ご機嫌いかが?

今日一日どんなあなたでいましたか

アチャ!

2009-04-13 19:33:50 | Weblog
日曜日の朝 天気は晴れ
どうやら、私だけの自由な時間が過ごせるらしい

その前に~研修中の姫と、山に芝刈り…高千穂の峰登山へ
出掛ける相棒に、お弁当を作る   セッセセッセと詰める



誰も居なくなった家に、独り居ても詰まらない
洗濯物は、雨が降っても良いようにと、テラスに干して置く

さぁ~出掛けるかぁ~              



もう決めていた
こんな時、ここで心配していたって始まらない 行くしかない


愛車に飛び乗り、国道10号線を北へ北へとハンドルを握る
行先はひとつ…母のいる日向の病院に向かっていざ行かん



まさに春本番!  

母を、実家に送り届けた時に見た桜の花は、既に葉桜となり
モッコウバラの黄色や、藤の花の紫を横目に快調に走る   



山には新芽を芽吹かせた木々が、萌え立つ若葉を惜し気も
なく身に纏い、その優雅な様を競い合っていた

自然の芸術的パワーに圧倒されながら、片道~二時間の
女独り(おばさんだけどね)日帰りの旅は続いた



寄り道を繰り返しながら、漸く病院に辿り着く

気ままな独り旅は、気まぐれ旅でもあったりするから、時間は
敢えて決めていない

母はそんな私をいつも「暢気なもんじゃ」と笑っていた



母は眠っていた
一週間前に訪ねた時とは、まるで違う光景が其処にはあった

先週の日曜日、あの日は喋っていたし、笑っていた

だが、目の前の母は、また前のように眠らされて治療中の為
器材に囲まれ人工的な寝息をたてていた



我が家にホームステイをしていた頃の姿など、全て掻き消さ
れたような気がして、気持ちがガクンと萎えた

「お母さん」オデコを撫でながら、生き抜くために頑張っている
母を見つめ続けた    ただ黙って、そうするしかなかった



都城で出会った「おじちゃん先生」が言っていた
「いつ悪くなるか分からないんだから充分に気を付けるように」

それが現実になってしまった格好だが、私たちは諦めていない
再び眼を覚まし、明るく笑ってくれることを待っている



眠っている母の横で、椅子に腰掛けコックリコックリ舟を漕い
でいた    私はいったい、ここに何しに来たのやら…

「また来るからね」 無言のままの母に、そっと言った

「道中が長いから、気をつけてね 」 母の声が聞こえる筈も
ないが、いつもの送り言葉が聞こえた気がする



さぁ~都城に向かって出発だ
その前に~実家に立ち寄り、義妹のTちゃんと話が出来た

Tちゃんのお母さんが、ハウスの手伝いに来て下さっていた
娘の嫁ぎ先の仕事を「私に出来る範囲で…」と仰る

頭の下がります どうもありがとうございます



Tちゃんのお母さんを、家まで送ることになった
車の中では、慰められたり励まされたり…心強い援軍です

ところが…Tちゃんの家には一度しか行ったことがなく、近道
なんてお構いなしに突っ走って行った(呆れたことだろう)



「ここで良いよありがとう」見覚えがあるようで無さそうな
場所で下ろすと、そのまま直進!  このまま何処に行く?

細くなった路地の前でUーターンをして、いま来た道を引き返す

あら? さっき下ろした辺りに、Tちゃんのお母さんが、道の
真ん中に立って、こっちを見ているではないかいなぁ~



キャハハハ 笑いながら窓を開けた
「知ったかぶりをしてしまった結果がこれですわ」 と照れ笑い

「何処に行くのかと慌てたよ」申し訳なさそうな笑顔だった
「これから先の道は分かるね 気を付けて帰ってね」はい了解!



手を振りながら、無事を約束してアクセルを踏んだ(恥ずかしか)
地元なのに地元を知らない自分を自分で笑った

私ったら…  母が聞いたらきっと『フッ…』って笑うんだろう



西都から高速に乗る  ぶっ飛ばすには丁度良い
ビュンビュンビューンと抜かれながらも、独り旅は終わらない

みなさんトンネル内は点灯してくれませんかねぇ~
ブチブチとひとり愚痴る



あ! 雨… 洗濯物は大丈夫として、物干しに布巾を干してきた
濡れるがな!濡れてしまいますがな~  とっくに諦めていた

諦めていたわりには、家の周りに雨粒が落ちた形跡など無し
布巾はカラッカラに乾いておりました



旅の終わりの反省会

相棒が「お帰りー」と迎えてくれたのが嬉しくてねぇ~

無事で何より…お疲れさまでした