南紀急行"紀州"
南紀特急"くろしお"が登場する以前から、紀伊半島を一周する名古屋・天王寺間の気動車急行"紀州"が運行されていた。
キハ58系の製造が始まるといち早くキハ55系から置換えられ、1等車を2両連結した南紀方面への看板列車であった。
戦後から昭和30年代の新婚旅行の人気スポットが南紀であったことが背景にあり、カラフルなヘッドマークを付けていた。
定期DC急行のヘッドマークは珍しく、当時の名古屋で見られたのは本列車のみであったと思う。
名古屋出発を待つ58系DC下り急行"紀州"
冷房付きの1等車を2両連結
1965.9 名古屋駅
名古屋を発着する関西線の昼行の急行は"紀州"のみで、"かすが"、"平安"、"うしお"等はDC準急であった。
亀山に停車中の55系DC準急上り"かすが"1号
1965.7 亀山駅
キハ26先頭の関西線DC準急 55系、58系の混成 左は閑散とした新幹線ホーム
1965.11 名古屋駅
当時の関西線を代表する準急"かすが"は33年の命名であるが、ルーツは国鉄初の気動車準急という歴史がある。
41年3月の準急から急行格上げ後 キハ55を先頭に名古屋出発を待つ下り急行"かすが"
1967.7 名古屋駅
長良川付近を走行するDC急行 55系、58系の混成
1968.1 関西線 長島・桑名