早稲田大学 横浜稲門会 ブログ

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鎌倉能舞台に行きました

2024年01月29日 00時36分28秒 | 伝統文化鑑賞の会

伝統文化鑑賞の会では1月28日(日)、鎌倉の長谷にある鎌倉能舞台で能・狂言を鑑賞しました。参加者は43名(内女性13名)。今回初めて訪れる鎌倉能舞台は江ノ電の長谷駅から7~8分、静かな山あいの住宅街にあります。150名収容のこぢんまりした座敷舞台。舞台が間近に見られ、両サイドのモニター画面には日本語と英語の現代語訳を映し出されて鑑賞を助けてくれます。

今回は中森貫太氏の解説の後、狂言『伯母ケ酒』と能『頼政』の演目でした。

『伯母ケ酒』は、酒好きの甥が酒屋の伯母に酒をねだるが断られ、鬼の面をつけて伯母を脅し思う存分酒を飲むが見破られて逃げ出すという話です。この時代の庶民の暮らしのおおらかさや甥の酔いつぶれる動きの面白さに笑いが会場に広がっていました。

『頼政』は平等院にある庭の扇形に残された芝を不思議に思い尋ねた旅僧に、老翁が、戦に敗れた源頼政がこの地で扇を敷いて自害し、「扇の芝」と呼ばれていることを語ります。源頼政の挙兵のいきさつと最期の様子について聞いた旅僧は、頼政の霊を弔います。甲冑を着た頼政の幽霊が現れ、頼政は挙兵から激しい戦の様子、さらに辞世の歌を詠んで自害するまでを語り、旅僧に弔ってくれるように頼むと、扇の芝へ帰るように消えていきます。

前半の叙情的な印象と異なり、後半は臨場感ある合戦が伝えられます。静かな話の中で後半の動きと盛り上がりには目を見張りました。(立木記 横山さん撮影)

 

 

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