猫奥 4巻
さて、
作者、山村東
今月の新刊。
帯で猫奥を推して下さってる作家さん豪華。
なんか嬉しくなっちゃいます。
どの言葉も、成る程で
そういえばそうかと目から鱗だったり。
猫奥の猫たちって、ほんと自由に居るだけで
擬人化されてないし、
滝山自身は他所様の猫が気ままに来てくれるのを待つだけだから、余計に会いたさ触りたさも募るだろうし、
只々、猫を愛してるお話だよなぁ。
さて、
前巻からの吉野ちゃんのお世話係 美登どのに
多喜(滝山が偽って文通してる)の存在が嘘と
バレそう問題。
唯一の猫友、照代と考えて乗り切りました。
美登どのが素直な良い子で良かった。
4巻は美登どのが良い子すぎる。
女中見習いとして入ってきた としちゃん
なんと猫嫌い。
本物の猫嫌いから見ると
滝山の猫嫌いを疑問に思う。
なるほど、そうなるよね。
そして、何故か猫嫌いを貫こうとする滝山。
いっそバレちゃえばいいのにと思う。
最近見たドラマで
『ひとつの嘘は7つの嘘を生む』という
フレーズがあったのが浮かびました。
どんどん嘘で身動き取れなくなるのではと
心配になってきます。
微笑ましい嘘でも、塗り固められると
やはり嘘つかれた方は
気持ち良くはない気がするんだけど
どうなんだろう。
猫好きがバレちゃって、
でも思うように猫と触れ合えなくて
ジタバタする滝山の話も読みたいな。
そのストーリーは、
せっかく念願の猫を飼い始めたのに
母上と奥様が可愛がってて入る隙がなく
近所の茶屋の猫に癒しを求める
滝山の弟さんが担ってしまった感じなのかな。
これからどうなるのか滝山!
文通相手の美登どのは
同じ年頃の としちゃんと仲良くなったようで
少し寂しい滝山。
実は裁縫を教えてもらって多喜(滝山)に
吉野ちゃん(猫)人形を作ってたって、
美登どの、どこまで良い子なんだ!
この吉野ちゃん人形から
多喜=滝山ってバレる気がする。
としちゃんの疑惑の眼差しを
誤魔化してきた滝山ですが、
フラッときた吉野ちゃんに舐めてもらえて
嬉しさを隠しきれず大ピンチ!!!
で、以下次巻。
バレてしまえ〜!!!と思いつつ、
これを乗り切る滝山も見たい気もする。
まぁどちらでもいいと思えるのが
猫奥の良いところ。
しかし、舐めて欲しい時は舐めてくれない
舐めないで欲しい時は舐めてくれる。
そんな吉野ちゃんは、ザ・猫!
色んな性格の猫たちが出てくるので
本当に楽しい。
“お” の真ん中の猫が可愛すぎ。