平成の蒸気機関車・磐越西線
平成11年(1999年)春、C57ー180の牽引でSLばんえつ物語号が運転開始されて今年で20周年を迎えたという。
19年から23年まで、只見線の復活蒸気機関車C11を撮りに行っていたが、同じ時期にSLばんえつ物語も撮影している。
ばんえつ物語が走行する磐越西線の新津・会津若松間は急勾配区間がなく、煙を上げて目一杯の力行はまず期待できない。
蒸気機関車の写真は、現役時代から煙が命との信条であり、あまり気乗りしなかったが、撮っているうちに魅せられていった。
最後の撮影から8年が経過しているが、磐越西線の復活C57、D51を平成の蒸気機関車・磐越西線として当分の間掲載する。
(只見線のC11は平成の蒸気機関車・只見線として2017年に掲載済)
2007.5.19 往路
ばんえつ物語は、新潟を出発して会津若松で折り返し、新潟に戻る運行。往路が磐越西線の上り、復路が下り列車になる。
最初の撮影は山都・喜多方間を選定した。峠の慶徳トンネルを頂点に11‰程度ながら両側に上り勾配がある区間である。
山都側で、往路のばんえつ物語を待った。山都発車の汽笛を聞いてから10分程してC57らしい軽快なリズムで通り過ぎた。
S字カーブ、桐の花を入れて撮ってみたと言いたいところだが、他に撮影者がいたのでここしかポジションがなかった。
慶徳トンネルに向けて山間を行く
山都・喜多方
山都駅
SL通過後ではあるが、気動車の通過に合わせて山都に近い一ノ戸橋梁に行った。明治時代の文化遺産であり一見に値する。
キハ47先頭にキハ40の新潟色の2連 上り気動車
山都・喜多方
2007.5.19 復路
只見線会津柳津でC11の出発シーンを撮影して移動、尾登手前で復路のばんえつ物語を待った。予想外の高速で通過していく。
荻野・尾登
野沢停車中に追い越して、野沢の少し先で撮影。山間からC57が現われた。この日はここで終了して会津若松の温泉宿に。
野沢・上野尻
2007.5.20 往路
土砂降りの只見線で撮影後、前日同様、山都・喜多方間で往路のばんえつ物語を撮影した。移動中に天気が回復して晴れ間が覗く。
煙が期待できない一ノ戸橋梁は避けて、峠に向け加速する場所を探したが、時間切れ。よい白煙で来たので悔いが残った。
一ノ戸橋梁を行くキハ110の3連 下り気動車
新塗装を先頭にキハ47の2連 上り気動車
山都・喜多方
初めてなので観光気分で要領を得ず、復路のばんえつ物語は撮影せずに終了。次回は撮れるだけ撮る気分になっていた。
あかべぇ塗装455系と並び復路に向けて待機中のばんえつ物語
会津若松駅