言わなければならない事は言わないと前には進まない

生活する中において言わなければならない事や、他の記事で共感したことなどを中心に。今その時の思いを表す。

こんな“最高得点”なら誰もが返上したい。(日本農業新聞「四季」2014/8/1)

2014-08-23 08:06:15 | 言いたいことは何だ
【四季】 (2014/8/1)





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 こんな“最高得点”なら誰もが返上したい。事前の相談もなく唐突に、「総合評価の結果、あなたの町が放射性物質の最終処分場に決まりました」と、政府が栃木県塩谷町に伝えてきた▼東京電力福島第1原子力発電所事故で発生した、指定廃棄物の最終処分場の候補地に町の国有地が選ばれた。見形和久町長は即座に建設反対の意向を示した▼地元の人が育んできた町の宝物は、豊かな自然と名水だ。「環境保全が極めて優良」と約30年前、環境省から尚仁沢湧水が名水百選に認定された。一帯は樹齢数百年の原生林が覆う。十数カ所からの湧水は、四季を通じて水温11度前後を保つ▼貴重な資源として町は給水スタンドを設けて事業者にもこの宝物を分けている。名水と地元産ソバで打つそばは、町内の農村レストランの人気メニューにもなった。東日本大震災では震度5弱の揺れにも役場庁舎はびくともせず、奇跡の庁舎と驚かれたという。町のライフラインも停止することなく、住宅の倒壊もなかった▼町はホームページで強固な地盤による「災害に強い町」をPRする。町の誇りが、逆に処分場の最適候補地として選ばれたとしたら…。こんな非情な政治はない。原発さえなければ。課題が解決しないまま再稼働のゴングを打たせてはならない。
コメント (1)
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