<7.14>
落着かない時期
猛暑が一段落してぶら下がりは一旦中断。恒例のネアカヨシヤンマの産卵撮影に行きました。曇天で気温31℃。
探雌の♂は飛ばず、14時頃になってから数頭の♀が飛来しました。例年、この時期は落着いて産卵しません。
着地して1ヵ所数秒で移動する繰り返しでした。ゆっくり撮ることはできず、しばらくしてから出直しです。
♀ 産卵
当所では昨年からナゴヤサナエが目立つようになっています。樹上高く止まった交尾態です。
<ナゴヤサナエ> 交尾態
2023.7.14 埼玉県
<7.12>
猛烈な暑さ・3日目
3日連続で都区内の公園、最高気温はついに38℃を超えましたが、湿度が低めで体感はそれ程でもありません。
マルタンヤンマはそれなりに見られ、5♂、3♀。午後はやや強い風が吹いて降りてきたのは2♂でした。
目的の成熟前の個体は、♂、♀ともに目撃がありません。そろそろ難しくなってきました。
目撃した5♂のうち一番若い♂ 胸部背面が変色中
これも若いが成熟
別個体
別個体 珍しく池端で水面を背景にぶら下がる
♀ 静止
ある一角では、相変わらずヤブヤンマの探雌行動が活発です。♂、♀とも見ていない未成熟を漸く目撃しました。
<ヤブヤンマ> ♀ 未成熟 シダの葉に隠れていた
2023.7.12 東京都
<7.11>
猛烈な暑さ・2日目
連日の都区内の公園、前日よりも1℃低い36℃。この日もマルタンヤンマの未成熟、半成熟の♂を探しました。
午後に狙いの半成熟♂が降りてきました。何度も移動しましたが、同じ一角に2時間以上留まって撮り放題です。
複眼がライトブルー、胸部側面が黄色の半成熟♂
移動後
再移動後 撮りやすい場所に止まった
腹部第3節がほぼ空色になり、2節も変色しつつある
成熟♂の目撃は2♂。1♂を撮っていると移精をする気配でしばし集中。この時点でポジション変更は不可能です。
1分程前から移精の動作を始めて、移精の8秒前
移精3秒前
移精 今回はとくに短く一瞬で終わる 望む角度で撮れるものではない
移精後 上から1秒も経っていない
目撃した6♀のうち、2♀が成熟度合いがほぼ同じの未成熟個体でした。
未成熟 ♀ 複眼が色付き始め、翅基部の班が未発達の段階
すぐ近くにいた未成熟別個体
成熟した♀
2023.7.11 東京都
<7.10>
他力の交尾態
都区内の公園では、各所でヤブヤンマ♂のぶら下がりがいやに目立ち、マルタンヤンマの倍以上を目撃しました。
気温は37℃、ここまで上昇すると通常は不活性ですが、この時期の若い♂の行動パターンは異なるようです。
午後に探雌が活発化して、あるいは交尾に遭遇するかとの願望が現実になり、有難いことに他力で撮影しました。
現地で出会った、観察力のある知人が交尾態の樹上への着地を見届けていたお陰です。
交尾態 13時過ぎに撮影
交尾目撃の前後は近くのポイントで数頭の♂がバトルを展開していましたが、♀がとくに多いわけではありません。
上の♀は1時間半程前に7、80m離れた場所で目撃していて、12時半頃に移動していました。
交尾する前の♀のぶら下がり 11時半頃の撮影
♀のぶら下がりは他に1頭のみ
♂、♀とも成熟前の個体の目撃はありませんでした。
午前のぶら下がり♂
探雌して争っては休止する♂ いずれも成熟度は同程度で綺麗な個体ばかり
久々に見た高い梢のオオヤマトンボです。
<オオヤマトンボ> ♂ 静止
2023.7.10 東京都
<7.10>
猛烈な暑さ
今季のぶら下がりヤンマは、33、34℃の日に3回行って目撃がなく、都区内の公園に行くのさえ不安でした。
しかし、猛烈な暑さになって状況が一転。案ずることはなく何時もの光景が見られました。最高気温は37℃。
マルタンヤンマの若い個体が目的ですが、♂はやや成熟が進んだ個体のみで、未成熟1♀を目撃しました。
目撃した4♂のうち一番若い♂
胸部側面に黄色みが残っている
2番目に若い♂
目掻き
胸部側面は空色に変色済み
成熟した♂
上と同じ一角の奥にいた♂
目撃した3♀のうち1♀が未成熟でした。
♀ 未成熟 複眼がやや色付き始めた段階
成熟した♀
若い♀ 黄色の斑紋が鮮やかな個体
♀
2023.7.10 東京都