あさか野の四季

      写真歳時記

冬至(とうじ)

2013年12月22日 | 暮らしの歳時記

今日は二十四節気の一つ、冬至。
一年で昼の時間が最も短い日で、これから一日ごとに日足が伸びる。
かつては、この日が一年の始まりとされたこともあるとか。
今日は久しぶりの青空。陽にあたるユズの黄色がまぶしい。

ユズは中国原産。一般に、ユズを漢字で表すときには柚、柚子を当てることが多いが、牧野植物図鑑によれば、和名ユズの漢字表記は柚酸で、漢名で柚は現在のザボンになるという。

冬至と言えばユズ湯。ユズ湯は血行を良くして体を温める効果があり、冬至カボチャ等とともに体をいたわる風習として今に残る。
また、冬至は「一陽来復」の日とも言われるので、今日はゆっくりとユズ湯につかり物事の好転を願うことにしたい。(写真:近所の庭先にて)

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疼木(ヒイラギ)の花

2013年12月06日 | 庭に咲く花

いま、ヒイラギの花が満開。
モクセイの仲間で、可憐な白い花がかすかな芳香を放っている。

疼木の名は、古語の疼(ひいら)ぐ、つまり葉の縁のトゲに触れるとヒリヒリ痛むことに由来するとされ、柊、柊木などと表されることもある。古くから魔除けとして家の北東(表鬼門)に植えられたり、節分には豆の枝にさしたイワシの頭とともに戸口での悪鬼払いとして使われている。

それにしても、なぜ花粉の運び屋である虫の少ないこの時期に花を咲かせるのか、と疑問に思いながら眺めていると、意外にも小さな蜂などの集まる様子が観察できた。他に花が少ない時期だからこその繁殖戦略なのかも知れない。
(写真:近所の庭先にて)

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