今が花盛りのセイタカアワダチソウ。
この植物は北アメリカ原産の帰化植物で、和名は丈の高い泡立草(アキノキリンソウの別名)の意だとされる。
その強力な繁殖力のため、一時期、在来の植物が駆逐されてしまうとか、花粉症の原因になる(虫媒花なのでこれはウソ)などと騒がれ、厄介な雑草として嫌われたがそれほど心配することもなかったようだ。
ただ、いまだに嫌われているところをみると、休耕田などを黄色一面に覆い尽くす様子が日本人の心情に合わないのかも知れない。
しかし、この花、よく観ると華やかできれいだ。そして、仄かではあるが何とも言えない芳香があることを多くの人は知らないようだ。一度、顔を近づけてみよう。この植物に対する見方が変わるかも。
(写真は町内の休耕田にて)
コスモスの異称である。澄み切った青空のもとに咲くコスモスをみていると、なぜか子供の頃の秋の景色がよみがえってくる。もっとも、最近は6月ごろから咲きだす品種も多いので季節感がマヒしそうであるが、やはりこの花はこの時期である。
コスモスは、メキシコ原産で日本には明治初期に持ち込まれ、名前がそのまま和名となっている。もともとはギリシャ語(kosmos)で秩序とか調和を意味する言葉だという。秋桜と名付けた日本人の感性が素晴らしい。
コスモスを 離れし蝶に 谿深し 水原 秋櫻子
コスモスや赤とんぼ、懐かしい日本の原風景のひとつである。
(写真:近くの野原にて)
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