ツェルマットで見聞き、体験したお話
=その3、最終です=
(この日記の掲載期間:5月4日ー5月10日)
絶景、氷河
ティオデユル氷河
ホワイトアウト
ホワイトアウト:5m先が見えない時も・・
こわい現象が起こります。特に回数を熟していない(スキー経
験の浅い)スキーヤは要注意です。前が見えない為脳はその
前に見た、感じた情報のままです。自身はゲレンデで止まって
いても動いていると感じます。またその逆の場合もあります。
その時に起こる現象は足をすくわれたが如く、正にゲレンデに
叩きつけられるように転倒します。また今回の方(年配)はその
上に幻覚症状が現れて「前に大きなビルがある。目の前が谷
底だと・・・」。 勿論旅行社の対応は敏速、多少の時間はかかっ
たけれど安全にガスのない下方のレストランに避難させました。
結局レスキュー隊のお世話になりましたが、ガスがない下のレ
ストランで我々をまっていた当の本人は全く何もなかったかの
ように極く普通でした。行動を共にしている現場で長い時間動く
事が出来なかった我々には勿論丁寧なお詫びがありました。
切れたザイル:マッターホルンでの悲劇
有名なお話です。1865年、ロンドン出身の登山家ウインパー
隊が登頂に成功したもののその一時間後にザイルが切れて
7人のうち4人は北壁を滑落して行きました。このザイルはツェ
ルマットの博物館に展示されていますが事情がありこの予備
の細いザイルを使ったことも一因だったようです。
(現地博物館の写真パネル、解説書より引用)
旅の話の終わりに
カートレイン
バスのまま車搬送の専用貨車に乗るところです
このあたりはスイスならではの山岳地帯です。 ツエルマットへ
国道を辿っていると大回りとなり時間を要します。鉄道を利用
して直線ルートのトンネルを経由します。
ホテルの部屋からマッターホルンが
ともに早朝です
古い街並みを残しています
現在も建物は木造と決められているそうです。このようなねずみ返
しの建物だったんですね。
ツェルマットの町に保存の古い町並み ねずみ返し
このバスも電気自動車です。(ガソリン車は許可車両のみ)
スイスには自然環境保護の目的で20か所だったか国内で
このような町があるそうです。
ガイドさんの気配り
コース、視界に入る山々のガイド(緑のウェア)も
広いスキー場のこと、最初の2日間程は案内がないととても
動くことが出来ません。しかしゲレンデマップの充実、リフトや
ゴンドラ、ロープウエイが沢山動いています。視界が利けば
ではありますがその内要領がわかり自在にいろんなコースを
滑降が出来るようになります。スキーヤ本位に考えられた、
なるほどと思わせるスキーのメッカ、ツェルマットでした。
滋賀県の野洲市からスイス、ツェルマットまで片道24時間も
かかりましたがスキーを楽しむ一人として一度は体験してお
いてもいいのかなと思える旅でした。
今日もご覧くださいましてありがとうございました
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写真展のお知らせ
写真展 「祇王井を訪ねて」
主 催:野洲市・野洲市教育委員会・野洲市観光物産協会
会 場:銅鐸博物館(野洲市歴史民俗博物館)
野洲市辻町57-1 電話: 077 587 4410
期 間:4月28日~6月10日
開館時間:9:00~17:00
休館日:月曜日
入館料:大人200円、子供100円 野洲市民は無料
お願い:鑑賞訪問されます方は日時など念のため銅鐸博物館
にご確認ください。
ゲレンデの上でのホワイトアウト、こわい感じですね。
幻覚症状は高山病的な影響もあったのでしょうか。それとも、ホワイトアウトの体験だけからの個人差・・・・
旅行社の方も大変ですね。下の写真のことを考えると、スキーのガイドさんも同行なのでしょうね。 (非難は避難ですね)
Edward Whymperのことに関心を覚え、ネットで検索して見たら、
「魔の山:マッターホルン物語」というのに出会えました。
http://snow-reports.net/essay-matterhorn.htm
Edward Whymperの著書からの引用句が幾つものサイトに載っていました。
“Climb if you will, but remember that courage and strength are nought without prudence, and that a momentary negligence may destroy the happiness of a lifetime. Do nothing in haste; look well to each step; and from the beginning think what may be the end.”
― Edward Whymper, Scrambles Amongst the Alps
上記のサイトは、この引用文の前文を載せていますが、後文だけを引用しているサイトが結構あります。
いい勉強になりました。ありがとうございます。
切れたロープといえば、『氷壁』(井上靖)と言う小説が、ナイロンザイルが切れた遭難事件をモデルにしたものでした。
テオデュル氷河は、ゴルナーグラート展望台から撮られたものですか?
もっと氷河に近いところからの撮影ですか?
ネットで氷河を検索して見ると、クライネ・マッターホルンの方が、その氷河に近いかんじですね。
氷河の上部もスキーで滑るようで、すごいな~という思いです。
カートレインというのがあるんですか。おもしろい!
もう一つ、「ねずみ返し」というのも・・・・
「ねずみ返し」というのは、ほんとうに、ネズミ対策なのですか?
単にそういう呼び名?
写真を拝見していると、スキーをしなくても、一度現地に行ってみたくなりますねえ。
ホワイトアウト、これに慣れてないと殆どの方がその状態になるようですが個人差も大きいようです。私もその状態にならないように見える物(出来る限り離れないようにして前の人を、また止まった時点で足元を:脳の情報を修正)をそれこそ必死に見ています。従い「回数を熟していない」と対応が出来ずその可能性は大です。(避難:ありがとうございます)
数年前に志賀高原の横手山でなんでと思う転倒(気が付いたら雪面にたたきつけられていました)をしました。これも勉強でした。
今回はガイドさんが一緒でした。でも傍を通過する他の団体のインストラクターが必ず援助は必要か? と声を掛けますね。 もちろんこれは世界共通でしょうが。
テオデュル氷河はクラインマッターホルンへのゴンドラからの撮影です。
本当にねずみが登るのを防ぐ工夫だそうです。保存の全戸がそうです。この平たい石はこの地の特産です。名前は片麻岩(へんまがんgneiss)。日本の高床式建築と同じですね。
誘われても絶対に二回も行かんよ、と仲間には云っていますがどうなることか・・・、そんな感じです。
コメントありがとうございました。
「氷壁」私も読みました。山男の友情に涙無しでは読めなかった本の一つです。
良い経験を積まれて、本当に良かったですね。
健康に留意され、さらに多くのことに楽しみを見つけてくださいね。
http://kotobank.jp/word/%E7%89%87%E9%BA%BB%E5%B2%A9
日本の各地に同種の岩石を見られるようですね。
画像検索結果を見ると、いろいろ感じの違うのがあっておもしろいです。
http://www.google.co.jp/search?q=%E7%89%87%E9%BA%BB%E5%B2%A9&hl=ja&client=firefox-a&hs=hK&rls=org.mozilla:ja:official&prmd=imvns&tbm=isch&tbo=u&source=univ&sa=X&ei=zIKkT_-gBsKoiAeQ-uzMAw&ved=0CHcQsAQ&biw=1612&bih=1022
ポエムさんのコメントを読み、ネズミ返しは検索していなかったのでしてみました。
日本にも同じ発想での対策が古くからあるのですね。
生活の知恵はいずこもおなじ・・・というところでしょうか。
面白い画像を見つけました。原理的には簡単なことなのですねえ。
ハツカネズミのプーチンとネズミ返し
http://www.youtube.com/watch?v=n12-myu7MZQ
ハツカネズミの戸惑いようが面白い。
この人、ハツカネズミが好きなんですねえ。よく、じっとしていられる!
黒部峡谷には、「ねずみ返しの岩壁」と呼ばれる箇所があるんですね。
おもしろい。
http://travel.biglobe.ne.jp/tguide/spot/s06730.html
名古屋市は、「現代のネズミ返し」なるものを助言していますね。
http://www.city.nagoya.jp/kenkofukushi/page/0000011751.html
市役所って、いろんなことを広報するんだ!
kennyさん、ポエムさん、ありがとう!
スイスのねずみ返しが、身近なものに。
ネズミでちょっと、楽しめました。
まめでしょう↑ 今回は二人の相棒が一緒でしたがネズミ? ええわー。 博物館? 入館料いるんやろ? ええわーのタイプです(お互い、それぞれの興味を尊重していまして誘ってはおりません)。でもスキーはガンガンと。どっちも生き方ですよね。ただ私、朝早くから起きてカメラを持って出かける。午前中で切り上げて市内を(土産物店には・・・)歩くはと変なおじさん(爺)かも知れませんね。この性格はちょっと疲れるのかなー、でもしっかり見て聞いて、遊んできました。
ご指摘の通りで興味を持てばこれだけ多くのことを知ることが出来ます。茲愉有人さんがウインバーの言葉を紹介してくれました。こんな文章を書いているんですね、 「Do nothing in haste; look well to each step; and from the beginning think what may be the end」英文で表現するとこうなるんですね。仕事柄英文を見てきましたがこれは感じ入ります。ビジネス英語なんて無味乾燥ですな。偉そうなことを、ごめんなさい。コメントありがとうございます。