ヤンマ探索記

トンボの観察記録です。

タイトルはヤンマですが、トンボなら何でも撮ります。
勿論、ヤンマが優先です。

ヒメサナエ 2023<7月>

2023-07-11 | サナエトンボ科ヒメサナエ属・オジロサナエ属

<7.7>

七夕は猛暑日

今季、翻弄され続けたヒメサナエの産卵は4ヵ所目も不発でした。全く厄介なトンボで昨年から撮れていません。
初めての生息地にトンボ仲間と同行しました。地域の最高気温は36℃の猛暑日。渓流でも34℃でした。
縄張り♂の状況から期待できそうでしたが、気温が高過ぎて通常の時間帯での産卵は望めないのかもしれません。
さすがに疲れ、これにて断念するつもりで縄張り♂を掲載します。いたのは多分2♂です。

縄張りの♂


気温が高くこの状態




縄張り占有するのは2♂ 上の♂を追い出した若い♂ 




<コオニヤンマ> 休止する♀ 

2023.7.7 群馬県

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オオモノサシトンボ 2023<7月>

2023-07-10 | ・オオモノサシトンボ

<7.5>

2対の連結態

3年ぶりにオオモノサシトンボの生息地に行きました。到着時は曇天、雨が降り出すまでの1時間程の観察です。
連結産卵を探していると交尾態を目撃。その後、同じ地点に集結した2対の連結態の行動の顛末です。気温26℃。

まずは交尾態から。失敗を繰り返しながら交尾成立。違う角度で撮ろうと接近した途端、草の裏側に飛びました。

交尾態




約40分後、同じ場所に戻ると連結態が静止していました。先程の交尾態のようですが、産卵には至りません。

連結態 ♂が催促しても♀が動かず連結産卵に移行しない 


数分後、別の連結態が飛来。すぐ下に止まって交尾を試みましたが、♀が嫌ったようで♂は10秒程で断念しました。

♀は♂の副生殖器を外している状態 交尾に至らずこの後、連結を解除した


連結を解いて♂、♀ともその場で静止 上の連結態はそのままで、個体数が少ないなか珍しく画面に4頭




上のペアが突然連結を解いて♀が産卵するようば動作をする ここで産卵するはずはなく不可解な行動


この後、♂、♀とも飛立ち、♂は争い♀は戻ってしばらく静止。以上、2対が集結してから約3分間の出来事です。

♂が近くを飛んでいるので2♀とも交尾拒否の姿勢 上は多分交尾後の♀でいずれ単独産卵するのか


近辺で撮影した個体です。天候のせいか思ったより少ない状況でした。

縄張りの♂






草叢の若い♂




♀ 未成熟



2023.7.5 群馬県

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ナゴヤサナエ 2023<7月>

2023-07-08 | サナエトンボ科メガネサナエ属

<7.5>

間一髪

前回、その年の時期が妙に遅れていて撮れずに終わり、その後4年が経過していたナゴヤサナエの羽化撮影です。
トンボ仲間から貴重な羽化情報を得ることができて遠征。休止の♂を見つけて脱出前に間一髪で間に合いました。
ポイントでの目撃は1♂、1♀です。最高気温は低く27℃。

10時50分頃 枯れ枝の奥で休止期の♂を発見 2分後に脱出開始した


脱出 20秒で完了






脱出から2分後


11時頃


上から2分半後


11時5分頃




11時15分頃 中型のサナエの割に羽化の進行が早い


♀の羽化 移動後で殻は手前左下にある



2023.7.5 北関東

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オジロサナエ 2023<7月>

2023-07-06 | サナエトンボ科ヒメサナエ属・オジロサナエ属

<7.4>

羽化の記録

ヒメサナエの産卵撮影で、♀を見ないまま3ヵ所目の外れでした。今回は夜半の雨で水量が多かったのが一因か。
この時期一番の狙いですが、何人かのトンボ仲間も苦戦中のようで今年はおかしいという声ばかりを聞きます。

ふと石を見るとオジロサナエが定位したので撮影しました。上流部での羽化目撃は初めて。他は見当たりません。
以下、羽化の記録です。裂開から開翅まで約56分も要したのは不思議でした。最高気温は30℃。

12:55 ♀の定位


13:01 裂開


13:02 複眼が抜けたところ




13:04 翅、前肢が抜けたところ


13:05 中肢が抜け後肢を抜くところ


13:07 休止 休止期は約7分間


13:14 脱出 32秒で完了








13:16


13:18


13:25 翅の伸長


13:30 腹部の伸長


13:57 開翅


13:58 開翅して約1分後に飛びすぐ上のシダに止まる


渓流で他に見られたのは、ミヤマカワトンボ1♂、1♀。互いに関心がない様子。すでに交尾を済ませていたのか。

<ミヤマカワトンボ> 縄張りの♂ 


♀ 時々飛び回って産卵の気配なし



2023.7.4 東京都

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