≪ 海 ≫ 小川洋子著 新潮社
ブログにコメント下さる、はなたさんが とっても気になる本です。。。。って wanikoも気になって図書館に予約♪帰りの電車の中であっという間に読んでしまいました(^^♪
お話しは短編…「海」「風薫るウィーンの旅六日間」「バタフライ和文タイプ事務所」 「銀色のかぎ針」「缶入りドロップ」「ひよこトラック」「ガイド」
題名となっている「海」では、結婚のあいさつに彼女の自宅を訪問する教師のカップルのお話です。彼女は弟を「小さな弟」と呼びます。でも実際の体格は 大きな弟^^;
海からの風が吹いて初めて鳴る≪鳴鱗琴(メイリンキン)≫について一晩中語る… どのお話しもとっても短くて、でも静かに心に染み入る文章です。最後に小川洋子さんのインタビューが…そこを読むと、またもう一度読み直したくなる不思議な本です♪♪
小川さんが「読んで小川洋子だな~って分かるような特徴や癖などなくて、歴史的、時間的な積み重ねを経ながら、繰り返し色んな世代に読み継がれ、誰が書いたか分からなくなって、最後に言葉だけが残る。たとえ本と言うものが風化して消えていっても、耳の奥で言葉が響いている…そんな残り方が理想です。」
素敵ですね~~ そうそう、古典と言われるものにありますよね~~俳句であったり…「祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり~」平家物語とかって、空で言えちゃう…(*^。^*)