鳥まり、参る!

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美味しさも美しさも、慣れないとわからない。

2022年08月28日 | 言いたい放題
【慣れて、安全を確信して、やっと美味しく感じられるのかも】

『聖☆おにいさん』にもよく出てくる鎌倉銘菓、鳩サブレー。

サクサクシンプルな美味しさで万人受けするお菓子のひとつ。

明治生まれのお菓子だというこちら、公式サイトにも歴史が書かれていますが、作り始めた時代の日本はクッキーにもビスケットにも全然馴染みがない頃。

最初は日本人好みの味に仕上げるのに大変苦労したのだそうです。

※鳩のつぶやき 始まりは1枚のいただきもの(鎌倉 豊島屋)

食べなれていないものを美味しく感じるのって難しいものねえ。

本能的な防衛システムが作動してしまうのか、慣れない=安全じゃない=排除せよ!!!って反応になるのは珍しくない。

日本に住む外国出身の方に聞いても、

「最初は日本で好まれる甘辛い味が無理で大変だった。

 自分の国では甘いものは甘い、辛いものは辛いではっきりしてたのでなんだこれって全てが無理で。

 今は慣れてるからふつうに美味しく食べられますよ」

という話をよく聞く。

納豆は癖が強い食べ物なので慣れない人が多いイメージですが

ニオイはね~…より本能レベルで警戒するものね(笑)。

熱々のご飯にまぜるとにおいが強くなってしまうので、納豆巻きから慣れるとまだ受け入れやすいらしいです。

ひきわり納豆が少なめの小さめカットから始めるのがおすすめ。

【美も実は慣れが必要だ】

味と同じく、実は慣れが必要なのは美。

どんな美男美女、ビューティフル・パーソンでも

「見慣れていないと、美しいって気付かれない」

のはあるあるなのです。

今はワールドワイドな時代ですし、日本にいても世界各国の美人さんを見られるのでピンとこないかもしれませんが。

私の祖母が美人だったという話をよく書いてますが、その美人な祖母のお母さん…私から見て曾祖母も残った写真を見るとすごく美人です。

(残念ながらその美人遺伝子は私には受け継がれなかった…)

でも日本人受けしやすいであろう美人顔の祖母とは系統の違う美人なのだ。

今の時代この表現がゆるされるのかわかりませんが、小麦色の肌・彫りの深い大きな瞳、美しい鼻を持つ曾祖母はエキゾチック美人って感じ。

若き日のデヴィ・スカルノさん(デヴィ夫人)と同系統の美人だと私は思うのですが。

今なら多くの人に

「うわー、この人めっちゃ綺麗!」

と認められるでしょうが、曾祖母の時代は和顔に慣れている・それくらいしか知らない時代なので、大して美人扱いされなかったらしい。

身内ながら、信じられない

美人扱いされないどころか

「異人さんみたい」

と悪口言われた時代かもしれない。

異人って言葉も今書くとぎょっとする怖い言葉だよね。

美もまた、慣れないとわからないもののひとつ。

以前

「日本は大人っぽい美人になれてないのかも」

という話を書きました。
  ↓
・NIPPON幼い×かわいい至上主義。

これもまた、慣れてないから美しいと気付かない例ですよね。

童顔キュートタイプばかり見ていると大人っぽいってだけで

「自分は老けてて美しくない…!」

と思い込んでしまいがち。

童顔キュートタイプじゃない人はどんどん古い映画や海外ドラマを観るのをおすすめします。

色んなタイプの美男美女、色んな体型の人を見ると

「これだけが正義ってわけじゃないのかもしれない」

と思えます。








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