無知の知

ほたるぶくろの日記

口蹄疫について2

2010-05-24 23:53:44 | 日記
口蹄疫についてはウイキペディア「口蹄疫」に大変よくまとめられていますので、細かい点はそちらを参考にして頂くのがよろしいのではないかと思います。人への感染例もあるようですが、深刻な病原性はないようです。1884年のイギリスでの子供の死亡例は本当に口蹄疫ウイルスであったかどうかは不確定です。加熱して食するのであれば、何の問題もないと思います。

問題は、どのように流通させるかにあると思います。ウイルスがどこにいるか、といいますと牛の体液、分泌物、糞便です。つまり血液、よだれ、汗などにもウイルスがいます。したがって生肉では感染可能なウイルスをまき散らすことになりますから、直ちに加熱するなどの加工をする必要があります。そして加熱処理した肉を清潔を保って搬出する経路の確保が重要です。その辺りの技術的な問題が解決されれば、流通させることは可能です。何とかなればよいなと思いますが。。。

ともかく牛の体液、分泌物、糞便がついた塵などが風で運ばれ、数十キロ先に感染をひき起こす可能性もある、という点を考慮する必要があります。対策が遅れますと、まさしく日本の畜産業が壊滅する危険性さえありましょう。

今回の件ではいわゆる風評被害などはないと思います。ヒトにとって病原性がほとんどないことは当初から報道されています。宮崎県に限らず畜産業を営む方々はその辺りを心配なさる必要はありませんでしょう。それよりもご自分のところの動物を感染から防ぐべく、よくよく消毒の薬液、方法などを確認されて効果的な方法を実行されるのが重要だと思います。pHの変動に敏感なウイルスであるようですから、酸、アルカリを用いた消毒が有効なようです。アルコール、エーテル、クロロフォルムは効果がありません。

それよりも動物の免疫系減退は気になります。今年の手足口病は例年より重症例が多いという報告があります。もちろんウイルス自体の問題も考えられるのですが、子供の免疫力が落ちていることも考えられ心配です。身体を冷やさないようにすることが免疫力アップの第一歩です。気温の上下も激しいですし、気をつけたいと思います。