「横山光輝のロボット」といえばすぐに思い浮かぶのが「鉄人28号」。
その次にでてくるのが「ジャイアントロボ」、「ポセイドン(バビル2世)」あたりでしょうね。
かく言う自分もそうでした。
だいたいがアニメや特撮で映像化された作品ばかりなんですよね。
しかし驚くなかれ、横山光輝先生はじつに数多くのロボット漫画を書いておられるんです。
というわけで今回と次回の二回にわたり、そんな「横光ロボット漫画」を紹介したいと思います。
『鉄人28号』(1956)
~言わずと知れた元祖スーパーロボット~
第二次世界大戦末期、日本軍によって開発されていた無敵のロボット兵「鉄人28号」。
少年探偵の金田正太郎は「鉄人28号」を狙う悪人たちとの激しい争奪戦に巻き込まれるも、ついには「鉄人28号」を手に入れ、今度は操縦者として箱型の操縦機を駆使して悪人たちと戦う。
「鉄人28号」は10mぐらいのロボットで武装がないためもっぱらパンチやキックなどの「怪力技」で敵ロボットたちをやっつけます。
非搭乗型のロボではありますが、巨大ロボットというコンセプトは日本における「スーパーロボット」の元祖です。
ちなみに、アニメやリメイク版コミックにて正太郎少年の父・金田博士が開発したことになっていますが、実は劇中の敷島博士(正太郎少年の協力者でもあります)だったりします。
なぜ、設定が変わったのか不明ですが、モノクロアニメ版ではすでに金田博士の設定が出てきます。
それから主人公「金田正太郎」ですが、たぶん小学生ぐらいなのに車にのるわ、銃はもってるわ、学校に通ってるようにもないし、いくら「少年探偵」でもやりすぎなんじゃない?と思ってしまいます。
『てつのサムソン』(1962)
~親切にしたお礼にともらった巨大ロボット「サムソン」で悪を懲らしめる!~
とある老科学者に親切にしたお礼にと「サムソン」をプレゼントされたのぼる少年。
老科学者との約束「サムソンを正しいことのために使う」を守るべく悪人たちを戦う。
「サムソン」は5~6mくらいのロボットでなかなか男前の顔をしています(笑)。
デザインはバッカスの体に、男前にした鉄人27号の顔をくっつけた感じです。(わかりにくいな~)
内部に特殊な隕石を埋め込まれていて、そのおかげで「100年は稼動する」ロボットとなりました。
また飛行能力を有しており「おんそくの5ばいいじょう」で飛行することができます。
しかし、兵器は内蔵されておらず、もっぱら格闘戦で敵をやっつけます。
資料が少ないのでストーリーとか「サムソン」のスペックに間違いがあったらすみません・・・。
それにしてもいくら親切してくれたからとはいえ、少年(たぶん小学生)に巨大ロボットをポンとあげちゃうなんて・・・・。
この作品が学年誌「小学一年生」に連載されていたため、あまり難しい設定にしなかったんでしょうね。
『ジャイアントロボ』(1967)
~鉄人につぐ横光ロボの人気ロボ~
悪の組織「ビックファイア」(通称BF団)は世界征服のため戦闘ロボット「ジャイアントロボ」を完成させるが、偶然に主人公「草間大作」が「ジャイアントロボ」の操縦者になったことで正義のロボットとしてBF団の野望に挑んでいく。
「ジャイアのントロボ」は元来、BF団が世界征服のために作り出した戦闘用ロボットです。
頭部からはジャイアントミサイル、目からはレーザー光線、腹部からは3000度の灼熱光線砲と強力な武器、武装が内蔵されています。
それから、陸戦用ではあるもののロケットエンジンによる飛行が可能とかなりのスペックです。
顔はスフィンクスがモチーフでなかなかの男前(笑)。
原作と同年の1967年に実写版が放映、1992年からはOVA、2007年からはTVアニメと時代を経ても映像化され続けること3度、鉄人28号の5度につぐ回数となっています。
つまりそれだけとても魅力的な作品といえるでしょうね。
その魅力はやはり強力無比な装備を持つロボの強さと男前なデザインにあるのでは?と筆者は勝手に思い込んでいます。
でも原作の方は諸々の事情があって2005年まで完全な形で単行本化されていなかった不遇の作品でもあったということを付け加えておきます。
(ここいらの経緯は機会があればいずれまた・・・)
『むてきごうりき』(1969)
~横光ロボット初の搭乗型ロボット~
父親の発明したロボット「ごうりき」に乗って巨大なカニ退治したり、時には悪いロボットとも戦う。
「ごうりき」は「ジャイアントロボ」の「GR2」の頭の三日月形の角がウ○トラマンよろしくモヒカンになったデザインのロボット。
頭部にコクピットがあって「ごうりき」に搭乗して操縦します。
ロケットパンチを発射可能。しかもパンチ発射後は「どろろ」(原作:手塚治虫)の百鬼丸みたいに両腕から剣が生える(?)仕掛けもあって結構戦闘力が高そうです。
口からは相手の動きをとめる「ガムだん」を発射したり、温風を出したりできます。
ごうりきは学年誌「幼稚園」「小学一年生」に連載されたロボット漫画なんですが、ゆえに難しい設定、ストーリーもありません。
その出生も主人公の少年の父親が「ごうりき」を発明したからであり、特に深い理由付けもありません。
ストーリーも「ごうりき」に乗っているとたまたま巨大なカニに襲われている船を助けたり、「ごうりき」に乗ってスキーにいったらたまたま雪男に襲われたりといきあたりばったり(笑)。
その退治の方法もユニークで例えば、巨大カニを「ごうりき」が食べて「カニ缶」にしてしまうんです。
で、副題の方にも「横光ロボ初の搭乗型」としてしまいましたが、厳密には主役ロボにおいては「初」ということなんです。
というか、よく考えると「ごうりき」以外のロボットで搭乗型の主役ロボットってないですね・・・。
なんで「ごうりき」だけだったんでしょうね?
というわけで前半はこのくらいにしておきましょう。
本当のところは各作品をじっくり語りたかったのですが、正直なところ資料がすくなくて実は全然読んでない作品もあります。
そのために誤った情報などがあるかもしれません。
その場合はコメントいただければ訂正、削除していきます。
なにとぞよろしくお願いいたします。
というわけで後編でお会いいたしましょう。
その次にでてくるのが「ジャイアントロボ」、「ポセイドン(バビル2世)」あたりでしょうね。
かく言う自分もそうでした。
だいたいがアニメや特撮で映像化された作品ばかりなんですよね。
しかし驚くなかれ、横山光輝先生はじつに数多くのロボット漫画を書いておられるんです。
というわけで今回と次回の二回にわたり、そんな「横光ロボット漫画」を紹介したいと思います。
『鉄人28号』(1956)
~言わずと知れた元祖スーパーロボット~
第二次世界大戦末期、日本軍によって開発されていた無敵のロボット兵「鉄人28号」。
少年探偵の金田正太郎は「鉄人28号」を狙う悪人たちとの激しい争奪戦に巻き込まれるも、ついには「鉄人28号」を手に入れ、今度は操縦者として箱型の操縦機を駆使して悪人たちと戦う。
「鉄人28号」は10mぐらいのロボットで武装がないためもっぱらパンチやキックなどの「怪力技」で敵ロボットたちをやっつけます。
非搭乗型のロボではありますが、巨大ロボットというコンセプトは日本における「スーパーロボット」の元祖です。
ちなみに、アニメやリメイク版コミックにて正太郎少年の父・金田博士が開発したことになっていますが、実は劇中の敷島博士(正太郎少年の協力者でもあります)だったりします。
なぜ、設定が変わったのか不明ですが、モノクロアニメ版ではすでに金田博士の設定が出てきます。
それから主人公「金田正太郎」ですが、たぶん小学生ぐらいなのに車にのるわ、銃はもってるわ、学校に通ってるようにもないし、いくら「少年探偵」でもやりすぎなんじゃない?と思ってしまいます。
『てつのサムソン』(1962)
~親切にしたお礼にともらった巨大ロボット「サムソン」で悪を懲らしめる!~
とある老科学者に親切にしたお礼にと「サムソン」をプレゼントされたのぼる少年。
老科学者との約束「サムソンを正しいことのために使う」を守るべく悪人たちを戦う。
「サムソン」は5~6mくらいのロボットでなかなか男前の顔をしています(笑)。
デザインはバッカスの体に、男前にした鉄人27号の顔をくっつけた感じです。(わかりにくいな~)
内部に特殊な隕石を埋め込まれていて、そのおかげで「100年は稼動する」ロボットとなりました。
また飛行能力を有しており「おんそくの5ばいいじょう」で飛行することができます。
しかし、兵器は内蔵されておらず、もっぱら格闘戦で敵をやっつけます。
資料が少ないのでストーリーとか「サムソン」のスペックに間違いがあったらすみません・・・。
それにしてもいくら親切してくれたからとはいえ、少年(たぶん小学生)に巨大ロボットをポンとあげちゃうなんて・・・・。
この作品が学年誌「小学一年生」に連載されていたため、あまり難しい設定にしなかったんでしょうね。
『ジャイアントロボ』(1967)
~鉄人につぐ横光ロボの人気ロボ~
悪の組織「ビックファイア」(通称BF団)は世界征服のため戦闘ロボット「ジャイアントロボ」を完成させるが、偶然に主人公「草間大作」が「ジャイアントロボ」の操縦者になったことで正義のロボットとしてBF団の野望に挑んでいく。
「ジャイアのントロボ」は元来、BF団が世界征服のために作り出した戦闘用ロボットです。
頭部からはジャイアントミサイル、目からはレーザー光線、腹部からは3000度の灼熱光線砲と強力な武器、武装が内蔵されています。
それから、陸戦用ではあるもののロケットエンジンによる飛行が可能とかなりのスペックです。
顔はスフィンクスがモチーフでなかなかの男前(笑)。
原作と同年の1967年に実写版が放映、1992年からはOVA、2007年からはTVアニメと時代を経ても映像化され続けること3度、鉄人28号の5度につぐ回数となっています。
つまりそれだけとても魅力的な作品といえるでしょうね。
その魅力はやはり強力無比な装備を持つロボの強さと男前なデザインにあるのでは?と筆者は勝手に思い込んでいます。
でも原作の方は諸々の事情があって2005年まで完全な形で単行本化されていなかった不遇の作品でもあったということを付け加えておきます。
(ここいらの経緯は機会があればいずれまた・・・)
『むてきごうりき』(1969)
~横光ロボット初の搭乗型ロボット~
父親の発明したロボット「ごうりき」に乗って巨大なカニ退治したり、時には悪いロボットとも戦う。
「ごうりき」は「ジャイアントロボ」の「GR2」の頭の三日月形の角がウ○トラマンよろしくモヒカンになったデザインのロボット。
頭部にコクピットがあって「ごうりき」に搭乗して操縦します。
ロケットパンチを発射可能。しかもパンチ発射後は「どろろ」(原作:手塚治虫)の百鬼丸みたいに両腕から剣が生える(?)仕掛けもあって結構戦闘力が高そうです。
口からは相手の動きをとめる「ガムだん」を発射したり、温風を出したりできます。
ごうりきは学年誌「幼稚園」「小学一年生」に連載されたロボット漫画なんですが、ゆえに難しい設定、ストーリーもありません。
その出生も主人公の少年の父親が「ごうりき」を発明したからであり、特に深い理由付けもありません。
ストーリーも「ごうりき」に乗っているとたまたま巨大なカニに襲われている船を助けたり、「ごうりき」に乗ってスキーにいったらたまたま雪男に襲われたりといきあたりばったり(笑)。
その退治の方法もユニークで例えば、巨大カニを「ごうりき」が食べて「カニ缶」にしてしまうんです。
で、副題の方にも「横光ロボ初の搭乗型」としてしまいましたが、厳密には主役ロボにおいては「初」ということなんです。
というか、よく考えると「ごうりき」以外のロボットで搭乗型の主役ロボットってないですね・・・。
なんで「ごうりき」だけだったんでしょうね?
というわけで前半はこのくらいにしておきましょう。
本当のところは各作品をじっくり語りたかったのですが、正直なところ資料がすくなくて実は全然読んでない作品もあります。
そのために誤った情報などがあるかもしれません。
その場合はコメントいただければ訂正、削除していきます。
なにとぞよろしくお願いいたします。
というわけで後編でお会いいたしましょう。