髪を切りに来ました。 1〜3巻
漫画、高橋しん
“いいひと”の作者さんです。
沖縄の離島にやってきた
美容師で理容師な陸と小学生の一星の父息子。
慣れない場所で
島だからこそのコミュニティに
馴染めるように戸惑い手探りながら
真っ直ぐに生きる2人のあったかいお話。
一星くんは、言葉をほとんど発することが
出来ません。
表情は豊かです。
陸は人との距離感や人の感情に疎く、
奥さんとも息子とも一緒に暮らして
不具合なく思ってたけど、
子育てを一切してなかった。
奥さんと不仲というわけではないっぽい。
奥さんは海外で仕事がしたいからと
息子を旦那（陸）に任せただけで、
陸も別に反対も何もしなかったっぽい。
それぐらい興味がなかった感じ。
親子2人になって初めて
色んなことに気づき沖縄に引っ越すことを
決めたようです。
陸は真面目すぎるため、
時間を合理的に計画的に使いたいため
島の時間の流れに悪戦苦闘します。
島の人たちは、不親切ではないけど
なかなかお客さんにはなってくれませんが、
陸の真面目な素直さと
一星の可愛い いじらしさに
少しずつ少しずつ常連さんが出来て
交流と増えていきます。
親子の距離も縮まりますが、
両極端なとこのある陸は
今度は一星を構いすぎて何もさせず
一星に嫌われそうになったりします。
一星が友達の輪を広げていき
イキイキしてるのは嬉しいんだけど、
一緒に家にいる時間が減って
陸は寂しいのを一生懸命我慢してます。
1人の時間を埋めるためにも
一星が喜ぶ時間のかかる料理を作ろうと
島の人に教えてもらいに行ったり
一生懸命です。
とにかく可愛い父息子のやりとりに
ホッコリします。
やっぱり、高橋しん先生は
こういう繊細な心情と
温かい優しいお話は上手いなぁと思います。
この作者さんは
ご自分の作品の実写ドラマが
イメージと違ったようで、
その作品の あとがきで
すごく嫌な言葉で詰っていたのを読んで
すごくすごく嫌な気持ちになり
それ以来、この方の漫画は避けてました。
（その あとがきは、何版からか忘れましたが
削除だか訂正だかされたと聞いたような。
知らんけど。）
避けてたハズなのに、
うっかり読んでしまいました。
そしてやっぱり、この方の漫画は好きだなと
そう気付かされてしまいました。
