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GHURKA史

2009-11-18 07:57:47 | 模型

GHURKA史といっても英国のグルカ連隊の話ではございません。昨日、仕事で調べものをしておりましたら懐かしい(?)メーカーさんのサイトを発見いたしましたので、本日はそのメーカー製品と私の関わりなど・・・・。

さて実は私、幼少の頃に合成皮革に囲まれて(?)育ったせいか、何故か昔から“本革”っていう言葉の響きに“高級”とか“アコガレ”とかある種の羨望感を感じるタイプ(?)でございましていわゆる“革フェチ”・・・・いえね、高級ったって何もクロコやリザードやオーストリッチやニシキヘビなんていうちょいとゲテモノ趣味(失礼!)な本格的超高級素材が好きっていうんじゃなくて牛革、それもベビーカーフみたいな繊細で薄手の柔らかなものじゃなくて、極普通のステアハイドが好きなんでございまして、自然の風合いを活かして丁寧になめされた革を、これまた丁寧に縫製した製品を店頭で見かけますというと、軽いトランス状態に陥って後先考えずに思わず鷲掴みにしてレジに並びたくなる衝動にかられたりするんでありますがさておき・・・・。(^^; 

’70年代の終わり頃でしたか’80年代の初頭でしたか詳しくは失念してしまいましたが、とにかく当事の若者の間で服装へのアウトドア・インフルエンスがいくぶん沈静化して、プレッピーファッション(ま、どこまで行ってもアメカジですが・・・w)が一世を風靡しておりました頃のお話。雑誌POP-EYEなんかでは盛んにアメリカのメーカーさんが紹介されておりまして、その中でも一目でビビビッと来たのがこちら・・・・そう、知る人ぞ知るGHURKAの製品なのであります。

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確か紹介されておりましたのはオールレザーではなくキャンバスとのコンビで、メーカー名も当時同社がOEM供給しておりましたリボンベルトで有名なトラファルガー社となっておりましたが、なんたってその由来が魅力的!なんでも創設者のMarley Hodgson 氏が英国のグルカ連隊の装備品に使われている革を見て、“こいつは雨にも乾燥にもタフで使える!”って事で試行錯誤の上にその独特のなめしを再現し1975年にコネチカットで店を構えたという、ミリオタで革フェチには堪えられない由来(ったって、その当時は創設して数年だったんですが・・・・)があったのでございますね。

で、雑誌で紹介されるやいなや極めて少量ながらも日本にも入ってまいりまして、TORAYAとかNAKAGAWAとか、当時、大阪のキタでは先端(?)を行ってたメンズショップのショーウインドウにもチラホラと並ぶようになったのでございますが、いかんせんお値段が簡単に学生の手の届く範囲では・・・・。(^^;  でもって、ただただ指を咥えてウインドウを眺める事数年、就活に入る直前にようやく手に入れたのが↓こちらのブリーフバッグなのでございますよ。

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↑でリンクしましたHPを見てみるととっくに廃番になってる様でございますし、上のバッグが№34でこれが№7ですから如何に古いものかは推して知るべしでございますが・・・・。(^^; さてこのバッグ、実は数えるほどしか使ってませんし、汗や脂染みがつかない様にと始終手をハンカチでぬぐいつつ携行しておったのでありますがこの始末・・・・・しっかり、くっきり手の跡が・・・・・・・・。(^^;  おいおい、タフかなんか知らんけど見た目はどんどん劣化するがな!と当時は思いましたが、よくよく考えてみますというと昨晩引っ張り出して写真を撮るまで、かれこれ10年以上箪笥の肥やしで、たったの一度も手入れはおろか箪笥から出すことすらしてなかったんですが・・・・劣化は全く無く、革のしなやかさやコンディションは30年ほど前に購入した当事のまま・・・・やはり謳い文句に嘘は無く、乾燥に強い本当にタフな素材なのね。(^^;  まま、素材の事は置いておいて30年前に話をもどしますが、このバッグを購入してさらに物欲を刺激された私め、その後、小銭を貯めてなんとかコンビの財布は購入したものの、デザイナーズ・ブランドの隆盛と共に大阪ではこのメーカーの製品はすっかり姿を消してしまい、当事ネット通販なんて便利なものも無かったですから購入する術を失ってしまったのでございますよ。

で、時は流れましてすっかり物欲も枯れ果てた(?)その十数年後、私がまだ三十代半ばの頃でありますが、海外出張の途中で立寄りましたビバリー・ヒルズはロデオ・ドライブ(どうも私にゃ似合わん所でありますな!爆)のとあるお店で、何と偶然にGHURKAの製品に再びめぐり合ったのでございますよ。んでもってそのお店、直営の専門店では無かったものの見事に製品がラインアップされておりまして、古い友人に出会ったような何かこう懐かしい気持ちが・・・・・いやでもね、残念ながらもう当事は“革製品はCOACHで揃える!”って妙に心に決めておりましたゆえ流石に大物は購入せず、小物を2点ほど買っただけで店をあとにしたのでございます。(^^; で、買ったものはと言えばこちら・・・・

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キャンバスコンビの財布はその時購入したんじゃなくて30数年前のものですが・・・・・(^^; 当事揃えておりましたCOACHの革製品に合うようにと、敢て珍しい黒のGHURKAレザーを使ったメガネ・ケースと名刺入れを買ったんでありますが、名刺入れの方は何処かに置き忘れて紛失してしまい、今手許にあるのはメガネ・ケースだけ。しかも当事はセル・フレームのメガネを使ってましたので愛用しておったのですが、最近使ってるメガネはメタル・フレームでどうもサイズが合わず、こちらも現在はお蔵入り状態になってしまっておるのでございますよ。(^^; しかしなんですねえ、HPを見つけて懐かしさのあまり久し振りに引っ張り出してみましたがやっぱ時を経ても気に入って買ったものには愛着が・・・・永らく死蔵してまいりましたが久々に使っちゃおうかな~なんて思う秋の夜長でございましたとさ。

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