無知の知

ほたるぶくろの日記

子供のときに

2010-05-16 23:18:07 | 日記

もうこれで終わりなのかな。と思ったことがあります。10歳くらいのある夜、なにげなくあごを触りましたらあごの骨と首の間に大きな腫れが手にさわりました。びっくりして母親に知らせました。次の日学校を休み、病院に行きました。病院では即入院、と言われ、母親だけ診察室に残り、私は外で待っていました。そして数日後私は入院しました。検査入院でした。ほとんど毎日耳からの採血があり、あのザク、という音が耳につくようになってしまいました。腕からの採血も頻繁で、片方の腕はとうとう内出血で真っ青になり、反対側の腕になり、それもだめになりました。

しかし、かれこれ一ヶ月あまり散々採材されたあげく、最終的に当初医者が疑ったさる病気の証明ができず「一時的に退院させてやる」という心ない小児科の医長の言葉でやっと退院したのでした。その後知り合いの方の紹介で別の病院の小児科にかかり、なんていうことはない、と太鼓判をおされ、私のその試練の日々はおわりました。約一年、もしかしたらもうだめなのかもしれない、と思いながら過ごしたことは良くも悪くも大きく私のこころに残っているようです。

最近は以前と違って感情的にはなにも残っておらず、良い経験をしたなと思っていたのですが、今回ふと思い出すとはどうやらかなりのダメージがあったようです。そのように気がついて、だいぶん救われたのではないでしょうか。これからも少しずつこうしていろいろなことを思い出していくのだと思います。