今の時期、道端や空き地に咲くハルジオンの花は、遠目にも美しい。この植物は、北アメリカ原産で大正時代に観賞用として持ち込まれ野生化したものとされる。名は牧野富太郎によって、春に咲く紫苑(日本、中国、朝鮮などに分布し、夏の終わりから秋口に花を付ける)として命名されたという。
美しく可憐な花に似合わず、抜いても地中に根が残っていれば再生するほどの生命力がある。
一方、ハルジオンと紛らわしいのがヒメジオンである。ヒメジオン(姫紫苑)は、ハルジオンと同じ北アメリカからの帰化植物であるが、ハルジオンより花の時期が遅く、茎が詰まっているなどの特徴を持つ。
現在、ハルジオン、ヒメジオンは、日本の自然生態系に影響があるとされる外来種ワースト100に指定されている。可愛らしい花だけにちょっと残念な気もする。
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