趣味・興味プラス挑戦

郷土史、登山、スキーなどを写真と共に書き綴っております

Kennyの山歩き:鹿島槍

2011-09-03 15:34:17 | 登山・ハイキング

        それでええんちがいます
 =登山、雨の中とぼとぼと、なーんも見えず=
         (この日記の掲載期間:9月9日ー9月15日)


         種池山荘から見た雨に霞む爺ケ岳

それでいいのではないでしょうか
タイトルは当地弁でして標準語では「いいのではないでしょうか」とでも
いうのかな。私の所属する山の会でのお話です。8月中旬に鹿島槍を
目指しましたが前日までの
晴天とはがらりと変わって3日間とも雨の
中、濃いガスの中での山行でした。下山して
温泉に浸かりお昼を共にし
た時、幹事さんの締めの挨拶で「このたびは・・・」と雨でがっかりだっ
ただろうとの気配りです。しかし私は心の中でこの山に連れてきてくれ
事に感謝していました。それは「いやいや和気藹々と、とっても楽
しかったですよ、山は自然が相手です、こんな事もあるんです

それとこの天気でこその体験も出来たのですから」と。


            種池山荘前で出発準備をする登山者

もちろん晴天の方がいいですよ、でも
今では私は展望の利かない山行でも異常気象の注意報が出ていない
ことが大前提ではあるけれど、延期が難しい企画では雨の予報であっ
ても、また途中で雨になったとしても
仕方のない事と受け止めることが
出来るようになりました。それは同じ会の先輩、Hさんの一言が今で
は山を愛する者の一人としてしっかりとりと生かす事ができています。
数年前の事、途中でひどい雨になった伊吹山登山がありました。雨宿
りする場所もない所で立ったままでの昼食となり手元に雨がしたたり落
ちます。私が思わず「哀れな姿やね」と。ところがご一緒だった当の
先輩が「それでええんちがいます」と仰いました。その時はまだ十分
に理解はしていなかったのですが、登山を繰り返す毎にだんだんとそ
の言葉の重みを感じるようになりました。
山を歩く、と云うことは自然に
遊んでもらっているのですよね、ならばと・・・。

 
    登山口に帰ってきました         鹿島槍(冷池山荘HPより借用)

今回の鹿島槍は
結局は鹿島槍の手前2時間を残して冷池山荘で登頂は中止、途中の
爺ケ岳はしっかりと踏んできました。毎回幹事さんを務めて下さって
いますGさん、Nさん、Mさん(お三方は若い現役さんです)は今回も
下見と綿密なスケジュール管理で私達を楽しませてくださいました。
鹿島槍登頂中止の決定はリーダーの、云うに及ばずですが有りがたい
判断でした。あの天気では無理は出来ません。なお鹿島槍は来年再度
挑戦するとの事です。次回の恒例山小屋宿泊登山は好天の元、雄大
なアルプスの展望を祈って。

 
         冷池山荘                   種池山荘

一方こんなこともあったりで
周囲が見えないとなるとその分足元に注意が行き、ぬかるんだ登山道
でも転倒などのトラブルはありません。また周囲の音には敏感になる
のか泣き声にやや離れたところで雷鳥を見つけました。さらには下山時
の事、突然ゴーっとものすごく不気味な音が聞こえてきました。なんだー、
と一瞬緊張が走ります。即座にリーダーはさすがに知り尽くしています。
対面の山での崩落の音だとその時に居た場所は安全との知識から全員
を落ち着かせます。ガスが瞬時晴れてその崩落現場がすざましい姿を
覗かせていました。登山者に被害がなくてよかった事と、小雨程度でも
長く絶え間なく続く雨ではこのような事が起きるのだという事を知った今回
の登山でもありました。

 
 冷池山荘の窓から(大粒の雨が流れる)     登山口、扇沢ターミナル

今年は一体どうなっているのやら
豪雨が、雷が多発する恐れがありそう、台風が接近と山のスケジュールが
消化出来ておりません。このように天気予報も今年は春先から芳しくありま
せん。そんな時は登山を延期します。

フィトンチッドをいっぱい受けて
その代わりになぜか山にいることが楽しい私は時間があれば
簡単に辿れる
近くの山や県内の里山に足を運んで
おります。無理のない山歩きであれば
いい運動になっている事は間違いありません。これからも年齢に合った無理
のない山を続けて行きたいと思っています。考えを同じくする山友も多くて
ありがたいことです。 
                    

       今日もご覧くださいましてありがとうございました

コメント (6)
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