去年の秋に穫り残したダイコンが花をつけた。なんとも清楚で美しい。
写真は淡紫色の花であるが白花もある。
ダイコンはヨーロッパ原産。中国を経て入ったとされる。
古くは、おおね(大根)、すすしろ(春の七草の一つ)と呼ばれた。
よく、芸の下手な役者のことを大根役者などということがあるが、
ダイコンにとっては、大変なほめ言葉である。なにしろ、煮る、漬ける、下ろす、どんな食べ方をしても当たらないのだから。
(写真:郡山市大槻町の家庭菜園にて)
鍋物、漬物、キムチなどで馴染みの深い野菜、ハクサイの花である。
秋のうちに収穫されるので、花を見る機会は少ないがいま花盛り。
ハクサイは明治の頃中国から渡来し、大正以降に普及したとされる。全国的な普及のきっかけとなったのは、日清、日露戦争で大陸に渡り、その形と食味に関心した農村出身者の影響とか。西洋のキャベツに対して東洋の代表的な野菜で、精進料理ではダイコン、豆腐とともに「養生三宝」とされる。
写真は昨秋に取り残した株につけた花で、同じ仲間の菜の花(ナタネナの花)に劣らずきれいだ。
(写真は郡山市大槻町の家庭菜園にて)
12月も末、何もなくなった畑の一角に、鮮やかな黄色い花を見つけた。
あぶらな科の野菜、オータムポエムの花である。
この野菜は「紅菜苔」と「菜心」という中国野菜をもとにつくられた品種で、
とう立ちした茎をはじめ、葉、花蕾がつみ菜として利用される。
アスパラガスに似た風味と甘みがあり、アスパラ菜とよぶ地域もある。
青菜の少ない冬、重宝な野菜の一つである。
(写真:郡山市内の家庭菜園にて)