2024年7月19日 (金)午後5時30分から、三金会(ミニセミナー)が進交会館にて開催された。「神奈川新聞社の過去・現在・未来」をテーマに神奈川新聞社、代表取締役社長の須藤浩之さん(1985年第一文学部卒)が講師を務めた。1910年に神奈川新聞社の社長に就任した三宅磐さんは、横浜稲門会の初代会長であるなど、神奈川新聞社と当会のゆかりは深い。参加者の中には、OBや現役の社員の会員もいた。45名もの参加者が集まり、盛況な講演となった。質疑応答に入ると、地元紙として神奈川新聞を長年購読しているという参加者から、多くの地方紙としての優れた記事への賞賛が寄せられた。地方紙がこれまで担って来た地域ジャーナリズムの役割は,地域では必要なものであり、担い手は他のメディアでは取って代われないものとの認識をもった。
[講義内容・要約]
1890年に「横浜貿易新聞」として創刊してから100周年を迎え、その後本社を中区太田町へ移転したまでの会社沿革に触れた後、現在の会社概要の説明があった。地方紙に広告を出さなければ、宣伝にならなかったり、求人を出さなければ人材が集まらなかったりは昔の話であり、新聞の発行部数の推移と、米国での地方紙の廃刊の実例をあげ、業界が抱える課題を示された。課題への取り組みのなかで、デジタル化の促進によって、インターネット媒体を使った新聞記事の配信など、デジタル領域への挑戦を継続し、「神奈川の地元紙はなくせない」と強い思いを話された。
文責 雨宮敏徳 写真 新堀誠 記 仁井淳二
講師 神奈川新聞代表取締役社長 須藤浩之氏
熱心に聞入る会場参加者
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