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内容証明郵便

2024-04-30 06:36:27 | 日記

郵便局には、内容証明郵便という制度がある。

それは直接的には、「こういう内容の郵便を届けました」という事に過ぎない。

だがそれは、将来の訴訟においての証拠の一つにもなり得るものだ。

という事は、内容証明郵便を送達するということは、訴訟の前段階でもあるということだ。

そういうことを理解しないままに、これを乱発する輩がいた。

 

◆中途半端な知識は逆にマイナスとなる

 法律関係の資格では、司法試験を頂点に、司法書士・行政書士・宅建士などがある。

 その末端の宅建士が、おいらの部署にいた。

 その彼が、ある取引先・協議先に内容証明郵便を発出した。

 その内容は、既存の契約の期間満了においての解約通知だ。

 それは現契約を確実に解約するためには、効果的なのかもしれない。

 だがそれは、受け取る相手先の心情をまったく無視したものなのだ。

 

 内容証明郵便を受け取った相手先は、当然にマネジメント階層にまでその報告をする。

 そして身構える、無用な訴訟を避けるためにも。

 その結果、当初の目的通りに解約はできた。

 だが相手先の心情はどうだろう、わが社は訴訟を前提に対抗してきたということなのだ。

 今後は出来るだけわが社と関わらず(今後は一切の契約を締結しない)に、したいと考えるはずだ。

 おそらく、今後はその会社との契約は不可能となるだろう。

 中途半端な知識は、かえってマイナスにもなるということなのだ。

 姿を変えてこういった輩はよくいるので、注意したいものだ。