<7.2>
撮れそうで撮れない
撮れそうで撮れないのがオオモノサシトンボの交尾。なかなか出会えず、6年前と同じ沼でやっと撮影しました。
羽化期間が長く、行く度に水辺や草叢で多様な成熟段階の個体が見られますが、生殖期の♀はあまり見せません。
10時半を経過しても待機ポイントに♀が現われず、対岸を見に行くと目の前に交尾態。撮れる時は偶然です。
交尾態
発見数分後、交尾を解いて近くのガマに静止。約2分経過して産卵を始めましたが、すぐに中断して止まります。
ガマの繁みに入り込んでしまい撮影機会は殆どありませんでした。あちこち移動するうちに見失って終わりです。
連結態 交尾を解いて休止
連結産卵
当地は全国有数の最高気温観測地で正午前に34℃。さすがに限界で退散を決断した途端、草叢で♂が♀を連結。
♂は即刻移精。確実に交尾、産卵が見られるはずですが交尾態になれず、まさに撮れそうで撮れない状態でした。
移精の直前
移精
約20秒間の移精を終えて交尾に移行します。♀は何度もトライしましたが、交尾に至りません。
あと一歩届かず
一見交尾態ですが、♀は♂の副生殖器を外しています。移精から約5分後、あっさり連結を解いて分かれました。
以前、モノサシトンボが30分以上同様の行動を続けたのを目撃していますが、この♂は何とも諦めが早い。
♂ 静止 縄張り行動
♂ 未成熟 静止
♀ 未成熟 接近する♂に交尾拒否姿勢
2020.7.2 群馬県
最後に、あまり撮影機会がないモノサシトンボの肢がオレンジ色の未成熟♀と比較しておきます。
<モノサシトンボ> ♀ 未成熟
2018.7.13 東京都
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