税金で買った本 2巻
原作、ずいの。漫画、系山冏。
1巻のラストに勃発した
石平くんのヤンキー友達問題は、
ムキムキ図書館員の白井さんの登場で
なんだかウヤムヤに。
白井さんが石平くんに言った
“人の顔色見て本音と違うことやらされてんのはダサい”
というセリフは石平くんに刺さったようです。
私にも刺さった。
図書館への寄贈本問題や、
電話でレファレンス(本に関する質問)
のフリして痴漢してくる人の話、
やはり税金で運営されてる施設の苦労は
絶えないし耐えないとで大変だなと。
ヤンキー石平くんが読み聞かせをすることに。
今回は5歳前後対象ということもあり
短い本ですが擬音語なんかが多くて
恥ずかしい石平くんですが、
なんだかんだ乗せられて頑張る。
絵本の読み聞かせは、けっこう難しい。
紙芝居と違って絵本が見えるようにしながら
読みつつ、ページをめくり、
感情も乗せなきゃいけない。
子供は途中で話しかけてきたりする。
本の質問とかならいいけど、
読んだことある!と
ネタバレされそうになるのを
上手く牽制しなきゃいけない。
私、なんちゃって公務員バイトの時に、
交通公園勤務の時に、
遠足で来る子供たちに交通ルールを説明する
なんて仕事もしていたもんで、
あぁ分かるよ…と少し懐かしくなりました。
(色んな県の施設を渡り歩いてました。)
児童係の朝野さんは、
石平くんが子供に話しかけられながらも
仕事をしていたのを見かけて
目をつけたというの良い話だな。
見てる人はいるってことだね。
ラストに再びヤンキー友達と対面。
どうやら彼は喧嘩が強い石平くんに
テッペンを取らせたいと思ってたらしい。
それを石平くんは、
“おれをカブトムシみてえに思って
遊んでんのかと”思っていたそうな。
なるほど。
石平くんは、
“きまりのある場所(学校)なんかサボって自由に遊べたら楽しいと思ってた”けど、
“きまりのない世界は暗黙のルールがやたらあって全然自由じゃねェ”と気づいて、
図書館で色んな出会いがあって、
“「バカのくせに本読んでたらカッコ悪い」とか見栄とか意地とか脱いだほうが身軽で「自由」”
と思うようになって、
“どこ行っても「自由」なんてねェから
どこでも自由にやれるくらい
気持ちが強くねェとダメなんだろうな”
と思ったから、
“図書館でお勉強するのが好きなんだよ!”
“お前に笑われたぐらいでやめねーから!”
と宣言する。
それで納得してくれたヤンキー友達は良い子だな。
そして休みの日に遊ぶ約束までして、
なんだちゃんとしっかり友達なんじゃんと
微笑ましいとこに落ち着きました。
裏面のバックに
日本十進分類法(分類記号)が描かれてるの
ワクワクします。
一応、図書館司書資格持ってるので、
この番号覚えたなぁと。
謎の番号の意味がわかって楽しかったんですが
今は忘れちゃってます。
1巻同様、文庫本こような表紙の中が好きです。