してればムサシも死なずにすんだかもしれないのに・・・。早乙女博士も人が悪すぎる。

それから旧型より10倍強化されたゲッターロボGなんですが、劇中ではイマイチ活躍できないというトホホな展開に・・・。グレートマジンガーのオマケみたいに描かれてるのも正直残念でした。

【スパロボZ】ゲッターロボG全武装


スパロボZではゲッターロボGの戦闘シーンがよく再現されています。すごくカッコいいですなぁ~。ワタクシは個人的にライガーが好きなんですよ。あの細長いボディがたまらない。

ゲッターロボの魅力はその変幻自在なところにあるのに、変形しないゲッターロボなんて炭酸のぬけたコーラみたいなもんですよ。


放送局:東映チャンネル
    
    2019年1月4日(金)19:30~20:00
    
    2019年1月18日(金)19:30~20:00
     
    2019年1月29日(火)8:30~9:00


ちなみに『劇場版 マジンガーZ / INFINITY』の放送日は同じく東映チャンネルで以下の通りです。

      2019年1月11日(金)18:00~20:00

     2019年1月14日(月)11:00~13:00
     
     2019年1月25日(金)18:00~20:00


関連記事⇒『劇場版マジンガーZ/INFINITY』マジンガー愛がほとばしる!!21世紀の”東映まんが祭り”


なんだが悪口をいっぱい書いてしまいましたが、30分で完成されていた『グレートマジンガー対ゲッターロボ』を鑑賞した直後だと本作がどうしても見劣りしてしまうのです。

まぁね、『グレートマジンガー対ゲッターロボ』よりも盛り上げようといろいろ詰め込んでしまったんでしょう。でもそれが逆に消化不良になってしまったと・・・・。

クロスオーバーものを作る難しさみたいなものも感じられるから、そういう意味では実に興味深い作品ではあるんですがね・・。

では、今回はこれまで!次回、乞うご期待!

関連記事⇒『グレートマジンガー対ゲッターロボ』帰ってきたスカパー課題アニメ①


マジンガー the MOVIE 永井豪スーパーロボットBOX [DVD]
永井豪
東映ビデオ


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『グレートマジンガー対ゲッターロボ』帰ってきたスカパー課題アニメ①

2018-12-23 11:01:21 | ロボットアニメ系
さてさて、先日の予告通りスカパー課題アニメが帰ってまいりました。

『グレートマジンガー対ゲッターロボ』

1975年3月21日に東映まんがまつりで上映された日本のアニメーション映画です。TVアニメ『グレートマジンガー』と『ゲッターロボ』のクロスオーバー作品で、タイトルに「対」とついてますが、両者の直接対決が描かれているわけではありません。二大ロボットのクロスオーバーは後のスーパーロボット大戦シリーズの原点ともいえます。上映時間は30分。

あらすじ

東京上空を覆う夥しい流星雨の中にひときわ強い光を放つ物体があり、ゲッターロボの早乙女研究所とグレートマジンガーの科学要塞研究所では同時に怪電波をキャッチした。横浜上空に停止した物体(円盤)は、宇宙怪獣ギルギルガンの幼虫を残して上昇。その円盤に向かってゲッターマシンが出撃した。だが円盤は手強く、リョウたちは苦戦を強いられる。一方、ギルギルガンの幼虫は好物の鉄が豊富な京浜工業地帯で暴れまわっていた。鉄を食べどんどん成長するギルギルガンにグレートマジンガーが挑戦するが、口から吐き出される溶解液に手が出せない。宇宙怪獣を倒すためには二大ロボットが協力して戦うしかないと考えた兜、早乙女両博士は、ギルギルガンを無人島へ誘い込む作戦を立てるのだが…。(Amazon Prime当該商品ページより引用)

感想

今回の記事作成のため久しぶりに鑑賞してみましたが、40年以上前の子ども用アニメなのに意外なことにかなり面白かったですね。

物語は極めて単純。お互いにライバル心が強すぎる二大ロボットのパイロット達が共闘して強敵を倒すことで友情を深める。とまぁとてもわかりやすい物語です。

では、一体何がそんなに面白かったのか?それはたった30分の中に少年たちの観たいものがギッシリ詰まっている作品だったからです。

グレートマジンガーは内蔵された多くの武器で暴れまわり、ゲッターロボも1,2,3それぞれの形態で活躍を見せつけ、そして二大ロボットの陰でしっかりビューナスAやボスボロットが活躍するのです。

感心するほどに登場キャラ、ロボットたちの活躍の分量というかバランスがいいのですよ~。

本作はどちらかといえばグレートマジンガーの世界にゲッターロボが客演しているという構成になっています。こういう場合には客演側の活躍が弱く描かれること(実際に弱い場合や登場時間が非常に短いなど)が多くなると思います。

客演側が弱い好例は同じ東映まんがまつりの映画『マジンガーZ対デビルマン』が挙げられます。やたらデビルマンが弱かったことはワタクシも過去にブログで指摘しました。しかし本作はできるだけ二大ロボットを平等に扱っています。

関連記事⇒『マジンガーZ対デビルマン』スカパー課題アニメ映画2018年1月号その①

グレートマジンガー及びゲッターロボはそれぞれ当時の少年たちに相当な人気を誇ったアニメですからファンの少年たちにとって二大ロボットが過不足なく活躍してくれることはこのうえなく嬉しかったはずです。もちろん、ワタクシも心をアツくいたしました。

それにしても30分という持ち時間でそれを作ってしまったスタッフはすごいですね。ちゃんとニーズを把握していたからこそできたのでしょう。

グレートマジンガー対ゲッターロボ(プレビュー)


終盤にグレートマジンガーが格納庫から直で発進するシーンはかなりカッコよく見どころの一つです。それでも劇場作品の作画としては、低めの印象。TVからのバンクシーンも多く、若干の手抜き感が否めない仕上がりになってました。こういう所はほめられませんね。

それなのに何故かボスボロットの作画は気合が入ってて笑ってしまいました。ボスボロットは愛されていますね。

それから本作のオリジナル敵であるギルギルガン(最終形態)のデザインは秀逸ですね。凶悪さのなかに妙なカッコよさが同居してて二大ロボットを前にしても見劣りしないのは素晴らしいですね。

【スパロボα】 ギルギルガン全武装


スパロボのSDキャラですらこの存在感です。なかなかのものでしょう?ちなみに”メカギルギルガン”はスパロボオリジナルですので本作には登場いたしません。

そういえば、兜博士が鉄也を「バカ!」と言いながらビンタするシーンがありましたね。体罰が厳禁になった2018年現在では考えられないシーンで時代を感じました。

まぁ誤解を恐れずに言えば当時はこういう”鉄拳制裁”はすごく”重要でアツいシーン”でした。

かつては頭に血が上ったり、天狗になったり、弱気になったりした主人公の目を覚まさせるために目上の人物(先輩、コーチ、監督、上司など)が鉄拳制裁をするという演出がよく使われてましたね。

本作でも当然すごく重要でアツいシーンなので必見なのですが、今の若い人が見てもすんなり受け入れられないかもしれませんね~。

グレートマジンガー対ゲッターロボ
藤川桂介,今田智憲
メーカー情報なし


キャスティングは当然TV版と同じなので安心のクオリティです。剣鉄也役の野田さんと流竜馬役の神谷さんの”技名叫び”は何歳になっても心を震わせてくれます。

ワタクシは本作を大人になってようやく鑑賞できたのに、今ではこんな古い作品をアマゾンプライムでは鑑賞(有料ですが)できるとはイイ時代になりましたね。

放送局:東映チャンネル

放送日時:2019年1月 5日(土) 6:00~ 7:00
     
     2019年1月11日(金)17:00~18:00
     
     2019年1月25日(金)17:00~18:00



ちなみに『劇場版 マジンガーZ / INFINITY』の放送日は同じく東映チャンネルで以下の通りです。こちらもオススメですよ。

      2019年1月11日(金)18:00~20:00

     2019年1月14日(月)11:00~13:00
     
     2019年1月25日(金)18:00~20:00


関連記事⇒『劇場版マジンガーZ/INFINITY』マジンガー愛がほとばしる!!21世紀の”東映まんが祭り”

もう一つの『グレートマジンガー対ゲッターロボG 空中大激突』の感想はまた近いうちに記事を更新いたしますので今しばらくお待ちください。

では、今回はこれまで!次回、乞うご期待!

復刻! 東映まんがまつり 1975年春 [DVD]
樫山文枝,野田圭一,岡崎徹,山本圭子,吉田理保子
TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)



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予告、帰ってきたスカパー課題アニメ~劇場版マジンガーシリーズ~

2018-12-19 23:18:37 | ロボットアニメ系
来月、東映チャンネルで『マジンガーZ / INFINITY』が放送されます。いよいよTVに登場ですね~。スパロボTにも参戦が決定している作品だけにタイムリーですねぇ~。

しっかし、『マジンガーZ / INFINITY』については公開時にすでに感想記事を書いているのです!せっかくのブログのネタなんでこの機会をなんとかできないかと足りない頭をひねってみたところ・・・。

『マジンガーZ / INFINITY』放送記念で東映チャンネルにて『グレートマジンガー対ゲッターロボ』と『グレートマジンガー対ゲッターロボG 空中大激突』の2作品が併せて放送されることになってるので、今月中にその感想を書いていこうと思っています。

つまりスカパー課題アニメの復活というワケです。

グレートマジンガー対ゲッターロボ(プレビュー)


グレートマジンガー対ゲッターロボG 空中大激突(プレビュー)


どちらも東映まんがまつりにて公開された短編アニメですが、原作者が同じとはいえ作品の垣根を越えたロボット作品のクロスオーバーはまさにスーパーロボット大戦の原点であり、記念碑的な作品です。

ワタクシ、”劇場版マジンガーシリーズ”って括ってますが、ゲッターロボ無視すんなよ!って言われそうですね。『劇場版マジンガーZ/INFINITY』にひっかけてますんで、今回のところはご勘弁ください。

記事は来週中には投稿したいと思っていますので、それまで今しばらくお待ちください。その間は以前書いた劇場版マジンガーシリーズの記事を読んでいただけたら幸いです。

『劇場版マジンガーZ/INFINITY』マジンガー愛がほとばしる!!21世紀の”東映まんが祭り”

『マジンガーZ対デビルマン』スカパー課題アニメ映画2018年1月号その①

『マジンガーZ対暗黒大将軍』スカパー課題アニメ映画2018年1月号その②

『マジンガーZ対ドクターヘル』スカパー課題アニメ映画2018年1月号その③

【マジンガーZ / INFINITY】Blu-ray&DVD 30秒発売前CM



マジンガーZ / INFINITY 通常版 [Blu-ray]
森久保祥太郎,茅野愛衣,上坂すみれ,関俊彦,花江夏樹
KADOKAWA / 角川書店


森久保さんの甲児くんって予告編で違和感あったんですが、本編を鑑賞してみるととても合っていましたね~。昨今のロボットアニメでも間違いなくオススメの映画でした。

ということで、ここまで!今回は予告なのでずいぶん薄味な記事になっちゃいましたね。

ではでは次回、乞うご期待!

関連記事⇒コミック『マジンガーZ インターバルピース 』を購入


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『機動戦士ガンダムNT』の感想

2018-12-04 00:40:49 | ロボットアニメ系
12/3の月曜日に劇場にて『機動戦士ガンダムNT』を鑑賞してきました。今回はその感想を書いていきます。

『機動戦士ガンダムNT』

2018年11月30日より劇場公開された日本のアニメ映画であり、ガンダムシリーズの一作品です。上映時間は90分。”宇宙世紀”を舞台にしたガンダム作品としては『機動戦士ガンダムF91』以来27年ぶりの新作映画となり、『機動戦士ガンダムUC』以降の物語を展開する「UC NexT 0100」の第1弾として製作されました。監督は吉沢俊一さんで本作が初監督となります。

あらすじ

ラプラスの箱をめぐる「ラプラス事変」の終結から1年後の宇宙世紀0097年。地球連邦軍に所属する青年ヨナ・バシュタは、ルオ商会の特別顧問ミシェル・ルオに呼び出され、消息不明となったモビルスーツ(MS)ユニコーンガンダム3号機 フェネクスの捕獲作戦「不死鳥狩り」に参加する。フェネクスのパイロットが、かつて自分やミシェルとともにジオン公国軍のコロニー落としを事前に察知し、「奇蹟の子供たち」と呼ばれた過去をもつ幼なじみのリタ・ベルナルであることを知ったヨナは、彼女と再会するため、ナラティブガンダムのパイロットとしてフェネクス確保に臨む。(ウィキペディア当該項目より引用)

感想

面白かったです。とにかく期待通りに力のこもった戦闘シーンが詰め込まれていましたし、ストーリーの方も切なくもの悲しいながら、最後に希望を与えてくれるようなものになっていて好感が持てました。

『ガンダムUC』の続編的位置の作品ということもあって、UCのキャラも多数登場するのも嬉しい。登場時間は少ないものの、ただのチョイ役でないのも見所ですよ。特に”あの人”がモビルスーツに乗って出てくるとは思ってなかったですからね。事前の情報をあまり(冒頭23分間観ておいてですが)仕入れていないワタクシは驚いたとともに素直にうれしかったです。

それからUC以前の宇宙世紀のガンダム作品の映像を流用するというオールドファンが喜びそうな演出も多数あったのも印象的でした。ワタクシ、あの”スイカバー”のシーンが出てきたときにはちょっと笑ってしまいました。

『機動戦士ガンダムNT』上映中 TV-CM


この予告の8秒付近でチラリと姿を見せる濃いグレーのモビルスーツに”あの人”が乗ってます。このモビルスーツお顔が・・・ですね。まぁ誰が乗っているかは劇場に行って確かめてください。

本作オリジナルのキャラクターはデザインも含め、暗くて少し地味な印象の人物が多めなのですが、ゾルタン・アッカネンというキャラだけは別(デザインも)でした。

闘争本能をむき出しにしてくる狂気をまとった強敵キャラとしてはターンエーのギンガナムを想起させ、最高に良かったですね。トチ狂ったこいつがネオ・ジオングとか危ないオモチャで主人公たちに襲い掛かってくるんですからね~。そりゃ作画にも力が入るってもんでしょう。

そうそう、味方側でいえばイアゴ・ハーカナ隊長がいい味出してましたね。当初、主人公ヨナやルオ商会を快く思っていないんですが、根がいい人だからなのか、最後はおせっかい焼の担任の先生みたいになっちゃいますからね~。本作のストーリーは基本暗いんですが、ワタクシはイアゴ隊長のおかげて少し癒されました。

上の予告動画でも聞けますがイアゴ隊長の「いけ!ガンダム、お前達ならやれる!!あの時と同じだ!」のシーンは感涙ものです(さぁて”あの時”ってどの時でしょうね~”)。

それから作画ですが、モビルスーツの戦闘シーンはすごかったですね。序盤からラストまで一切手を抜いてなかったと思います。

好きなシーンはゾルタンがネオ・ジオングで大暴れするシーン。ネオ・ジオングもナラティブのA装備に負けず劣らずのビクッリドッキリメカのオンパレードで楽しかった~。

それからやっぱりラストのバトルでしょうね~。○○への乗換からの展開も王道ながらアツかったです。『ガンダムUC』でもネオ・ジオングとの対決を本作くらいにちゃんと描いてくればよかったのに~と思いました。ネタバレになるからあんまり詳しく書けなくてすみませんが、劇場でぜひお確かめください。カタルシス半端なかったですよ~。

と、ここまでべた褒めしたきましたが、あえて文句をつけたい点があるので書いておきます。

それは物語上の設定の説明場面が小難しいことです。全体の尺も90分で戦闘シーンも多量にあるので、ナレーションではなくキャラクターのセリフにしたのはよかったのですが、なんだか小難しい言い回しなんですよ。砕けた言い方に変換しないとセリフにした意味がないんじゃないかと思うんですがね・・・。

まぁでもザックリと理解できていれば物語は十分楽しめますよ。どうせ不明な点は後からネットでも本でも解説してくれる何かがでてくるんだから。


HGUC 機動戦士ガンダムNT ナラティブガンダム A装備 1/144スケール 色分け済みプラモデル
BANDAI SPIRITS(バンダイ スピリッツ)
BANDAI SPIRITS(バンダイ スピリッツ)


HGUC 機動戦士ガンダムNT ユニコーンガンダム3号機 フェネクス (デストロイモード) (ナラティブVer.) [ゴールドコーティング] 1/144スケール 色分け済みプラモデル
BANDAI SPIRITS(バンダイ スピリッツ)
BANDAI SPIRITS(バンダイ スピリッツ)


設定画だけだと伝わりませんでしたが、本編でのナラティブとフェネクスの活躍はカッコよかったですよ~。ロボットって上手く動くとカッコイイもんなでしょうね~。

おっと、キャスティングに触れていませんでしたね。

本作でメインをはってる人たちのことは勉強不足で存じ上げませんでしたが、演技は申し分なかったと思います。特にゾルタン役の梅原裕一郎さんの演技は素晴らしかったですね。狂気の裏側にある自分の出自ゆえの挫折感や孤独感を持つキャラをうま~く演じてくれてました。

そうそう、狂気のキャラ声優といえば思い浮かぶ(ワタクシが)佐藤せつじさんも本作には参加されていますね。残念ながら出番は少ないのですが、シェザール隊のバンカラキャラとして不良っぽい口調が妙な存在感を醸し出してて個人的には面白かったです。

この他に脇を固める役者陣も中井和哉さん、山路和弘さん、てらそままさきさんなどなどその声を耳にするだけで安心できる実力派ぞろい。下手なタレントが紛れ込んでなくて本当によかったですよ。

機動戦士ガンダムUC11 不死鳥狩り 機動戦士ガンダムUC (角川コミックス・エース)
矢立肇・富野由悠季,カトキ ハジメ
KADOKAWA / 角川書店


本作の原案になった小説がありますが、本作を観て俄然興味が湧いてきましたね。いつの日か、どう本作と違うのは比べてブログの記事にしてみたいですね~。

さてさて、長々書いてきましたが、結局ワタクシの言いたいことは「つべこべ言わずに劇場に行ってちょ!」ということなんですよ。ワタクシは¥1800全然惜しくなかったですよ~。だから読者の皆さんも90分でお腹いっぱいになってきてください!!

そういえば『閃光のハサウェイ』の予告トレーラーのことですが、まぁ観ても観なくてもいいんじゃないかなって感じでした。全然できてないんだろうな~って思いましたし・・・。ちなみに『閃光のハサウェイ』の予告トレーラーを観る場合は最後の最後まで席を立ってはいけませんよ。

ということで今回の記事は一応ここまでです。ランキングのボタンの下にワタクシの妄想大全開のことが書いてますが、読んでも怒らない方だけ読んでください。きっとくだらないことが書いてあります。

ではでは次回、乞うご期待!

関連記事⇒『機動戦士ガンダムNT』ワクワクが止まらない!冒頭23分


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おまけの大妄想編!(あくまでワタクシの妄想ですので取扱いにはご注意くださいませませ)



**ストーリー上のネタバレになるかもしれませんので、今回の記事の中では固有名詞などを伏字にしながら書いていきますのでご了承ください。

『機動戦士ガンダムNT』って、とあるロボットアニメに似てるなぁって思ったんですよね。そのアニメは頭に”エ”のつく超有名ロボットアニメ(以下”あのアニメ”)なんですがね。

まず最初にピンときたのはネット配信もされてる冒頭23分を観た時からでした。

そこではキーワードとしてサイコフレームの力が”神様の力”なんて表現され、”人間には過ぎた力である”ことも示唆されていますよね。

さらに本編全てをみて改めて思ったことが、重要人物の役割分布がよく似ていることです。

ヨナ⇒シ○○くん、ミシェル⇒○○○ウ、リタ⇒ユ○、イアゴ隊長⇒ミ○○さん、ブリック⇒○月+リ○○さん、バ○○○⇒○ヲ○くん

というように”あのアニメ”に人物の役割を置き換えることができます。

それから小道具についても類似点があります。

NT-D⇒ダ○○プ○○、フェネクス⇒初○○

また”神の力”を手に入れて○○と再び会うってことも、これまたソックリんなんですよ。

つまり、これらの類似点からこの作品はガンダムの皮を被った”あのアニメ”だったんじゃないか?と思えてくるのです。ワタクシに限らず、”あのアニメ”ってラストがすっきりしないで終わるし、新企画の方も話が進むうちにファンが望んでない方向に進んでいると思いませんか?

だから、本作の監督たちスタッフは自分たちで自分の観たいラストのすっきりした”あのアニメ”を作ろうとしたってことなんじゃないでしょうか?しかも大胆不敵にガンダムでです。

それに本作って結構小難しい設定なんですが、”あのアニメ”と似ていれば内容も理解されやすいって思ったのかもしれませんね。

なぁ~てことを考えていたワケなんですよ・・・・。

ともかくワタクシの妄想はまだまだ形になっていませんから本当はあんまり表に出さない方がいいんでしょうけどね。それでも、もし今後、形になるようでしたら記事にするかもしれません。まぁこれについては全く期待しないでください。

ということでおまけの大妄想編!は以上でございます。ここまで読んでくださった方、本当にありがとうございました。

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『機動戦士ガンダムNT』ワクワクが止まらない!冒頭23分

2018-11-30 21:58:39 | ロボットアニメ系
今日から劇場公開の『機動戦士ガンダムNT』。予告通り冒頭23分がネット配信されましたのでこの映像の感想でも書いていこうと思います。

『機動戦士ガンダムNT』冒頭23分


わぁ~続きが早く観たいですね~。まぁ当然ですが、ストーリーはまだまだ謎だらけ。

ユニコーンガンダム3号機”フェネクス”を奪取しようとするルオ商会の狙いは?人間が操縦してるとは思えない超絶スピードのフェクスクにどんな秘密が隠れてるのか?戦争を避けたいミネバの思惑の陰で動き出す”袖付”の残党たち?などなど先のストーリーのことを考えるだけでワクワクが止まりません!!!

それにしても戦闘シーンが期待以上でした。懐かしのディジェが最新の作画で動くのも個人的には嬉しかったのですが、やっぱりナラティブガンダムVSフェネクスのシーンはよかった。

全身金色の”神獣”のようなデザインを持つフェネクスが非人間的スピードと軌道で逃走するのに対してなりふり構わない武骨なデザインのナラティブガンダムA装備が、ものすごいGに耐え操縦する主人公ともども必死に追いすがる様子は胸アツでした。

ものすごいスピードの中でギリギリの判断をしながらフェネクスを捕獲しようとするナラティブガンダムが”秘密道具”的装備を矢継ぎ早に使ってくる展開は楽しかったし、なにより3DCGじゃない質の高いメカ作画も素晴らしかったですね。

だから序盤の盛り上がり所としてもお腹いっぱいになるデキでしたよ。

HGUC 機動戦士ガンダムNT ナラティブガンダム A装備 1/144スケール 色分け済みプラモデル
BANDAI SPIRITS(バンダイ スピリッツ)
BANDAI SPIRITS(バンダイ スピリッツ)


HGUC 機動戦士ガンダムNT ユニコーンガンダム3号機 フェネクス (デストロイモード) (ナラティブVer.) [ゴールドコーティング] 1/144スケール 色分け済みプラモデル
BANDAI SPIRITS(バンダイ スピリッツ)
BANDAI SPIRITS(バンダイ スピリッツ)


武骨で実戦的なナラティブガンダム(A装備)とスタイリッシュで神秘的なフェネクスとのデザインの対比も面白いですね。当初ナラティブガンダムはダサいと思っていたのですが、動くとめちゃくちゃカッコいいじゃないですか~。この映像を見てイッキに好きになりました。

ワタクシはたぶん12/3の月曜日には劇場へ足を運べるとは思います。劇場で鑑賞したら来週中には感想を書いていこうと思っていますのでよかったら読んでやってください。

では今回はこれまで、次回乞うご期待。

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なに~!『ガンダムNT』本編冒頭23分間をTV放送とネット配信するだと!?

2018-11-27 00:05:50 | ロボットアニメ系
ガンダム40周年の大型プロジェクトの発表で気づいてなかったのですが、『ガンダムNT』の本編から冒頭23分間を地上波TV放送とネット配信するという公式発表がなされていました!

ニュースソース⇒公開を記念して『ガンダムNT』本編冒頭23分、TV放送&配信決定!

以下のとおり放送&配信されるとのこと。
TV放送
BS11:2018年12月1日(土)19:30~

TOKYO MX:2018年12月4日(火)22:30~

ネット配信:2018年11月30日(金) 18:00~ 配信開始
  ・ガンダムファンクラブ
  ・バンダイチャンネル
  ・GyaO!
  ・AbemaTV
  ・Youtube

PlayStation VR「シアタールームVR」:2018年12月13日(木) 12:00~ 配信開始

U-NEXT:配信時期未定

ネット配信は公開日当日の夕方からタダで冒頭23分間が鑑賞できるということになりますね。

内容的には冒頭から23分間もあるので迫力のモビルスーツ戦も鑑賞できるとのこと。まぁTVの30分枠アニメならばほぼ一話分鑑賞できるワケですから、お客にとってみれば劇場に行って鑑賞するのか、DVDレンタル及びネットの有料配信にするのかを決める大きな指針にもなりうるでしょうね~。

それにしても配給側としては大胆な手に打ってでますね。それだけ見せてもお客を満足させる自信があるのか?それともある程度安売りしないとお客を呼べないと思っているのか?

人気を獲得したUCの外伝的ストーリーながら、UCから登場するキャラもミネバとマーサくらいしかいないようですから、公開前のインパクトが弱い気がするのも事実ではあります。だからこういう宣伝方法もありといえばありなんですが・・・。それでも23分間ってすごい長い時間ですよね~。

『機動戦士ガンダムNT』予告


昨今では珍しくなったメカをCGで作画しない手法には個人的にすごく好感が持てるので、実はお話よりも戦闘シーンに期待しています。

フェネクスに対するナラティブのデザインがどうも好きになれませんが、戦闘シーン見たさにワタクシは劇場にいこうとは思っています。閃光のハサウェイのトレーラーも公開されますからね・・・・。

あっそうか!今回のことは閃光のハサウェイ劇場版のトレーラーに本編が食われないようにという配慮もあるのかもしれないですね。ハサウェイの劇場版の情報が公開されてから、NTって思いっきり霞んでますからね~。配給する方も必死になるワケだ、こりゃ。

HGUC 機動戦士ガンダムNT ナラティブガンダム A装備 1/144スケール 色分け済みプラモデル
BANDAI SPIRITS(バンダイ スピリッツ)
BANDAI SPIRITS(バンダイ スピリッツ)


A型装備は0083のデンドロビウムのような外見ですね。正直兵器というより作業機械のような印象も受けます。劇中の活躍にも期待したいところです。

HGUC 機動戦士ガンダムNT ユニコーンガンダム3号機 フェネクス (デストロイモード) (ナラティブVer.) [ゴールドコーティング] 1/144スケール 色分け済みプラモデル
BANDAI SPIRITS(バンダイ スピリッツ)
BANDAI SPIRITS(バンダイ スピリッツ)


金色のユニコーンガンダムというだけでカッコいいフェネクス。劇中では敵?のようですが、果たしてどうなるのでしょう?

ワタクシはちゃんと冒頭23分もチェックしたうえで劇場に行こうと思います。暇があったら感想をブログで書くかもしれませんので、その時はぜひ読んでくださいまし。

では今回はこれまで、次回乞うご期待。

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2019年は大忙しだ!「機動戦士ガンダム40周年プロジェクト」

2018-11-21 21:06:28 | ロボットアニメ系
今日、11/21日「機動戦士ガンダム40周年プロジェクト」の大型プロジェクトが発表されましたね。

公式サイトのニュース記事⇒ガンダム40周年を記念して『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』など5つの作品を展開!

ニュース記事から情報を簡単にまとめてみました。

その①『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』TVシリーズ

全六話の劇場版を全13話のTVシリーズに再編集して2019年4月からNHK総合テレビにて放送予定。

その②『ガンダムビルドシリーズ』新作


ガンプラバトルをテーマにした大人気タイトルの続編の制作も進行中とのこと。でもまだ詳細は未定とのこと。

その③『SDガンダムワールド 三国創傑伝』(さんごくそうけつでん)

2018年、30周年を迎えた「SDガンダムシリーズの新しいシリーズ。こちらも詳細未定とのこと。

その④『劇場版 ガンダム Gのレコンギスタ』

2014年のアニメ『ガンダム Gのレコンギスタ』に新作カットを大幅に追加して再編集。また、総監督の富野由悠季氏が20周年を迎えるフランス・パリ「JAPAN EXPO」に登壇される予定。

その⑤『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』三部作

1989年に出版された富野由悠季の小説を原作に劇場版3部作として新作するとのこと。予告トレーラーが11月30日より全国ロードショーされる『機動戦士ガンダムNT』にて公開されるとのこと。

5つの内、3つが映像作品とは2019年のスケジュールが大変なことになりそうですが、注目はその④と⑤でしょうね。

まず『劇場版 ガンダム Gのレコンギスタ』は富野御大がここ数年やるやる、作ってる作ってると言いつつ全然ちゃんとした情報が出てこなかったので”やるやる詐欺説”まで出ていましたからね~。御大よかったね!!なんかワタクシも嬉しいです。

「ガンダム Gのレコンギスタ」エンディングテーマPV


ガンダム Gのレコンギスタ 1(特装限定版) [Blu-ray]
石井マーク,嶋村侑,寿美菜子
バンダイビジュアル


TV版はなにかと評判悪いようでそれを挽回できるのか?ところで御大曰く5部作ってことですが、本当なんでしょうかね?今後の情報に注目ですね。

次に『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』三部作。こちらも待望の待望の映像化ですね。原作が出たのが1989年って来年でちょうど30年じゃん!映像化を待ち望んでいたファンの方よかったですね。それにしても三部作とは気合の入り方も半端ない!

機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ〈上〉 (角川文庫―スニーカー文庫)
美樹本 晴彦
角川書店


機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ〈中〉 (角川文庫―スニーカー文庫)
美樹本 晴彦
角川書店


機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ〈下〉 (角川文庫―スニーカー文庫)
美樹本 晴彦
角川書店


普通に考えると小説1巻ごとに一本映画がつくられる計算ですね。原作通りの結末になるのか?気になるところですね。

スパロボV Ξガンダム(ハサウェイ)武器一覧


ワタクシはスパロボVでの”ハサウェイ”しか知らないので改めてすごく楽しみですね。ハサウェイ役は佐々木望さんなのか?キャスティングも気になるところですね。『機動戦士ガンダムNT』での予告トレーラー見ればわかりますかね~?やっぱり『機動戦士ガンダムNT』観に行かないといけないなぁ~。

ここ数年ロボットアニメ熱の引いていたワタクシですが、こんだけいろいろあったら嫌でもアツくなるってもんですよ。2019年はスパロボの新作もあるってのにガンダムの方も容赦ない!これは忙しい年になりそうですよ。まぁ嬉しい悲鳴ってヤツですね!

ここ数日、嬉しいニュースが続いてブログ更新の方も忙しいです。ということで今回はこれまで!次回、乞うご期待!!

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『劇場版∀ガンダムI 地球光』&『劇場版∀ガンダムII 月光蝶』スカパー課題アニメ映画9月号

2018-08-25 22:49:16 | ロボットアニメ系
はい、毎度!というワケで今回は予告通りスカパー課題アニメ映画9月号でございます。今回の課題アニメ劇場版∀ガンダムは2タイトルで一つの物語なので今回の記事で一度にかいちゃうことにしました。

それではいってみましょう。

スカパー課題アニメ映画9月号『劇場版∀ガンダムI 地球光』&『劇場版∀ガンダムII 月光蝶』

2002年2月9日より全国一斉公開されたアニメ映画。TVシリーズの全50話に新作カットを加えて、全2部作の劇場用アニメとして再編集されました。監督はTVシリーズと同じく富野由悠季監督です。上映時間は各128分。2部作を日替わりで上映する「サイマル・ロードショー」方式がとられ、これは日本映画界では初の試みでした。

なお、2部作は以下のようにTVシリーズに対応しています。

劇場版∀ガンダムI 地球光⇒第1話 ~第27話
劇場版∀ガンダムII 月光蝶⇒第28話~第50話

余談ですがTVシリーズが放送される前に主役機∀ガンダムのデザイン発表された時に、あまりにも奇抜だったので世間からずいぶん評判が悪かったのを覚えてますね。だってヒゲの生えたように見えるロボットって正直カッコ悪いですからね~。それでもTVアニメにしては丁寧な作画と素晴らしいストーリーのため放送終了後には多くのファンを獲得しました。

さらに余談ですが、今では一般的に使われる”黒歴史”って言葉もこのアニメが発祥だったりします。


『劇場版∀ガンダムI 地球光』

あらすじ


はるか遠い未来──月の民“ムーンレィス"の少年ロラン・セアックは、友人たちとモビルスーツ“フラット"で地球のアメリア大陸に降り立った。ロランはそこで産業革命の活気あふれる地球のひとびとに出会った。だが、月の軍隊“ディアナ・カウンター"は地球帰還作戦を強行し、地球の自警軍“ミリシャ"とのあいだで戦争を起こしてしまった。そして神像の中から出現した白く巨大な機械人形は、ロランを乗せたままライフルで自動的に応戦した。それは“黒歴史"の遺産“∀(ターンエー)ガンダム"の復活だった!(Amazon当該商品ページより引用)

感想

ザ・ダイジェスト!結構、肝心な部分がカットされている印象。特に主人公ロランのカミングアウトのシーンが丸々ないのはその後の話に大きな影響がでちゃうと思うんですがね。なんとか入れることはできなかったのか?TVシリーズ観てない人には不親切な作りになってますね。

それから∀ガンダムTVシリーズ前半の独特の牧歌的かつのんびりとした雰囲気が全然伝わってこないのは残念。世界名作劇場の世界にロボットが登場するっていう雰囲気が∀ガンダムの前半の真骨頂だと思うんですが・・・。まぁ27話分を128分にするんだからのんびりはしてられないのでしょう。なんだか全体的にドタバタしてて観てても落ち着かなかったですね~。

それからトミノ節と呼ばれる独特のセリフ回しもダイジェストには向いてなくて少々物語をわかりづらくしていますね・・・。

まぁⅠについては月の民が主人公であること。20世紀初頭くらいの文明レベルの地球と遥かにすすんだ文明ともった月との対比。さらに長い間交流のなかった地球と月との対立と戦争が勃発。月の民なのに地球側に立って戦う主人公。月の女王と、女王に瓜二つな地球の少女の交流。と、これをポイントに観ていればとりあえず置いていかれることはないと思います。

正直、カットされてるシーンの方が心に残ってるもんだから、観ながら少し悲しく思ってしまいました。ロランの牛とか、洗濯とか入れてくれてないとなぁ・・・。それでもⅠのラストをロストマウンテンの”夜中の夜明け”で終わらせたのはよかったと思いますね。Ⅱに向けて「コレ、どうするの?」という疑問を残しつつ、エンドロールでのソシエの花嫁衣裳姿はグッときました。

と、酷評してきましたが、見所がないワケではありませんよ。登場するロボットの重量感とそれに反して躍動感もクオリティが高く特に主役機∀ガンダム(劇中ではほぼ”ホワイトドール”と呼ばれてます)が良いです。デザインがダサいのに動くとハンパなくカッコいいんですよ。終盤のシールドで敵ロボット・ウォドムのビームを受け止めるシーンからの戦闘はオススメのシーンですね。

∀劇場1地球光 片段(Willgem起飛)


ちょうどイイ動画がありましたので借りてきました。思いっきりネタバレなんですが、百聞は一見にしかずですからね。とりあえずロボットの動きだけ見てください。もともとはテレビアニメですから劇場用の作画レベルではないのかもしれませんが、結構よく動くなぁと感心してしまいます。

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『劇場版∀ガンダムII 月光蝶』


ロランたちは宇宙船“ウィルゲム"で月へ向かい、裏で戦乱を演出する者たちを突き止めた。戦争の火種は、政治家アグリッパ・メンテナーと軍人ギム・ギンガナムが手を結んでディアナから権力を奪おうと企んだことにあったのだ。そしてギンガナムこそは、この機会に戦争を楽しもうと考えた危険人物だった。黒歴史最強のモビルスーツ“ターンX(エックス)"を発掘したギンガナムは、ロランの機械人形を“∀(ターンエー)"と呼んで、自ら戦いを挑んでくる。そして女王ディアナは、ついに黒歴史の記録の封印を解いた……。宇宙世紀の遠い未来の果てに隠された真実が、いま明らかになる!(Amazon当該商品ページより引用)


感想

Ⅰに続きダイジェストで忙しなさはあるのですが、話の展開に緊張感があるので結構面白く観ることができました。Ⅰに比べて戦闘シーンも増えていますし、画的にも派手で飽きがきませんね。

それからⅡからわかりやすい悪役も登場するのでストーリーも「コイツをなんとかすれば話が終わるな」とわかるのでⅠよりも鑑賞しやすくなってますね。よく128分にまとめたなぁと正直感心しました。

また、Ⅱでは本作通じての「機械は使いようで人にとって害にもなれば、役にも立つ」というメッセージもⅠよりも受け取りやすくなっているので鑑賞が終わっても感動が心に残るようになっています。まぁトミノ節の弊害はⅡにも健在なので少々わかりづらいのですがね・・・・。

そうそう、トミノ節のなかでも最も意味不明なセリフがあるのでここで解説しておきたいと思います。

それは「ユニバァーーース!!!」って叫び声。TVシリーズにも出てくる叫び声で、意味不明すぎてワタクシが初めて観た時ポカンとしちゃいました。

∀ガンダム第49話の「ユニバァァァス!!」


この動画のように叫ぶワケですが、普通の英語ならば宇宙と訳する言葉ですね。でもここで使われてる意味は全然違うみたいで富野監督によれば月の民・ムーンレィスの感情が昂ぶった際に口にする感嘆詞であり、「Oh my God!」「Wonderful!」などに近い言葉らしいとのことです。

これに従って動画のユニバースを解釈すると「Oh my God!」ってことになるんでしょうね~。劇場版では結構出てくるので鑑賞前に予習しておきたいセリフです。ていうかせめて劇中で解説しろよって思うんですがね!

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朴璐美,高橋理恵子
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総評

全50話を2部作4時間にまとめるのはかなり無理があった印象。それでも鑑賞できるレベルに持っていけるのはさすがの富野御大といったところですね。ダイジェストとしては優秀でしょうね。まぁでも劇場版としてはやや落第かな・・・・。やっぱりTVシリーズを観てないと話についていくのが難しいところもあるので。

それでも動く主役機の活躍を見ると、それまで∀ガンダムを敬遠していたガンダムファンも「お!意外にカッコイイやん」って思いなおすとは思うんですがね。

MG 1/100 WD-M01 ターンエーガンダム (∀ガンダム)
バンダイ(BANDAI)
バンダイ(BANDAI)



TV版または劇場版を観た後だとこのデザインもすごくかっこよく感じるの不思議だ・・・(ワタクシだけか?)。そういえば、このプラモには同スケールの牛がついてくるんですよね!

∀ガンダムといえば”牛”ですよ~。なんでか気になる方はTV版をご鑑賞あれ!(関連記事⇒ヒゲのDVD-BOX届く!

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朴王路美,高橋理恵子,村田秋乃,青羽 剛,稲田 徹
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そういえばキャスティングに触れてなかったんですが、富野監督は既存の声優さんよりも新しい役者さんを発見してくるのが得意ですよね。今では人気声優として活躍する主演の朴璐美さんも舞台女優だったワケですし。なのでアニメアニメしてないために合わない人もいるかもしれないのですが、普通のアニメ作品にない雰囲気があってワタクシは好きですね。特にグエン役の青羽さんとかも声優っぽい演技じゃなくて妙に好き。

それから佐藤せつじさんも出演されてましたね。今ではアブナイ人の役が多い佐藤さんですが、やんちゃな演技が堪能できますよ(関連記事⇒アブナイ人の役は佐藤せつじさんに任せろ!)。


『劇場版∀ガンダムI 地球光』

放送局:キッズステーション

放送日:9/1(土)20:00


『劇場版∀ガンダムII 月光蝶』

放送局:キッズステーション

放送日:9/8(土)20:00


再放送がないようなのでお見逃しなく!!

それにしても富野御大は『Gレコ』五部作の製作進んでるんでしょうか?御大もおとなしく老け込むような人ではないので頑張ってほしいんですがね。

ということで今回は以上でございます。次回はファジアーノの記事か雑談記事の予定です。乞うご期待。

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シン回!シンカリオン第31話~エヴァコラボ回~

2018-08-11 22:01:02 | ロボットアニメ系
今日はシンカリオンのエヴァコラボ第2弾の日でしたね~。ワタクシも朝七時からテレビの前で正座してリアルタイムで鑑賞しましたよ!

いやぁすごい本気のコラボで面白かったですね~。普段は記事でネタバレはしないんですが、今回はおもいっきりネタバレしながら第31話を振り返ってみたいと思います。

第31話『発進!!シンカリオン 500 TYPE EVA』


あらすじ(公式HPより引用)

三島で新幹線の写真を撮っていたハヤトの前に、走っているはずのない新幹線が現れる。
その新幹線は『500 TYPE EVA』。すでに運行終了したはずの幻の車両だ。
大興奮で『500 TYPE EVA』を追いかけていくハヤト。その先で彼が見たのは、山あいに広がる近未来的な都市だった。偶然通りがかった『洞木三姉妹』に連れられて、ハヤトはその不思議な街の名前を知る。
その都市の名は「第三新東京市」――。



エヴァ本編では洞木ヒカリ(委員長)しか出てこないので正直あと二人は誰?となった洞木三姉妹(ちなみにノゾミとコダマも原作の設定名ではあります)。



洞木三姉妹との出会いの後、使徒をごちゃまぜにしたような敵・キングシトエルが現れてハヤトくんのE5(こんなこともあろうかとすぐに出撃できるように準備してたみたい・・・)とのバトル開始。ATフィールドの堅い防御力と高い攻撃力に苦労するハヤトくんの元に駆けつけたのがシンジくんでした(残酷な天使のテーゼ付で!!)。

いかにも熱血ロボットアニメの展開でオジサンもワクワクしてしまいました。そして、シンジくんがATフィールドを破り、ハヤトくんがとどめをさすという王道パターンで敵撃破!



主人公ハヤトくんとシンジくんの図。シンジくんのパイロットスーツがモロにプラグスーツ・・・。

バトルの後のシンジくんとの熱い握手、洞木三姉妹との別れを経て、森の中で気づくハヤトくん。「第三東京市」は、強い日差しで気を失っていたハヤトくんの夢だったのだ。

でもカメラの中には夢だと思っていた「第三新東京市」で撮影した写真が残っていたという王道のオチ。

そしてラストのエヴァキャラによる畳み掛けるようなファンサービス!

駅のホームにある立ち食い蕎麦屋にて 



レイ:「ニンニクラーメンチャーシュー抜き」、アスカ:「あんたバカァ?」



そしてラストシーン、「ハヤトくん、ありがとう」とニッコリ笑うシンジくんでエンド。

キャラ、設定、BGM、セリフとエヴァ要素てんこ盛りですごい力の入ったコラボでしたね~。まさに神回、いやエヴァだから”シン回”でしょう。エヴァ本編もこんなシンジくんが見れるなら嬉しいのに!!!

事前の情報のあった洞木三姉妹とシンジくんくらいしか出てこないと思いきやアスカ、レイ、声だけとはいえミサトさんも登場した時はかなり驚きました。

まぁ本来の視聴層のお子様置いてけぼりの内容だったのは否めないし、賛否さるでしょうけど、ロボットアニメファンとしては見ごたえ十分でした。

それから、シンカリオンの主人公ハヤトくんのピンチに颯爽と現れるシンジくんには”ロボットアニメ主人公の先輩”としての風格を見ました。エヴァ本編とは違ってすごく頼りになるし、カッコよかったですね。

スパロボのシンジくんも勇ましくていいのですが、今回のシンカリオンはもっといいですね。仲間のピンチに颯爽と現れて敵に臆することなく戦いを挑むというワタクシ的には一番見たいシンジくんを見せてもらったなぁとすごく満足しております。

ストーリー的には予想通り”夢オチ”なんですが、ラストシーンのハヤトくんの世界にシンジくん、レイ、アスカがいたことから彼らの世界は平行世界で実在し、しかも彼らは平行世界を行き来できることが示唆されたのかもしれません(単なるファンサービスでしょうケド)。

ということは3度目のコラボもあるのか・・・?なんてことも期待してしまいますね。

シン・エヴァンゲリオン劇場版 特報


今回のコラボを観てしまうとシン・エヴァがすごく不安なのはワタクシだけでしょうか?”破”まではよかった新劇場版ですがね、”Q”はなんかまたいつものエヴァに戻ってしまって正直キツかったですね・・・・。

ということで、今回の記事はこれにて終了でございます。次回は雑談記事の予定ですので乞う!ご期待!

他のロボットアニメ作品の記事はコチラから⇒ロボットアニメ作品別リンク

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『シン・エヴァンゲリオン劇場版 特報 』youtubeで解禁す!

2018-07-27 18:53:29 | ロボットアニメ系
7/20から劇場のみで公開されていた『シン・エヴァンゲリオン劇場版 特報 』が昨日7/26に早くもyoutubeにて解禁されました!!

シン・エヴァンゲリオン劇場版 特報


両腕を作業機械みたいなアームに換装(もしかして応急修理?)したエヴァ8号機が落下しながらくるくる回転しつつ、アームの先端の機関銃をぶっぱなすという内容だけ!なんですが、まぁ作ってはいるってことでなんでしょうね。

ちなみにワタクシは7/23の月曜日に『未来のミライ』を観た時にすでに観てはおりましたが、この内容だけではすでに冷め切ったエヴァ熱を再燃させることが難しいというのが実際の感想ですね。

だって、エヴァが情報を小出しにしかしないなんて、今に始まったことではないですからね。世間的は評価もそんな感じですよね?今後、本格的な予告や情報が公開され始めてからようやく世間も騒ぎ始めるでしょうから、それまで待つまでですね。

それにしてもyoutubeでの解禁が早すぎるんですよ。シン・エヴァの特報も観たいから劇場に行ったワタクシみたいな客のことも考えてほしかったなぁ~。まぁ『未来のミライ』は楽しめたので別にたいして気にしてませんが。

ところで、スカパーの日本映画専門チャンネルでは明日の7/28(土)から「アニメーション作家・庵野秀明の世界」と題して朝10時からOVA『トップをねらえ!』全6話、TVアニメ版『新世紀エヴァンゲリオン』全26話、エヴァンゲリオン旧劇場版2作を一挙に放送するとのこと。

日本映画専門チャンネル⇒「アニメーション作家・庵野秀明の世界」

数か月前も全く同じ企画があったのですが、またやるのに違和感を覚えていたんですが、特報に合わせたのかな?と邪推しております。

まぁ明日は猛暑だったり台風だったりで外に出ることができない人も多いと思うのでTV版のエヴァ観たことないとか、庵野監督のエヴァ以外の作品を観たことないという人にはとてもいい機会だと思うのでオススメですよ。

トップをねらえ5話 合体シーン~


いや~何度観てもこの場面はアツいなぁ~。ちなみにお姉さまの中の人はアンパンマンのバタコさんと同じ人です。

昭和の時代のアニメのパロディをふんだんに盛り込んだ熱血ロボットアニメである『トップをねらえ!』はまちがいなく名作ですよ。

ちなみにワタクシがこのブログで最初に記事を書いたロボットアニメがこの作品だったりします。しかもなぜかワタクシのブログの人気記事1位はずっとこのアニメの記事だったりします。

一応、その記事のリンクも貼っておきますが、思いっきりネタバレですからまだ『トップをねらえ!』を観てない人にはオススメできません⇒
トップをねらえ!~その④ネタバレ最終回~


トップをねらえ! Blu-ray Box Complete Edition (初回限定生産)
日髙のり子,佐久間レイ,若本規夫
バンダイビジュアル


最終話だけモノクロになってますが、テレビが壊れたのではなく演出ですのでご注意ください。

Evangelion Opening


あまりに有名なOPですが、経年や新劇場版のためTV版を観てない人も結構いるんじゃないでしょうか?絵柄が古臭く感じますが、最終2話以外は今観ても結構面白いのでオススメですよ。

劇場版「EVANGELION :DEATH (TRUE) ^2」


なんだろう、この殺伐とした予告は・・・・。

旧劇場版は新劇場版のQよりもアクの強い内容だったりするので公開当時に観たワタクシは結末にゲンナリした記憶が今でも生々しいですね・・・。

夏バテで体力が消耗しているんだったらオススメできないですね・・・。

NEON GENESIS EVANGELION DVD-BOX (仮)
GAINAX
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なんだかんだでエヴァっていまだにファンを獲得し続けてるお化けコンテンツではあるんですよね~。ガンダムやマクロスみたいに続編がバンバンでてるワケではないにも関わらずです。これは驚異ですよ。

だからこそ、新劇場版には期待してはいるんですがね~。Qがとんでもない方向にいっちゃってワタクシ(だけじゃないと思いますが)、嫌な予感もよぎっておるんです。

今のところ2020年には公開ということになってますので気長に待ちましょう。

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『機動警察パトレイバー アーリーデイズ』スカパー課題アニメ2018年5月号

2018-04-30 01:56:23 | ロボットアニメ系
GWの前半ですね~。本当はこのままずっと休んでいたい!!!

それはさておき、今回はスカパー課題”アニメ”2018年5月号です。今回とりあげるのが全7話のOVAのため”映画”という文字を削りました・・・。今回はとりあえずご了承ください。

ではでは気をとりなおしていってみましょう!

『機動警察パトレイバー アーリーデイズ』

本作をとりあげるまえにまず『機動警察パトレイバー』を簡単に説明すると、ちょうど30年前の1988年から展開されたヘッドギア原作による漫画、アニメ、小説、ゲームなどのメディアミックス作品群のことです。”メディアミックスの先駆的作品であり、現在もなお関連作品・グッズがリリースされ続けてる人気コンテンツです。

ちなみに2016年の『機動警察パトレイバーREBOOT』というショートアニメが最新作映像作品です。

作品の舞台は1988年から10年後の近未来である1998年からの数年間(2018年ではとっくに過ぎ去ってしまいましたが・・・)の日本の東京。物語は主に警察が保有する人型汎用ロボット”パトレイバー”とそれを運用する”警視庁特車二課第二小隊の面々”が大活躍(いい意味でも悪い意味でも)するというもの。

本シリーズに登場するロボット”レイバー”は人間の生活に密着する作業用のロボットのため、ある意味で”究極のリアルロボットアニメ”ともいえ、レイバー同士の格闘戦では殴った拳の方が壊れたり、すぐに腕がもげてしまったり、それまでのリアルロボットでも描いてこなかったロボット像は斬新でした。

それからOVA、アニメ、劇場版、漫画などで基本的な設定、登場人物は同じではあるものの、各作品においてストーリー展開や設定が異なるパラレルワールド的(ちなみにアーリーデイズと劇場版第一作目、テレビ版と新OVAなど同一時間軸上にある作品もある)な扱いになっているのでそれぞれ違う魅力があるのも大きな特徴ですね。

そして本作『機動警察パトレイバー アーリーデイズ』こそが、栄えある”パトレイバー”シリーズの原点です。当初OVAで全6巻として企画されていましたが、後に7巻が追加され、全7話という構成になっています。1~6話までが押井守監督、7話がテレビ版も担当した吉永尚之監督です。

Patlabor Original OVA - Opening


1988年4月25日に第一巻(第1話収録)が発売されました。当初、”アーリーデイズ”はつかず、後にTV版の続編ストーリーである新OVAとの区別をつけるため便宜上”初期OVA”と言ってましたね。後にDVDで発売されるときに”アーリーデイズ”が正式に採用されたようです。

当時のOVAが1本あたり1万円くらいの高価なものだった中で4,800円という低価格化を実現するために、OVAなのにCMを取り入れたり斬新でした。

【CM】 機動警察パトレイバー カセットテープ 「AXIA PS-IIx」


残念ながらスカパーの放送ではこれはカットされるでしょうね~。今ではyoutube以外では観られないかもしれないですね。


各話あらすじ


第1話「第2小隊出動せよ!」
 特車二課に高校卒業したての新米警官・泉野明が配属された。念願のパトレイバー操縦担当となり難事件に立ち向う!?

第2話「ロングショット」
 時限装置式のロケットランチャーが市長を狙う。遊馬が解体するしかない!イチかバチかの大バクチ=ロングショット!

第3話「4億5千万年の罠」
 東京湾に謎の巨大生物出現!レイバー隊VSマッドサイエンティスト・平田博士の生み出したモンスターの大決戦!?

第4話「Lの悲劇」
 野明たちが富士の隊員養成学校で体験した不思議な出来事とは?少女の幽霊、闇を彷徨うレイバーの亡霊…!?

第5話「二課の一番長い日(前編)」
 東北縦貫道でレイバー犯罪発生!恐るべきクーデター計画が日本を、そして特車隊をのみこもうとしていた…。

第6話「二課の一番長い日(後編)」
 クーデター勃発!核を武器に日本支配を謀る反乱軍に、後藤隊長率いる特車二課は奇襲作戦をしかける。日本の運命は!?

第7話(最終話)「特車隊、北へ!」
 国際レイバーショウに参考出展される軍用レイバーが盗まれた。意外な犯人の正体。その目的は一体…!?

あらすじはバンダイビジュアルの当作品のDVD紹介ページより引用


感想

基本は一話完結式で、前・後半で一つのストーリーの5・6話以外は全部テイストが違うように作っているのが特徴的ですね。

ネタバレになるので詳しく書けませんが、新型パトレイバー・イングラムのパイロット泉野明(いずみ・のあ、婦警)を一応の主人公に据えてはいるものの、特車第二小隊の面々の群像劇っぽいです。コミカル、シリアス、ミステリー、パロディ、人情話と様々(ドタバタ)な話を作ってくれてます。

第1話「第2小隊出動せよ!」
登場人物の紹介とロボットの活躍を主眼においた無難な話。全体的にユルい雰囲気を纏わせて作品全体のノリを教えてくれます。 

第2話「ロングショット」
 新キャラの登場と爆弾解体というロボットとは関係ない生身の人間にクローズアップした話。

第3話「4億5千万年の罠」
 あきらかにゴ○ラのパロディ。まぁおちゃらけてます。でも漫画版”廃棄物13号”や劇場版3作目の元になったであろう話。

第4話「Lの悲劇」
 完全に”部活動もの”のノリなコミカルミステリー。『うる星やつら』か『究極超人あ~る』か・・・。

第5話「二課の一番長い日(前編)」
第6話「二課の一番長い日(後編)」
 ザッツ・押井作品!クーデターに孤軍奮闘する特車二課と後藤隊長。あきらかに劇場版2作目の元ネタ。切れ者の後藤隊長にご注目。
 
第7話(最終話)「特車隊、北へ!」
 このシリーズで特車二課第二小隊が一番まともに仕事をしてる話。監督が吉永さんなのでテレビ版に近い雰囲気。ロボットアクション&人情話。

ということで簡単にまとめてみました。まぁまとまりがないともいえるのですが、”パトレイバー”というコンテンツの可能性をシリーズ最初期にこれだけ広げてくれていたからこそ、今にも続くシリーズになったのかなぁ?とも思っています。

今回、観なおして思ったのですが、後のTV版や劇場版、漫画版でも本作のこれらの話を元ネタにしたり、ノリを継承したエピソードがあることを考えると本作の影響力は大きかったのだなと改めて感じました。

特に5・6話と劇場版2作目の類似性は見逃せないですね。どちらも自衛隊の反乱分子がクーデターを起こす話で後藤隊長が解決の中心人物っていう構造も全く同じ。平和ボケの日本人への警鐘というメッセージも一緒。もちろんどちらも押井監督作品ですからね。似てるのは当然とは思いますが、本作での手ごたえがあったればこその劇場版2作目だったのでしょうね~。

で、面白いのか?というと・・・・。この企画でとりあげておきながら書くことじゃないんですが、各話で好みが分かれそうですね。

ワタクシは3話ってあんまり・・・でしたね。なんかやっぱり古いなぁ~って思っちゃうんですよね。ゴ○ラはゴ○ラでも初代ですからね~。元ネタが古過ぎるっちゅうねん!ロボットも特に活躍しないし。

まぁ他のエピソードはロボットが活躍するのもあって結構好きですね。特に押井色の強い5・6話はお気に入りです。

武装勢力のクーデターを警察のロボットで鎮圧してしまおうという”ロボットアニメ”の設定をちゃんと使ってくれているのも嬉しいですし、なにより後藤隊長の活躍を描いているのも嬉しい。

特車二課第二小隊を束ねる後藤隊長は警視庁きっての切れ者でありながら上にそれを疎まれ特車二課に回された過去を持つ人物で、普段の劇中では何を考えているかわからない昼行灯的人物に描かれることが多いのですが、その後藤さんが本気になったときが異様にかっこよく、痛快。

その先駆けがこのエピソードというワケです。詳しくはぜひ本作をご覧になって確かめてほしいですね。ちなみに7話も後藤隊長らしいズルい解決の仕方しますので大好きです。

機動警察パトレイバー アーリーデイズ [Blu-ray]
冨永みーな,古川登志夫,二又一成,池永通洋,郷里大輔
バンダイビジュアル


全7話観た後に「これから面白くなりそうなところなのに終わってしまった」感が強く残りますね。この流れで劇場版とかTV版が続々作られたのが納得ですね。

作画はOVAなので同時期のTVアニメに比べれば悪くない。でも劇場版と比べると手も足も出ないといったレベル。それから映像作品として目新しいものが見当たらず、全体的に古い印象が拭えないですね。

作画とは直接関係ないのですが、劇中に登場する小物も古いです。今となっては20年前の1998年を描いているのだから当然といえば当然ですが、携帯電話が登場しないとかそういう意地悪な視点で観るのも面白いかもですね。

キャスティングは押井監督だからか、『うる星やつら』に出演していたキャストが多く参加していますね。1988年ですでにベテランぞろいのキャスティングのためにすごく安定感があります。特に千葉繁さんの存在感はストーリーにあんまり絡まないのに大きいですね。千葉さんの演技を観るだけでも面白かったですね。

そうそう、若いころの子安武人さんがチョイ役で出てるのが初々しくてイイですね。

放送局:ファミリー劇場

 5月1日(火)24:45~全7話一挙放送


パトレイバーっていろいろな話があるので感想が書きにくかったですね。エピソードや場面によっては古さを感じてしまう作品ですが、決してつまらない作品というワケではありません。ただボトムズとは違った方向性で一番の”リアルロボットもの”のため派手なドンパチができないという設定的な制約があるので、ロボットアクションより人間ドラマに比重が大きくなってしまうのです。

だからアーリーデイズでは”ロボットアニメ”というものにこだわらず作品を作ったのだと思います。その挑戦をぜひご覧になってほしいです。

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