ちょっと気がかり、しかし・・・
=大変だわ、三上山の大木は=
(この日記の掲載期間:3月29日~4月4日、2013)
三上山の生い立ちに付いて下段に追記を致しました(4月2日)
小堤城山山頂から見た三上山
手前は希望が丘文化公園西口ゲート付近です。
三上山で気になることが
山歩きが大好きな者が極く自然に友達となった三上山
仲間と登山道を歩いていて このところ大変気になること
があります。幾つかあるんですが、その一番の気がかり
は 樹齢何年かの大木が何本か根こそぎ倒れているか、
傾いていることです。 中には最近倒れた木もあります。
(下の写真)
根本が浮き上がって倒れています
可愛そうな大木
見てください この根っこ(下の写真)。本来は土の中が居場
所の筈ですが、被っていた土が何年もの間に流されて根
っこが地表にむき出しになり また地下には十分な土の層
がないらしくてこんなことになりました。この巨岩はその一
部が地表に顔を出しているんだけなんでしょうね。周りは
岩だらけで根を張れないんだ。
大きな岩にしがみ付くように・・・
この三上山の生い立ち
三上山のある一帯は長い時間をかけて浸食され続けて
来ました。そんな環境の中で三上山だけは生き残りあの
富士山のような山容で私達を受け入れてくれています。
この山は残丘と呼ばれる分類(文献から)で、何万年 何百
万年の間の自然の浸食に耐えて432mの標高で今日も
残っているとのことです。
八田正文先生から教えて頂きました(4月2日追記)
先生はもう40年、三上山を撮り続けておられます。私は
先生の写真教室にお世話になり5年になります。先生が
このブログをご覧くださり、その上メールを下さいました。
この岩 下から15mは十分あると思います、いやもっとあるか。
写真は岩の上半分だけが写っています。 さらに地下にも・・
そうなんや!だから三上山は大小多くの岩から成る山
なんですね。表登山道の山頂に近い所からは大きな岩
の間を縫うように登ります。 すごいですよ。
三上山の生い立ちに付き以下に引用させて頂きます
「今から8000万年くらい前、現在の地名でいえば、彦根、
沖島、近江八幡、野洲、永源寺を結んだ円形の大カルデ
ラがあったのではないかといわれています。現在の三上
山は、その火山活動のマグマの貫入によって古い地層が
熱変成を受け、堅く緻密になった岩体になったものとい
われているそうです。
私は、岩石のことは全く分かりませんのですべて受け売り
ですが、いわゆる普通の地層が、マグマなどに触れるとそ
の熱で固い岩石(接触変成岩)に変わるのだそうです」
八田正文先生に深く感謝致します。
ほとんどの木は山側に向かって倒れていきます
浮き上がる根っこ
三上山は周辺の山や丘、湖南アルプスの土に比べて粘り
あり少し違うように素人ながら思います。それと巨岩が集ま
った山、これが三上山が生き残ってきた背景(残丘)ではな
いかと勝手な推定です。
しかしそれでもこの条件では樹木は根を深くはることが出来
ず、大きくなるに従いその重みに耐えきれずに倒れていくよ
うです。
傾く木、その根っこは浮き上っています
湖南アルプスの山肌 指でも削れる地質
木が育たない?
滋賀県南部の湖南アルプスは禿山で有名です。大津市内
から見ても地肌が目立ちます。これは花崗岩質の土壌が
流され易くて樹木が十分成長出来ないことも一因と聞いて
います。古代からの寺院建立で木が切り出されてとも語り
継がれてはいますが・・。
まさか三上山がこんな事にはならないのでしょうが。
寂しいです、山の中
となるとただ倒れていくのを・・・
三上山は大きな岩の塊りで出来ているのではと思うくらい
岩がごつごつとした山です。倒木は特に東側(裏登山道の斜
面)の山頂に近い斜面が顕著です。今年も台風シーズン
になると、と思うと空しい思いに駆られます。 しかしどう
しょうもない・・・。
幾つか気になる事が
と上で書きましたが、こんなこともあります。それは山の中
の小さな樹木やシダ、草が私が回数を歩くようになったこの
5年の間でもかなり少なくなっているように思います。山の
地肌がよく見える、鹿が山の草を食べ尽くしたように山の向
こうまで見渡せるようになっています。この山に鹿はいません。
いづれかの機会にこのことも記録しておこうと思います。
最近の山頂からの景色です
黄砂です この方向にある比叡山も全く見えません
比良山系、蓬莱山 びわ湖バレースキー場です
今日もご訪問いただきありがとうございます
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写真展開催中
場所:野洲図書館
期間:3月29日~4月4日
但し、4月1日(月)休館
写真展の趣旨 (クリックで拡大します)
会場:私、Kennyも3点出展しています