ヤンマ探索記

トンボの観察記録です。

タイトルはヤンマですが、トンボなら何でも撮ります。
勿論、ヤンマが優先です。

タカネトンボ 2023<8月>

2023-08-31 | エゾトンボ科

<8.30>

明るい所で

乗鞍高原のムツアカネは低調でしたが、午前中からタカネトンボが探雌して飛び回り、産卵を2回目撃しました。
高原では明るい場所で産卵するので、平地なら不可欠であるストロボなしで撮影が可能です。その分撮りやすい。
10時10分頃、♂が来ない水辺で2分半の産卵。いつもながら激しく動き、草から出るのを待っての撮影です。

打水の直後の♀ 以下同じ個体




打水して水滴を造る過程 この段階で卵を排出している


一度打水して、方向を変えながらホバリングし腹端に卵を含んだ水滴を造ると、草叢に向けて水滴を飛ばします。
一連の動作は徐々に早くなり、打水、放卵、打水を2、3秒のサイクルで繰り返します。

打水直後




上から4秒後 卵を飛ばし打水してから再び同じ場所でホバリング 


上から1秒後 卵を含んだ水滴ができた瞬間に草叢に向けて飛ばす 水滴が丸くなる直前


腹端を振って水滴を飛ばす 丸くなった水滴を狙うが外ればかり


方向転換


探雌する♂

2023.8.30 長野県

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ムツアカネ 2023<8月>

2023-08-31 | トンボ科アカネ属

<8.30>

不活性

乗鞍高原のムツアカネ、連結産卵を撮影するつもりでしたが、目撃は10時頃の1対で、撮れずに終わりました。
産卵時間帯に日が照らず不活性でした。草原で見たのも1♂で、あるいは激減しているのかもしれません。

探し回って見つけた唯一の交尾態 交尾時間は約20分間




移動後


交尾解除後 10秒で飛び連結態で池に向かうが見失った


黒化して黄色斑が消失した♂ 静止の目撃もこれのみ

2023.8.30 長野県

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オオルリボシヤンマ 2023<8月>

2023-08-31 | オオルリボシヤンマ

<8.30>

5年ぶりの高原

都心では8月の全日が30℃超えの異常な気象でまともにトンボが撮れません。5年ぶりの乗鞍高原に脱出です。
目的のトンボは種々あっても、まずオオルリボシヤンマの保証付きの池に。曇天で時々日が射し最高気温27℃。

10時を過ぎて最初の♀が現われましたが、♂がしつこく追い池の広範囲を逃げ回って姿を消してしまいました。
一帯を雲が覆い♀の飛来がないまま時が経過、さすがに不安になった11時20分頃、漸く最初の産卵を撮影。
その後は晴れ間が多くなり、♀が増えてきましたが、天候もあってか以前の個体数にはほど遠い状態でした。

枯れた枝に産卵


水性植物に産卵






朽木に産卵 朽木が少ないため殆どが草に入り込むのでなかなか撮影機会がない


飛立っても何度も同じ朽木に戻って30分以上産卵した♀ 黄色みが強い個体




産卵移動 元の朽木に戻る




珍しく泥土に産卵


唯一目撃した青色型の♀ 複眼は完全にブルーでも腹部第5節以下に青みがない個体


移動後


♂に追われて姿を消して約10分後に近くに戻るが、かなり敏感ですぐ草陰に潜る








緑色型♀の産卵移動






着地の寸前


2♀の飛翔 産卵場所を巡って一瞬♀同士の小競り合いを見ることがある


♂の追尾には、♀の動き次第で穏やかに♀を追うパターンと高速で広範囲を追い回すパターンが見られます。
前者は産卵中に上空でしばらくホバリング、後者では殆ど♀が逃げ切りますが、産卵を始めると飛び去ります。
産卵中の捕捉はありませんが、追尾の♂が複数になると殺気立って隙あらばと♀に突っかかることがあります。
♀の個体数が少ないので、今回の目撃は大半が後者のパターンでした。

♂の追尾




追尾する2♂





2023.8.29 長野県

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