小売業は、1年365日毎日毎日の地道な商売が基本だ。
だがそれと同時に、人気商売(各種メディアの情報)の面もたしかにある。
なので経営者自身が、自社の経営について発信することも、大きな力となる。
そんな抜群の「発信力」が、ワークマン専務の土屋哲雄氏だ。
◆価格据え置きで減益だ それでも堂々と賃上げする
一時期マスコミにずいぶんともてはやされたワークマンが、2年連続の増収減益に苦しんでいる。
その理由ははっきりしている。
仕入れコストやオペレーションコストが上がっている。
だが、高機能・低価格のイメージを守るために、価格据え置き宣言をしているからだ。
それでもこの春から、社員・パートの賃金を平均5.1%堂々と上げるそうだ。
価格政策は企業サイドの問題であり、従業員にはその責任はないからだという。
連続減益の中で、その決断は潔い。
多くのマスコミが飛びつき、極めて大きな情報発信となったことだろう。
発信はうまくしたが課題はこれからだ、その方針が結果を生めばよいが、
さらに1年2年と減益が続けば、経営者失格の烙印が押されかねない。
注視していきたいものだ。
→さらに従業員の平均年収も10年で200万円ほども上がっているそうだ。
ぜひ成功していただきたいものだ。