一日一善なる言葉がある。
おいらがそれを実行したくても、毎日毎日そんなシチエーションに都合よく出くわすわけはない。
それでも昨日、こんなことがあった。
◆妙齢の女性の窮地?を救った
クルマを運転中、前方左側の歩道で女性がバッグからスマホを取り出す時に、何かがバッグから落ちたようだ。
なぜそんなことが見えたのかというと、そのすぐそばに信号機のない横断歩道があり、
その女性が横断するかもしれないと、徐行していたからだ。
だが女性は横断はせずに、立ち止まりスマホで通話をしているようだ。
おいらはその場を通り過ぎ、クルマを止めて(短時間の駐停車は問題のないすいている道路だった)
その現場に戻ったのだ。
そこにはもう女性の姿はなく、やはり赤い手帖のようなものが落ちていた。
周囲を見ると先ほどの女性がいる。
その後を追うと、悪いことに女性は小走りで立ち去りつつある。
おそらくは、先ほどのスマホで何か急な要件があったのだろう。
おいらも小走りで追ったが、年齢差はいかんともしがたく、逆に引き離されてしまう。
たまらずに「すみませーん」と大声を出すと、女性は立ち止まってくれた。
息を切らせながら、「赤い手帖のようなものを落としませんでしたか?」と聞く。
女性は不審そうな顔をしながらも現地に一緒に戻った。
「あら、私の免許証ケースです、良かったわ、ありがとうございます」とのことだった。
必要なかったのかもしれないが、おいらは「先ほどクルマですれ違ったときに落としたように見えたので」
と言うと、わざわざすみませんありがとうございました、と再度言われた。
おいらも何だかほっこり嬉しかった。