【あのさ・・・たったこれだけの言葉で、心は通じるものなのですね】
「同情や哀れみの言葉は必要ないし、要らない」その人は言った
さらにこうも付け加えた「ただ、絵を見て欲しい~それだけ」
思いがけない事故により、身体は不自由になったが、幸いなことに
心までは傷付いてはいなかった
いつもの彼がそこに立って、いつものように微笑んでいた
神様ありがとう~涙が出そうになったのをグッと堪えた
哀れみの涙に感じて欲しくなかったから、自分を抑えたのだ
国富町文化会館に於いて、「倉山幸一・花吉幸二 二人展」が
開催されているので、相棒と二人で足を運んだ
会場に入ると、壁一面に作品が並んでいた
人生が変わってしまったのではなく、生まれ変わった倉山氏の
熱い情念が、そこには鮮明に描かれていた
どれも、一筆一筆丁寧に描かれている
4~5年前、仕事中に大怪我をした倉山氏は、入院中に花吉氏と
期せずして出会ったと言う
花吉氏は絵の作品展に於いて、数々の優秀な成績を収める程の
才能を持つ人であると、会場で初めて知った
交通事故で大怪我を負うも、倉山氏との出会いで元気を取り戻した
そして、お互いを励まし合いながら、この日を迎えたのだと言う
ここまで来るのに、どれほどの困難があったかなど、おくびにも出さない
≪傷付いても決して諦めない前向きさ≫ 胸の中にズシンと響いた
「今日は来てくれてありがとう」眼鏡の奥の瞳が優しく光った
この先の長い道のり~ゆったり・のんびり歩いて行きましょう
残念ながら、花吉さんには逢えなかった
倉山さんにお願いして、ブログアップの許可を戴きました
我が家の相棒~実は絵心持ってます(隠れた才能の持ち主なんです)
滅多に褒めないその相棒が、作品を観てこう言いました
「倉山君と花吉さんの絵には、命が宿っている。力が漲っている」
~倉山幸一さん・花吉幸二さん~
素敵な作品に遭わせて下さって、どうもありがとうございました