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水田やその畔などの水分の多い場所に生え、春浅いこの時期、白い小さな花を咲かせる。タネツケバナという名は、苗代の準備を始めるために、種もみを水に浸す頃に咲くことからこう付けられたとされる。
近年、あちこちで、これによく似た花を見かけるが、これはミチタネツケバナと言われるヨーロッパ原産の帰化植物である。その生育は旺盛で、荒地をはじめ道路わきの土手やコンクリートの割れ目など、場所を選ばない。
一方、写真の在来種は、外来種に比べて繁殖力弱く、乾燥にも弱いため、ニホンタンポポと同じようにその適応地は少ない。かつてはどこの水田でもみられたが、今はあまり見られない。近頃の水田は、コンバイン収穫後に稲わらの処理のため「秋起こし」をするようになったためであろうか。
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