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暴力男モテる説への考察・その3。

2023年04月06日 | シリアス
【苦しんでいるのに解けないのが世代連鎖】

世代連鎖…親から子ども、そして孫の代へと、複数の世代にわたって同じような問題が繰り返されること。

これでラスト記事になるであろう

「女はどうせ殴るようなクズ男が好きなんだろう!

 暴力男はモテるんだよ!」

という説への考察です。

・暴力男モテる説への考察・その1。

…暴力をする人(DV、モラハラなど)は怯えや不安が強い場合が多く、それはしばしば

 「ありのままの自分でいてはいけない、自分は他者から評価される立場なんだから」

 という考えにも派生していく。

 (ただし、彼らが評価を気にするのは女性達というより強い同性たちである)

 だからこそ恋愛において重要になる外見と振る舞いを整えるのでモテるんじゃないの、という考察。

・暴力男モテる説への考察・その2。

…暴力男がやりがちな行動はジェンダー的刷り込みで良いこと・カッコいいこと・愛されてるってこういうこと、と洗脳されているからモテるんじゃないの?という考察。

さて、ラストに書くのは

「世代連鎖が起きていて、暴力男は暴力を受け継いでしまっているし、彼らと付き合ったり結婚する女性たちはそんな相手に虐げられることを受け継いでしまっている。

 両者とも、親や先祖のコピーとして生きてしまっている。

 本人たちの幸せを気にしなければそういう例は世間的にモテる・結婚できる、と評価される。

 でも本人たちはたいてい不幸なので変わっていけたらいいよね」


という話です。

最初に結論書くのが私らしいでしょ

毒親問題・因縁だカルマ(同じ意味)と言われるアレですよ、結局。

たびたび例に挙げさせてもらっている疑惑くん(この記事に登場→・逃げ場のない傷ついた心は暴力となって…。)は母親から激しい教育虐待と人格否定を、父親からは暴力と人格否定をされて成長しました。

それが当たり前でずーっと問題視していなかったんですよ。

受け入れなければ死ぬのだから、そうするしかないよね…。

頭では

「これが自分の当たり前だ、大したことじゃないんだ。

 感謝しなきゃ」

と考えられる、口では

「別に自分にはそれが普通だったんで、どうとも思わないですね」

と言える。

でも精神も肉体も瀕死状態だった。

そして彼は“やられた”ことを“学んで”コピーしていたのですよ。

母親からの暴言と理不尽な要求を強いて隷属させる狡猾さを、父親からの暴力と虐待を認めて止めない冷たい心を。

ずっと自分がやられたことは当たり前で、学んでいて、なんの抵抗もなく標的=彼女にできてしまう。


彼女にモラハラしたり人格否定したり…殴ったりする。

(暴力の現場を目撃したことはないが、まあ黒だろう)

キレる問題は田房永子さんの『キレる私をやめたい』などで学べる。

暴力もモラハラもキレのバリエーションよ。

・コミックエッセイ『キレる私をやめたい』。

こっちの記事(→・ラザニアとアールグレイムースとサングリアと。)で私と疑惑くんの両方を知る友達が

「万が一、私と彼に愛が芽生えたとして付き合っていたら結局私のことも殴ったんじゃないの」

という私の予想に

「君のことは殴らないんじゃない。

  彼の彼女たちは明らかにモラハラDVのターゲットになりやすいタイプだったけど、君は毛色が違うから」

と答えていました。

あれはとても的確に表現していると思う。

私は殴られて育ってはいないから。

でも慣れている女性達は、

「これが当たり前なんだ」

って耐えてしまう。

むしろ慣れてるから楽だったりする。

幼い彼が

「これが当たり前なんだ」

と両親からの暴力に耐えたのと同じに。


世代連鎖は100%起こるものじゃないけど、けして珍しいものじゃないのですよ…悲しいけれど。

疑惑くんの歴代彼女はみんな華やかな系統の可愛い子…の中の大人しくて刃向かわない子ばかりだった。

意外かもしれないけれど華やかなタイプ・スクールカースト上位グループに所属しているけど犠牲者になる人はたくさんいます。

女子アナの卵、CAさんの卵、読者モデル、その他色々。

疑惑くんと同じように、肩書きは素晴らしくて外見は美しい、けれど怯えたような子達だった。

似た者同士…なのかな。

【暴力の中に安全な場所を作ることはぜったいに出来ない】

というのがね、暴力男モテる説への私の考察です。

確かにモテやすいかもしれないし結婚もしていくかもしれない。

…でもさ。

大事なのは本人達の安全と幸せでしょう。

私は暴力をふるうような精神の人がそのまま治療せずに幸せになれるわけないと強く思う。


「お前は不幸になる!」

って呪いをかけてるわけじゃない。

自然の摂理…因果応報、理由があるから結果がある、そういう意味で在り得ないとわかる。

かわいそうな被害者から狡猾な加害者に変わって幸せになれるか?

自分の方が優れてるんだ!と必死に誰かを傷つけてさ、本当にそれって幸せ?

幸せなときって自分も他人も傷つけられないものですよ。

辛い経験は素晴らしい能力や幸せの源にもできるんだから…暴力男じゃなくて幸せな人になっていってほしい。

まずは…地獄の責め苦に耐えた“かつての自分”の悲しみを受け入れてほしいと思う。

そこからしか始められないから。

聞かせておくれ、君の物語を。





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